「博士の生き方」掲示板


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[117] 社会に出て今思うこと  投稿者:博士は職業じゃないんだ!  投稿日:2011年04月17日 00:37:21  No.117001 [返信]
I P:113.213.244.208
続きです。

これは働かないとわからないことだと思いました。
後輩に進路を聞くと「論文を何本書きました」と言われるのですが、それはアカデミックのモノサシであって社会では違うんだ!と思います。
だから就職でも民間とのミスマッチが起こるのだと思います。
どの世界でもお金を出してくれる人のために働きます。
みんなが働いてお金を出した土台の上で研究をしているのに還元することを考えないとなうとミスマッチが起こるのは当たり前だと思います。
だから働くということに対して(研究に関しても)もう少し意識を変えて欲しいと思います。
けして独力で切り開いてきたわけではありません。
少し視点を変えて取り組まないとどうしようもなくなると思います。
研究「補助」の話に誰でも知っている一流の研究所で学位を取ったかたが来て盛んに論文の話をして断られるということもあるかもしれません。

私は今研究所で研究員として働いています。
学生のころは研究職は研究をしてお金をもらう職だと思っていたのですが今はそうではないと思っています。
研究から離れたこの数年間の経験は非常に大切なもので、この数年間の経験が後々生きてくると思うし、「この数年間があったからこそ」と10年後20年後に思うと思います。

研究をしてお金をもらう職業というのはないと思います。
世の中は自分だけで成り立っているのではない。
博士、ポスドクは弱者でも何でもなくてむしろ・・・。

「社会とは何か?」を常々考えていれば博士だろうがポスドクだろうが関係なく就職できると思います。

極端なことを書いていますが私の経験が同じ世界で生きた同志の一助になればと思います。



Re:社会に出て今思うこと  投稿者:トリム  投稿日:2011年04月29日 13:00:20  No.117002
I P:110.233.151.194
はじめまして。

数年働かれてのご感想を掲示していただきありがとうございます。確かに実際に今までと違う仕事をしてみるというのは、物事をとらえる視野を広げる意味でとても重要だと思います。

きっと、初めての仕事では葛藤も多かったり、実務をこなしていく上での苦労も多かったのではないだろうかと思います。嫌な仕事は、2、3年なんとかこなせば次の職場に移れるさと思う人も多いと思うのですが、そうなさらずに、正面からその窓口業務に向き合われたのだろうと伝わってまいります。

私の場合も、現在は研究は行っていないのですが、生産に直接かかわっていないという点では、研究者と同じかもしれません。

ご指摘されている、

>普通の人たちの生活の中には真理の追求は直結していないし、ただ泣いたり、笑ったりという毎日があり(ネガティブな意味ではないです)、アカデミ>ックの世界は一般社会のなんの役に立っているのだろう?と思います。
>もちろん役に立っていると思うのですが、それが非常にわかりにくい。というかほとんど全く見えません。

上記のようなことを我々は見ようと努める必要はあるのだろうと思います。つまり、我々がよりよく生きるとともに、おっしゃっておられる普通の人たちが、ただ泣いたり、笑ったり普通に生活し続けられるように、せめて自分の関係する範囲(所属している会社とか、住んでいる町内とか、大学のある市町村とか)くらいは意識することが大切なのではないかと思います。

そういう意味では、博士課程での人材育成に公費を入れることには意味があると私は考えております。

これまで、博士卒の社会進出がうまくいかなかったのは、教育システム上の問題と受け入れる社会の側の問題があっただけで、それは近年解消される方向に向かっていると知人の話や実感、データなどで感じております。例えば、近年、日系企業において、化学系メーカーを中心に大手企業で、新入社員に占める博士卒比率が上昇しております。

また、データとしてまとまったものを見てはいないのですが、友人の話によると、ポスドク一万人計画のおかげ(もちろんそれだけではないのでしょうけれど)で、各大学は良質な教員をそろえられるようになり、昔いたような研究も教育もできない不良教員は駆逐される傾向にあるとのことです。



Re:社会に出て今思うこと  投稿者:トリム  投稿日:2011年04月29日 13:05:35  No.117003
I P:110.233.151.194
私が勝手に思っているのですが、研究の進め方とか仕事の進め方とか、どんどんと変わってきているとは思うのですが、人間の職業人生の長さからするとその変化は割と緩慢なものであり、案外、前例踏襲的なやり方でもうまくいっていた(実際はうまくいっていなかったのかもしれませんけど、少なくても致命的にはならなかった)面があったのかもと推測しております。

ただ、最近は、それではうまくいかなくなりつつあり、前例はないことだけれど、確信をもって何かを進められる人に期待したいところがあるのかもしれません。そのため、博士卒に頼りたいということがあるのではないかと感じております。

博士課程に進学し、世界を意識して成果を上げている優れた教員に師事することは学生の人生にとってとても意義のあることではないかと考えております。もちろん教育を受ける学生側の意識も師事したことが意味のあったことになるかどうかに大きく影響すると思いますが、一つにはその教員の視点や視野を手に入れ、さらにその教員なりの視点や視野をどのように発展させていくのかの考え方と行動様式を身につけることができるということがあります。こういった人たちは、そういった視点や視野が、授業の組み立ての中に表れていたり、研究室運営の節々に現れたりしていると思うのですが、思考や行動にまで結び付けるには、ある程度の長期間一緒に過ごすのが重要だろうと思います。もう一つには同じようにふるまえるようになる(例えば、一流ジャーナルと呼ばれているものに投稿することが当たり前だと思っている集団の中に放り込まれたら、そのようにふるまうようになるのは当たり前でしょう)ということがあります。そして、学生として首尾よく成果を上げることができたら、自分の知識やスキル、物事の組み立て方に自信がつきますから、指導教員から手に入れた視点や視野を自分なりのやり方でさらに発展させていこうと考えるだろうと思います。こういったことを博士課程という統御された環境の中で短期間にできるのではないかと思います。

大学や修士課程においても、もちろんかけた時間の長さや教育の質に応じて高度な知識やスキルが身につくとは思うのですが、確信をもって何かを進めるというところまでやれるようにするのはなかなか時間が足りなかったり、学生側にそうなるように動機をもたせることが難しいかもしれません(もちろん個々人の資質には相違があるので、出来る人は出来るのでしょうけれど。もっともそれは教育の成果とはいえないでしょう)。

今、博士卒の意識に問題があるとすれば、それは教える側の問題と教わる側の問題の両方があるのだろうと思います。社会とどうかかわるかという点が欠けている点は、私も学生時分あったように思います。

また、前向きなご提言くださることをお待ちしております。ありがとうございます。



Re:社会に出て今思うこと  投稿者:8階  投稿日:2011年05月05日 03:44:17  No.117004
I P:223.219.9.158
投稿者の方もトリムさんも建設的なご意見ありがとうございました。

ここに書くほどのことではないかもしれませんが、少し私も書いてみることにします。
私も農学博士を取得しましたが、行き場はなく地元の会社に就職しました。そしてもう2年がたちました。仕事は研究とはまったく関係ありません。強いていえばアンケートなどの調査がある程度です。それほど大きな企業でもないため、日々売上げをにらみつつ仕事をこなしています。現在になってようやく、自分が会社にいても問題ない程度には稼げていると思います。それではやりがいのある仕事かといわれると、正直なところ研究の方がやりがいがあると思います。いまの仕事をしている自分が偉いとも思いませんし、ここの掲示板をみている方々に偉そうな説教を垂れようとも思いません。ここの掲示板をみている方なら就職しても立派に仕事していけるのだろうと思います。もちろん会社での仕事は研究とちがって大変なことも多いですしそれなりにこなしている自負はあります。とはいえ組織としての機能はあるので精神的な負担は少ないですし、わりと自由裁量な部分もあります。この辺は会社や業種によるのでしょうが。

とりとめのない話を連ねて申し訳ないです。なにがいいたいかというと、私自身役に立たない研究をしていたので、役に立たない研究ができる場所はせめて大学くらいには残してほしいなぁと思っています。最近のはやぶさやイカロスのニュースや報道をみていると、単純におもしろいですし、わくわくします。これらの研究は役に立たないけれど日本の文化レベルを上げてくれていると考えています。そのためなら、私は税金を払うのは納得できます。

この掲示板をみながら、博士を取った後のことで不安を感じている方がいらっしゃるとして、その方々に伝えられることがあるとすれば。
自分を成長させるのは自分なので、自分でなんとかしようと思う姿勢があればなんとかなる、ってことくらいでしょうか。
私はもともと研究を続けようと思って就職してないので、そういう点でのミスマッチはなかったです。こういう人もいるんだなくらいでみてもらえればと思います。
駄文ごめんなさい。不要なら削除してください>>トリム様



Re:社会に出て今思うこと  投稿者:トリム  投稿日:2011年05月23日 01:53:58  No.117005
I P:220.144.88.208
8階さん、ご意見ありがとうございます。

現在の仕事に自信をもって取り組まれている姿勢が伝わってまいります。

なにより、

>自分を成長させるのは自分なので、自分でなんとかしようと思う姿>勢があればなんとかなる、ってことくらいでしょうか。

と言えるのは、今の仕事がうまくまわっている証拠ですよね。

8階さんのように言えるとよいのですが、私自身は、なかなかそこまで言えないところもあります。

私自身、一度、つぶれたことがありますし、入社や異動に伴って新しい職場で専門性や業務内容、人間関係のミスマッチなどでつぶれていった人というのも見たり聞いたりしたこともあります。

やはりそれぞれの仕事にはそれぞれそれなりに専門性が求められる上に、よい言い方をすればそれぞれの職場で技能が構成員の中で「暗黙知」として保有されているため(悪い言い方をすれば知識やスキルが継承できる形で整理できていないので)、そういった職場に本当に何も専門的なバックグラウンドがない状態で入ると、本当にただの作業員になってしまいます。

勉強は、常に必要だと感じておりますが、仕事選びは多少なりとも、自分が自信をもてることが活かせるような要素(必ずしも専門分野を活かすということではなく、分析が得意だとか、統率力があるといったことかもしれませんが)がある仕事を選ぶようにした方が仕事で失敗するリスクは減らせるのではないだろうかと思います。自分が自信をもてることということは、おそらくは好きなことでもあるとは思いますし。

「やりがい」に関しては、自分自身の内面の問題もありますが、所属組織の業務内容や目標、組織のあり方の問題も大きいと思いますので、なかなか自分だけでどうにかできるという類のものではないかもしれません。

私自身は、今はそれなりにやりがいをもって仕事をしておりますし、少なくとも仕事の関係で私と接する人たちには、私と接する範囲内では、能力が高まったと思ってもらったり、それによってより合理的に判断ができるようになったりといったことで、やりがいをもってもらえるようになってもらえたらと日々活動しております。

お互いに、やりがいを高められるようにしていけたらいいですね。がんばりましょう。




Re:社会に出て今思うこと  投稿者:博士は職業じゃないんだ!  投稿日:2011年08月04日 00:40:26  No.117006
I P:110.3.28.160
だいぶ時間が経ちました。
返信したいと思いつつ、自分の中でタイミングは今じゃないと思い時間が経ちました。
すみません。

トリムさん、8階さんありがとうございました。
私も同じ思いにあります。
ただ敢えて極論を書きました。
極論を書いた上でトリムさん、8階さんのような意見を求めてました。
自分としては博士課程がなければ今の自分は形成できなかったと思います。
自分のなかで博士課程での経験が土台になっています。
社会の中では自分で条件を設定できるわけじゃないし、「周囲との関わりの中で」なのでイロイロ難しいのですが、私は研究を通してコントロールをたてられることを習得できたことが「直接的に」大きいです。
実際に行うことはできないのですが業務の中で対人スキル等に関してもポジコン,ネガコンを設定して取り組んでいました。
コントロールをたてられることは自分の勉強、成長面で「1」の経験が×何倍にもなる大きな推進力になっています。
私の中で博士課程は代えのきかないものです。

ただし、返信をここまで引っ張ったのは理由がありました。
東日本大震災です。
人類史上最大の自然災害ではないかと思います。
この災害に対してアカデミアがどう反応するかを待ってました。
いろいろ対応していると思いますが、正直パッと思い浮かぶものはありません。
ホームページの一文で終わらせることではないと思います。

事業仕分けのときはあれだけ即時対応、歴史に残る意思表示だと思いました(当時就職していましたが、周りは興味すら持たない状況でしたが僕は心躍って唸ってしまいました)。

予算が削られそうなら即時対応では話にならないのではないでしょうか?
話がそれていますが大事なことは何か?
教える側、教わる側ピンぼけして欲しくないです。
「歴史という名の法廷」にアカデミア自身が立たされているのでは?と思います。

研究をしてお金をもらう職業というのはないと思います。
世の中は自分だけで成り立っているわけでも道を切り開いてきたわけでもない。

また極論の中の極論を書いていますが、それを打ち崩す意見を期待しています。



Re:社会に出て今思うこと  投稿者:トリム  投稿日:2011年08月07日 16:52:48  No.117007
I P:220.144.123.103
その後、どうされたのだろうかと思っておりましたが、ご意見ありがとうございました。

東日本大震災に関しては、これに歴史的な意味があるというよりも、歴史的な意味を見出したいと思う方や、歴史的な意味づけをしたいと思う方がいろいろといらっしゃるのだなというように感じております。

それらは、単純に、自分のこれまでの持論を世間の人たちに注目してもらえてうれしいということかもしれませんし、世の中が自分の思う方向に動いてくれた方がお金が儲かっていいということかもしれませんし、自分の思想的な面で望ましいと思っている方向性があるのかもしれませんし、もっと単純に無邪気に今回のような大災害に居合わせたことに天命を感じたいだけなのかもしれません。

もっとも、東日本大震災と、その後続いた原発事故や輪番停電とか、節電とかもろもろの混乱は、「今日は昨日とは違う」という事実を日本人に再認識させたとは言えるのではないかと思います(あまり強く意識しすぎるのはよくないとは思いますけれど)。

このような中で、重要なことは、個々人なり個々の法人なりが、自分はどうしていきたいのかという生きていく上での方向性をもっていることではないだろうかと思います。このようなことは、東日本大震災が起こったから考えるということではなく、日頃から見つめ続けておくことなのではないだろうかと思います。

博士号をもつものとして、どのように生きるかということに関して、東日本大震災にどのようにかかわるのかというほど大きなことではないのかもしれませんが、先日、鹿児島大学連合農学研究科の人材養成セミナーに参加させていただいて、企業人としての生き方について、考えさせられました。企業の方も何人か話しておられたのですが、その中で、人事異動についての話題について必ず触れられておりました。

別に企業人に限らないことですが、生きていく上では、自分がどのように生きたいのかという意志と、周囲からこうふるまってほしいという希望があると思うのですが(もちろん相互に影響を与えあうものであるとも思いますが)、この二つが乖離しないためには、どうしたらいいのだろうかと思わされました。すなわち、○○会社の人間でもあり、博士でもあると認識し続けられたらいいのだけれどと考えたりします。そして、博士とはなんだろうかということを思ったりしました(さまざまな能力に要素分解できるだけのものなのだろうかとか)。

個人的には、東日本大震災が起きたから、アカデミアなり、個人なりが、そのために全員何かをしたり何かを考えたりする必要はないのではないかと思います。

東日本大震災を社会変化の予兆のシンボルに使いたがる人は多いですが、変化というのは何かを境に急激に起こるものというよりも、緩やかに普通の人は何か変だなと思う程度の速度で進行するものであろうと思っております。

研究環境に関しては、80年代くらいから社会から無視してもらえない方向に変化が進んできているのではないだろうかと思っております。

ただ、研究に携わる人の中には、まだまだ昔よりもお金がたくさん得られるようになってありがたいという程度の認識しか持っていない人も多く、困ったものだとは思います。



Re:社会に出て今思うこと  投稿者:博士は職業じゃないんだ!  投稿日:2011年08月08日 22:42:26  No.117008
I P:110.3.28.160
トリムさんありがとうございました。
思いが先走ってしまって意図が伝えられていませんでした。

東日本大震災についてアカデミアがどうかかわるか?や歴史的な意味が何か?ということを論じたかったのではないです。
私の話が不十分過ぎてずれてしまい、申し訳ありませんでした。


私は博士号をとり、地方公務員になったのですが、業務としては市民の許認可を担当したり、市民が日常の中で生じた問題について直接話を聞き、解決を図るという部署で2年ほど働いていました。
その中で感じたことなんですが「科学」が考えていたよりも社会の中で身近でないということでした。
そう実感した出来事が2点あり、
@一般的に「安全・安心」と言われますが、本来「安全」と「安心」はセットで考えられるものではなく、「安全」は科学的な実験、検査などにより判断されるものであり、判断されたものが安心できるかどうかは受け取る側(もちろん私も含めて)がどう科学的に解釈するか?に強く左右されると思うのですが、現状は受け取る側から科学的な情報を自主的に集めるには限界があり不安が広がりやすい状況にあること。
Aそして疑似科学というものが浸透していること。
でした。
そのなかでアカデミアと社会が繋がっていないことが大きな要因だと考えています。
逆に言うとアカデミアと社会を繋げる人材が「潜在的」な需要として社会には大きくあると感じています。
意図と反して極論がずれてしまったのですが、「現役」の方々にそこに気付いて欲しいという思いです。
「博士号をもつものとして、どのように生きるか?」ということは僕にとっても大きなテーマです。
これはどれだけ働いた年数が長くなろうが自分の中でなにか自分の方向性を考えるときに重視することで、ベースになるものだと思います。
アカデミアと社会を繋げる人材になることが今の僕のテーマです。
ただし壮大すぎて試行錯誤の毎日ですが・・・。
僕は家の事情でアカデミアから出てしまったんですが(正直に言うとアカデミアに生きたかったというのが大きいです)、「現役」の方々に「社会」と「研究」という面から捉えて欲しいと思います。



Re:社会に出て今思うこと  投稿者:博士は職業じゃないんだ!  投稿日:2011年08月09日 00:24:31  No.117009
I P:110.3.28.160
ここからはなぜ東日本大震災を書いたか?ということにも繋がるのですが(私の書き方が不十分で、思いを混在して書いたためずれました)、
まず1点「科学はなんのためにあるか?」
私は公金が投入されているという前提で社会のためにあると思います。
その面で東日本大震災に対してアカデミアがどう応えるか?というのは大きなことだと思いました。
これは観点的なことなので、人それぞれだと思います。
アカデミアの研究は大切なものです。
人を育てるという面でもその恩恵を受けた身としては重要で、それ自体即座に実利的なことには繋がらないこともあると思いますが、アカデミアにいた人間として「重要で、けっして途切れさせてはいけないもの」だと強く考えています。
その点で「歴史という名の法廷」は強く共感しました。
ただし、研究を存続させるかどうかは社会が判断することだとも考えています。
2点目ですが研究にかかわらず現在進行形の事業というものは「過去のお金」で予算化されたものだと思います。
「過去のお金」というのは前年度までの税金などだと思います。
事業仕分けのときは国としてこれから財政的にどこを抑えるかという面にシフトしていくのかな?と想像していました。
外の世界に就職した身として、後悔の面からも東日本大震災が起こる前までは中・長期的な視野でアカデミアも変えていかないといけないところがあると思っていたのですが、東日本大震災後は予算をどこに重点的に投入するかはより明確だと思うの気になりました。
たらればを言ってもしょうがないですが、アカデミアに生きた人間として「何のためにあるのか?」を新ためて考えることは良いのでは?と思いました。



Re:社会に出て今思うこと  投稿者:博士は職業じゃないんだ!  投稿日:2011年08月19日 22:34:40  No.117010
I P:110.3.28.160
私の書き込みは最後になりますが、以下のニュースが参考になればと思います。

復興予算、要望は「青天井」 12年度概算要求、優先事業積み上げ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110818-00000003-fsi-bus_all

【2011年8月19日 科学者に対する目 】
http://scienceportal.jp/news/review/1108/1108191.html



[116] 社会出て今思うこと  投稿者:博士は職業じゃないんだ!  投稿日:2011年04月16日 23:51:27  No.116001 [返信]
I P:113.213.244.208
 初めまして学生時代からこの掲示板を見ていたのですが、社会に出て今思うことがあるので書きます。

 私は旧帝大の学部、修士、博士と進み農学博士です。学生時代進路についていくつかお話をいただいていたのですが家庭の事情もあり地方公務員になりました。
そこで研究とは全く関係のないところに配属されました(一般市民の許認可を扱うところ)。
初めはなんで研究職じゃないんだ!って思い、なかなかモチベーションの維持に難しかったのですが社会がどういう風に成り立っているのか知ることができ、市民もどういうことに困ってて何を求めているかを知ることができ、それに応えることにやりがいを感じ気付いたら充実していました。
そこで初めて知ったのですが、自分の研究はなんの役に立っていたんだろう?と思いました。
それはアカデミックの世界にも言えます。
普通の人たちの生活の中には真理の追求は直結していないし、ただ泣いたり、笑ったりという毎日があり(ネガティブな意味ではないです)、アカデミックの世界は一般社会のなんの役に立っているのだろう?と思います。
もちろん役に立っていると思うのですが、それが非常にわかりにくい。というかほとんど全く見えません。
新しい車を開発製造するのは自動車会社だし、化粧品などの生活必需品もメーカーが開発しています。
農業などの品種改良も、品種を作ることが目的なら大学でもできると思うのですが、実際に耕作するとなると各業界の調整が必要なので、実際は農家と民間と行政が行っていると思います(そもそも遺伝子組み換え食品の商業的な生産は日本では行われていないというのが現状です。社会が受け入れるかどうか?という点から考えると今後10年間行われるか?というと難しいと言わざるを得ないと思います。)
じゃあアカデミックの世界は・・・。
論文が役に立っていると思うかもしれませんが民間でMEDLINEで論文見ながら開発を進めているところというは多いのでしょうか?論文をフリーで見れる状況の会社は多いのでしょうか?

博士を取った私が言うのもなんですが、人材育成という意味で学部、修士課程までは税金を投入しなければならないと思うのですが、博士課程に投入する意味があるのか?と思います。
働いて税金を納めているけども、その税金を投入したアカデミックからその分の返りががきているのか・・・。



[115] (無題)  投稿者:トリム  投稿日:2011年02月27日 23:56:29  No.115001 [返信]
I P:111.168.60.72
広島大学で去年の6月に講演をおこなったときの概要を掲示していただいたので、こちらに紹介します。

http://www.hiroshima-u.ac.jp/wakateyousei/kigyojinzai-seminar/p_9xcm9u.html



[114] 塾生募集:科学者維新塾(理系博士をとって何になる)  投稿者:石田 周太郎  投稿日:2011年01月11日 22:10:00  No.114001 [HOME] [返信]
I P:133.6.158.136
はじめまして、科学者維新塾(中之島)で
塾頭をしております石田と申します。

博士課程修了者、博士を目指す学生の皆様へ
2011年1月より第3期科学者維新塾(科新塾)を開講します。
博士のキャリアパスに多様性が求められる昨今、今年も博士課程修了者や博士を目指す人達に政治家、小説家、科学者、起業家など様々なキャリアへの道を示し、将来の国際社会に貢献する人材の養成を行います。昨年度は一昨年度同様に塾生による熱心な議論を行うことができ、多くの要望により2011年度も科新塾を開講することになりました。

博士後期課程在籍・卒業、もしくは博士号取得を考えている学生を主な対象とし、1月から月1回、全10回の塾を通して多方面で活躍する講師を招いて講義や討論を行います。講師の情報や、詳しい日程などはこちらのホームページに掲載しておりますのでぜひ一度ご覧下さい。(http://sites.google.com/site/kashinjukuosaka/)

第1回の講義は1月15日(土)、大阪大学中之島センターにて行います。
初回は、大阪大学河田聡教授に「科学者維新塾とは。」ということで、
お話を頂きます。
当塾の意義・趣旨を御理解頂き、より活発な理系博士キャリアを考える機会とさせていただきたいと思います。
初回については、趣旨を御理解頂くためであり、無料にて参加頂きます。是非ご参加ください。



定員30名(先着順)、
受講料(2〜11 月)
有識者・ポスドク :  20,000円
大学院生     :  15,000円
学部生・無職者  :  10,000円
です。
興味を持たれた方は下記申し込みフォームにご記入の上、kashinjuku@gmail.comまでお早めにお申し込み下さい。

申し込みフォーム
1. 名前:
2. 所属:
3. 連絡先:
4. 参加理由:
5. 該当するものに■を付けて下さい。
□ 有識者・ポスドク □ 大学院生 □ 学部生・無職者
*尚、送り先は kashinjuku@gmail.com 石田まで。

科学者維新塾 塾頭 石田 周太郎 副塾頭 宮内 諭

以上よろしくお願いいたします。



[113] 理工系(物理関連)人材のための合同企業説明会 in 東京  投稿者:トリム  投稿日:2010年10月25日 21:27:23  No.113001 [返信]
I P:111.168.57.145
掲載依頼があったので、掲載します。

********************

<日本物理学会イベントの紹介文>
11月20日(土)お茶の水女子大学
11月27日(土)神戸大学
にて、【理工系(物理関連分野系)限定の合同説明会】が日本物理学会主催で開催されます!
本イベントはそもそも博士、PDのキャリアパスを拡大するための文科省プログラムで始まったイベントで今回で3年目のイベントとなります。本イ
ベントにより就職が決まった博士も存在しますので、ぜひご参加ください。(日本物理学会会員でなくとも参加可能です。)

Ex.お茶の水女子大学でのイベントの例
★☆★☆★☆  参加確定企業(五十音順・敬称略) ★☆★☆★☆★☆

■NTTデータ先端技術 ■カネカ ■チッソ ■日本放送協会(NHK)

 ほか全14社が参加予定です。詳細は下記をご覧下さい!
http://www.ph-career.org/ 
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

お茶の水女子大でのイベントの概要(神戸大学についても上記HPでご確認ください)
===== 概要 ===================================================

□タイトル:「理工系(物理関連)人材のための合同企業説明会 in 東京」
■主催:日本物理学会キャリア支援センター
    お茶の水女子大学 人間文化創成科学研究科 理学専攻 物理科学領域
    お茶の水女子大学 理学部 物理学科
 協力:お茶の水女子大学キャリア支援センター、アカリク
□日時:2010年11月20日(土)10:30〜18:00
■場所:お茶の水女子大学 共通講義棟1号館
(東京メトロ丸の内線「茗荷谷」駅下車7分、東京メトロ有楽町線「護国寺」駅下車8分)
□参加費:無料
■服装:自由
□対象:物理系・理工系の学生、ポストドクター
 ※物理学会に所属している必要はありません。
■参加のお申込はこちらから
 ⇒⇒ http://www.acaric.jp/event/list/20101120tokyo.html 

================================================================

■概要
前半)「物理系人材のための自己PR講座 」10:30〜11:30
:理系大学院出身のアカリク取締役・長井裕樹氏による就職ガイダンス。
 大学院卒ならではの活動について、じっくりと学んでください。

後半)「合同企業説明会」13:00〜18:00
:理工系人材の採用に積極的な企業14社が参加する合同企業説明会です。
 各企業ブースにて、研究開発の動向から採用方針まで
 現役社員の方々による説明と質疑応答を行っていただきます。

■特徴
1)学会と大学主催によるイベントです!
大学院生・大学院卒の方の就職支援をするため
大学院卒者の就職活動に役立つガイダンスも同日に開催します。

2)理工系の大学院生・大学院卒限定!
理工系専攻の大学院生・大学院卒者を高く評価し
積極的に採用している企業のみが参加するイベントです。

3)アカリクも皆さんの就職活動を全面的にバックアップ!
大学院生の就職を応援してきた就職支援会社アカリクも
ブースを設けて、皆さんのご相談に応じます。
9月に発行したばかりの「大学院生、ポストドクターのための
就職活動マニュアル」も販売いたします。
ぜひ気軽にお立ち寄り下さい。

■特典
事前予約をいただいた方には、参加企業の紹介冊子と
「大学院生、若手研究者のための就職活動ガイド」をプレゼントいたします!





つづき  投稿者:トリム  投稿日:2010年10月25日 21:34:33  No.113002
I P:111.168.57.145
**************************************************************
「大学院生・PDのための就職活動マニュアル」のご紹介

京都大学キャリアサポートセンターおよび名古屋大学ビジネス人材養成センターと提携し、博士、PDの就職支援に取組む(株)アカリクから、これ
までの活動において得た博士が就職活動を行なううえでのノウハウをまとめた本が出版されました。
民間就職に限らず、博士がキャリアを考える上で参考となる話が載っています。

http://amzn.to/9viIrm 



[112] ポスドクの就活について  投稿者:29歳ポスドク  投稿日:2010年09月30日 02:51:43  No.112001 [返信]
I P:125.195.89.185
こんにちは。来年度に留学(ポスドクとして)しようか、日本で中途で就職しようか考え中のポスドクです。私は工学系の研究をしていて、分野も比較的に企業とのマッチングは取りやすいと思っています。実際に今年の早い時期に幾つかの準大手企業から働きませんかというお話も頂いておりましたが、アカデミックポストを目指そうかとの思いが(目指せとの意見も)あり受けませんでした。

しかし最近思うところ(正直に書くとこの先5−10年と任期付の仕事をして、リスクを冒してまでアカデミックポストに就きたいと思い難くなりました。また研究のできない大学でポストを得るくらいならば民間企業で働きたくなりました。)があり就職も真剣に考え、大手の人材紹介業者に登録しメーカーの開発職希望で相談してみたのですが、かなり厳しい現実を言われたので、ご相談できたらと思い書き込ませて頂きました。

業者が言うにはポスドクの就活は相当に厳しく私の状況では大手は望めず中小、ベンチャー系に50社に書類を出したら書類が5社通ればよくて、そのうち運が良ければ1社くらい内定がでるかもしれないと言われました。また日本の企業に就職する気ならば海外になど行かず今すぐ就活した方が年齢的に得で、英語力などあまり評価されず留学後ではさらに就職は難しくなるとも言われました。

35歳の壁という話を聞いており、自分のケースならば留学後でも31〜32歳くらいまでならば就職(開発系)はなんとか可能なのではと、甘く考えていたのですがポスドクの就職となるとそこまで厳しいものなのでしょうか。正直なところ留学を顕著してしまいます。なにかご意見いただけますと幸いです。

また日本で博士を取られた方の海外(海外企業)での就職活動というものについて、現在どのような状況か情報をお持ちの方がいらっしゃいましたお教え願えますと幸いです。



Re:ポスドクの就活について  投稿者:トリム  投稿日:2010年09月30日 21:12:50  No.112002
I P:111.168.39.211
はじめまして。

>また日本の企業に就職する気ならば海外になど行かず今すぐ就活し>た方が年齢的に得で、英語力などあまり評価されず留学後ではさら>に就職は難しくなるとも言われました。

大手業者が上記のように言うことには、一面の真理があるように思います。

ただ、

>大手は望めず中小、ベンチャー系に50社に書類を出したら書類が5社>通ればよくて、そのうち運が良ければ1社くらい内定がでるかもしれ>ないと言われました。

これは、ちょっとわからないです。本人の分野や年齢、実力にもよるのではないかと思います。

人材紹介業者のコンサルタントは、人にもよるのですが、面倒な案件だと思うと、あまり熱心に相談に乗ってくれないような場合もあるので、もしも今国内での就職を考えるのであれば、できれば、何社か人材紹介会社を併用して就職活動を進めたほうがよいように思います。


ホームページにリンクしていますが、下記の人たちは、シリコンバレーで働く日本人を応援しているようなので、一度話を聞いてみたらいかがでしょうか。
http://www.jtpa.org/



Re:ポスドクの就活について  投稿者:29歳ポスドク    投稿日:2010年10月03日 01:46:19  No.112003
I P:122.133.87.66
トリムさん

ご助言ありがとうございます。

たしかにおっしゃるとおりで、今回使った大手紹介サイト(一番大手かと思い登録してみました)には、公開されている範囲では私の専門と合致するような求人がが殆ど無いようなので、面倒な案件と思われたのかもしれません。
調べてみると他の業者や各会社個別のホームページで合致するような求人が幾つか見受けられるので、そちらを考えてみます。

また、ちょっとショックだったのでネガティブな書き込みをしてしまった気がしています。冷静に考えて大学の先輩ケースをみても30過ぎのポスドクでもそこそこの会社に就職されている方々はおられるので、ポスドクだからまったく職に就けないという事はないかと思います。

博士に進学した時は研究できれば私生活などどうでもいいと考えていたので、その初心も考慮しつつ今後の身の振り方を考えたいと思います。



Re:ポスドクの就活について  投稿者:トリム  投稿日:2010年10月09日 10:27:58  No.112004
I P:111.168.40.14
こんにちは。

>博士に進学した時は研究できれば私生活などどうでもいいと考えて>いたので、その初心も考慮しつつ今後の身の振り方を考えたいと思>います。

何をもって、「研究ができている」と言えるのかはよく考える必要があるだろうと思います。おそらく、大学にいるから研究ができるというわけでもないし、公的な研究機関にいるから研究ができるというわけでもないだろうと思います。

個人的には、私生活の充実も大切だと思います。両者のバランスを考慮して今後の身の振り方を考えてもらえたらと思います。



Re:ポスドクの就活について  投稿者:会社人として  投稿日:2010年10月10日 14:23:28  No.112005
I P:202.32.9.5
こんにちわ

会社人として気になったので

”30過ぎのポスドクでもそこそこ・・・”
ということだけど、何か勘違いしていないか?

会社にとって必要であれば30過ぎていようがいまいが関係ない。
逆に言うと、30過ぎていなくても、会社にとって必要でなければ採用してはくれない。

あと”そこそこ”ってどういう意味?
貴方の言う、そこそこの範疇に入らない会社では働きたくないってこと?

もうちょっと”働いて給料をもらう”という意味を真剣に考えた方がいいかもよ。



Re:ポスドクの就活について  投稿者:29歳ポスドク  投稿日:2010年10月11日 02:32:26  No.112006
I P:122.135.179.69
こんにちは

いろいろとアドバイスありがとうございます。

>トリムさん
私が今回使用した”研究ができれば”というのは、“自分が本当にやりたいと思える研究が”というニュアンスで使用していました。もちろん大学、公共研究機関、企業、そのいずれでも重要な多くの研究がなされていると考えています。いずれにせよ、よく考えてみます。


>会社人としてさん
“会社にとって必要であれば30過…”
仰るとおりだと思います。ただ歳をとるほどより高いものを求められるので、よほど優秀かその企業にマッチした経験がなくては難しくなって行くのかと思っています。

“そこそこの企業…”
決して仰られたような意味で言ったわけではありません。“そこそこ大きな”という意味、紹介会社からの話に対する考えで、大手、中小、ベンチャーなど、どれが良くてどれが駄目という事ではなく、ポスドクでもそのすべてに可能性はあるのではという意味です。


いろいろと至らない文章で不快な気分になられた方々にはお詫び申し上げます。



Re:ポスドクの就活について  投稿者:某会社員  投稿日:2010年10月13日 21:31:43  No.112007
I P:114.145.25.179
会社勤めなんて自由なんてなくて命令にしたがっているだけ。
日本の伝統企業なんてなおさらそう。
突然辞令が来て自分の興味適性なんて関係なしに異動。
子供が小さいのに転勤を命じられたり、事業が必要なくなれば部署は解散、別な業務に配置転換。
年配からは「下積みが大事なんだ」とお説教ばかり。(うちの会社は
下積みを“かばん持ち”と呼んでいる。)

自分なんて5年で2度も異動があった。
レンズの設計、顕微鏡の調整業務、今は研究機材がどのくらい使われているか大学に訪問して使用状況を調査している。
もはや専門性などない。

あなたは日本の会社というものをわかっていない。
研究室の延長にあって自分の面白いと思う研究ができると思い込んでいる。
だから、不安定なポスドクよりも会社員の方が魅力的に感じてしまっている。
会社は営利のために社員を使っているだけ。

今の環境を見直したほうがいいと思う。
歯車がいいのか、自発的に研究できる今がいいのか。



Re:ポスドクの就活について  投稿者:29歳ポスドク    投稿日:2010年10月16日 02:01:49  No.112008
I P:122.135.154.251
某会社員様
ご助言ありがとうございます。

あまり返答を必要としてないのかとも思いましたが、思うところがあったので書かせて頂きます。

まず私は会社で自分の興味の延長線上の研究をやらせてもらえるなど、まったくもって思っていません。会社では自分の生活のためと割り切って要求される仕事(もちろん研究職以外でも)をこなすつもりです。そのなかで可能ならばその分野の産業の発展、会社の利益上昇、同僚との付き合い等を通じて満足感を得られたらと思っています(そのためにもある程度自分の希望する分野で働きたいと考えます)。そして週末は遊ぶつもりです。

また大学だって自分の興味のある研究だけをしていればよいところなどとも全く思っていません。研究ができればというのも、大学としての業務で時間がつぶされる中でも、なんとか時間とお金を工面して研究だけは自分が本当にやりたいと思えるものを行いたいという感覚です。

今さらになって気づいたのですが、私の勘違いかもしれませんが、もしかしたら私の書き込みを読んだ人のうち何割かは、私が“大学では好きな研究だけやっていればいいと思っていたが、どうも続けられそうにないので、企業にいってお金を貰いつつ好きな研究がしたい”などと考えていると思われていたのかと感じました。
私はそのようなことを書いたつもりは全くなく、また書いた内容からそのように思われるとは思ってもみなかったのですが、“大学でポスドクをやっていて、好きな研究をなどと言っている人間は、そういう考えを持っていて使いづらい”などと社会から先入観を持たれているのかと思いました。



Re:ポスドクの就活について  投稿者:トリム  投稿日:2010年10月16日 14:50:40  No.112009
I P:111.168.34.73
“大学では好きな研究だけやっていればいいと思っていたが、どうも続けられそうにないので、企業にいってお金を貰いつつ好きな研究がしたい”

↑私はそのようには思っていないのですが、なんというのでしょうか、大学で働くのも会社で働くのも、そんなに違わないのでは?と思うのですが、大学以外で職に就くことに対してネガティブな印象を持たれているなというようには感じていました。

 大学で働くにしろ、会社で働くにしろ、いろいろなものからの評価は付いて回るのではないかと思います。会社であれば、あの人と仕事をするとやりやすいとか、いい発明提案をあげてくれるというようなことがあるでしょうし、大学であれば、この人に研究費を渡したら、いい成果を上げてくれるだろうとか、あの先生の授業はわかりやすいといったようなことがあるのでしょう。

 諸々からの評価を気にしなくても、自然と評価の得られる仕事ができてしまう人もいますが、そういうものを意識しないと忘れてしまう人にとっては、評価されるという環境は多少なりともストレスを感じることかもしれません。

 大学は、評価されなくても、放置しておいてもらえる(その代わり、食べていけないかもしれないけれど)ことがある点で会社とは違うのかもしれませんが、せっかくここまでがんばってきて、そのような状況になってしまったらもったいないと思います。

>会社では自分の生活のためと割り切って要求される仕事(もちろん>研究職以外でも)をこなすつもりです。

仮に、会社人生を送られることになった場合には、上記のようには思われず、せっかく「歯車」になるわけなのですから、回されるほうの歯車ではなくて回す方の歯車になってみたらいいのではないかと思います。機械の歯車と会社の歯車の違いは、単に動力を伝えるだけなのか、それぞれが回ってよい力強く回れる可能性があるかにあるのだと思います。



Re:ポスドクの就活について  投稿者:某会社員  投稿日:2010年10月17日 02:42:48  No.112010
I P:114.145.25.179
以前書いたときの文体が乱暴に感じられたのかもしれないので丁寧語で書きます。

>自分の生活のためと割り切って要求される仕事(もちろん研究職以外でも)をこなすつもりです。
そういう覚悟があるならば大丈夫です。
自分は就職セミナーに借り出されたり、今は大学に出入りする業務であるので学生の接する機会もあるのですが、
学生が口をそろえて聞いてくるのは「好きな研究をやれるか」というものです。
特に理系の偏差値の高い学生ほどそういうことを聞いてきます。
「無理です。会社というのはそういうところではありません。
会社で好きなことをやりたいならば自分で起業してください。」と答えるようにしています。

全体的な傾向として大卒新入社員の3割は3年以内に辞めていきます。
この理由は「やりたいことができない」「社風が合わない」というのが多くを占めます。
しかし、この間違いは入社前の認識にズレがあったからでしょう。

>そして週末は遊ぶつもりです
よいことです。働きに出れば今までと違ったストレスを感じることがあるでしょう。
社会人ならばオンとオフを使い分けてストレスがたまらないようにしてください。


<<トリムさん>>
トリムさんはここの管理者の方ですよね?
書かれたエッセイなどを見させていただきましたが、トリムさんは会社の雰囲気が研究室に近いのではないでしょうか?
だからあまり不満も出ることなく、生活されていると感じました。
研究室の生活と比べると会社員生活は別世界なのが普通と思いますがいかかでしょう?
就職活動をしている学生と話すことはありますか?

>回されるほうの歯車ではなくて回す方の歯車になってみたらいいのではないかと思います
会社によって社風が異なるのですが、自分のような戦前からある典型的な日本企業ですと別に努力しなくともいずれはそういう立場になります。
大体40歳前後でそうなります。それが年功序列の世界です。
若いときは安い給料で下働きをし、年をとれば若いときの分を取り返すような感じです。
若いうちに無理して周りの雰囲気を乱すよりも、おとなしくしてオフの、つまりプライベートな生活を楽しむ方が長い会社員生活としてはいいかと思われます。
(あくまで自分の会社の場合ですが。)



Re:ポスドクの就活について  投稿者:トリム  投稿日:2010年10月18日 01:37:34  No.112011
I P:111.168.56.164
こんばんは。ありがとうございます。問われてみて、自分自身について少し振り返ることができました。

>トリムさんは会社の雰囲気が研究室に近いのではないでしょうか?
>だからあまり不満も出ることなく、生活されていると感じました。

 大学院を卒業して今の会社の入って7年目なのですが、その間に2回転勤しました。その間に、某会社員様の書かれている「事業が必要なくなれば部署は解散、別な業務に配置転換」ということもありました。

 多分、それぞれの職場で感じていた雰囲気と、大学の所属研究室の雰囲気というのは、違っていたのではないかと思います。「多分」と書くのは、やはり異動した当初は、新しい職場のやり方になかなかなじめなかったり、業務内容がわからなかったり、同僚との距離感がつかめなかったりで、猛烈にストレスを感じるのですが、半年とか1年くらいたてば、そこでのお作法がわかってくるためか、あんまり苦には感じなくなってくるからです。いわゆる好きなことはしていないかもしれませんが、好きなようにはやっているのかもしれません。


>研究室の生活と比べると会社員生活は別世界なのが普通と思います>がいかかでしょう?

研究室で学生として過ごすのと、会社員として会社員生活を過ごすのは確かに別世界だと思っています。

学生は、自分の能力を伸ばすことに集中できますが、会社員の場合は、まずは自分の業務を認識して、それをこなすことが最低限求められると思います。その業務をきちんとこなせるように勉強も必要だろうと思います。

ただ、ポスドクや教員として大学に職を得る場合は、やはり会社員と同じような意識が求められるのではないかと思います。


>就職活動をしている学生と話すことはありますか?

私も、自分の出身専攻にリクルーターで行ったり、「博士の生き方」をやっているので、大学に呼ばれて行ったりするので、学生と話すことはあります。

リクルーターとして行く場合、私の会社が化学系で、私の出身研究室が今では電気系に属しているためか、そもそも学生が私の会社への就職自体が意識できないようで、「どんな仕事があるのですか」とは聞かれても「好きなことができますか」とは聞かれないです。

「博士の生き方」の管理人として行く場合は、就職するにはどうしたらいいかということはよく聞かれますが、好きなことができるかとは聞かれないです。

昨年まで、独身寮で生活していたので、寮で新入社員や若い社員と話すことはよくありましたが、新入社員だと、どうやって新しい環境に適応しようかということでよく悩んでいるのを聞くことがありますし、若い社員だと、おっしゃるように、イメージしていたのと違うためか楽しくないみたいなことを言っているのは聞くことがあります。

自分のやりたいテーマを認めさせるとなると、なかなかハードルが高いかもしれませんが、自分の業務が少しでも円滑に回せるように上司に働きかけるくらいからなら、まずは取り組むことができるのかなとは思います。自己決定できるという感覚が多少なりとももてないと、仕事は辛いかもしれません。




Re:ポスドクの就活について  投稿者:トリム  投稿日:2010年10月18日 01:44:01  No.112012
I P:111.168.56.164
>>回されるほうの歯車ではなくて回す方の歯車になってみたらいい>のではないかと思います

権限を大きくするという意味ではなくて、自分の仕事環境をよくするとか(自分ひとりの力ではよくできない場合が多いです)、周りの人にもよい感化を与えてほしいというニュアンスで書きました。

多分、そのときどきに与えられる業務をこなすのは当たり前ですが、よりよくやることが(よい業績を上げることかもしれませんし、よい職場環境を作るということかもしれませんし)、その次につながっていくのかなと感じています。

また、個人的には、人事異動はそんなに悪いことでもないなと感じております。某会社員様の異動に関しても、善意で捉えれば、将来的に開発業務に戻った時にこれまでの客と接した経験を生かしてほしいという意味があるのかもしれません。

私自身の場合も、この春に人事異動で関西方面の事業所から東京の本社の管理部門に移ってきたのですが、今までとは違った視点で会社を見られるようになって、来てよかったと思っています(通勤電車は今でも辛いですが・・・)。

>社会人ならばオンとオフを使い分けてストレスがたまらないように>してください。

私も、オン・オフの使い分けは大事だと思っています。もっとも、うまくそのようにできているかどうかはわかりませんが・・・。



[111] こんにちは  投稿者:サミ  投稿日:2010年09月23日 12:38:01  No.111001 [返信]
I P:76.92.133.52
こんにちは。私も初めての書き込みです。そして初めての就活です。お恥ずかしいことで、まったく就職活動について無知で、やっとこの博士の生き方で色々読んでいたところです。
アメリカで大学院生をしています(学位もアメリカ)。日本の大学院生は3年で終わるというような夢のような話にびっくりしました。たしかに、こっちの学会で日本人のポスドクにあうと皆さんお若いですよね!
私の卒業は2012年を予定しています。しかし、プラン通りに行かないのがこっちのルールですが(いえいえがんばって終わります!)いま日本で企業でのお仕事を探しているのですが(そろそろ両親の近くに住もうかと)、11年4月か10月から入社できる人公募だと、もちろん12年4月を目指している私は一年待つのでしょうか?本当に基本的で”あたりまです”と言われそうですが、来年アプライして、何もとれなかったら、まさかこっちでポスドク!とか言う状態に陥るかもしれず。D2の冬ってたしか、ここのサイトに書いてあったような。D2ってことはD3でおわるから、D3の年は就職できないですよね。でも、応募ってその次の年用ですよね?こんな基本はたぶん皆さんご存知なので、質問しない限り、答えはいただけないかと思い、書き込みさせてもらっています。
もちろんその企業さんの職場とか、具体的な仕事などよく理解してから決めたいと思っているのですが、いつコンタクトを取ればいいかいまいち分かりません。その企業はとにかく場所がとっても都合のいいところで実家から10分(関西です)。通っていた高校より近いのです。その企業のWEBSITEから読んだ分では、自分にあっているンではないかと今のところ思っています。
しかしながら、NIHのポスドクのサラリー水準のほうが、その企業の博士のサラリーより高いのはどうして!正直、企業のほうが絶対的に、サラリーは良いと聞かされていた私にとって、月27万にはびっくりしました。私だけでしょうか?えっこの前読んだサイトには、企業にはいった初っ端から准教授なみのサラリーですってかいてあったんですけど。。
私の友達は最近阪大のポスドクになって、自分のやりたいリサーチをやらせてもらって大満足のようです。やっぱり、自分のやりたいことをみつけられて、それでお金をもらえるっていいですよね。私は企業の方がむいていると思います。
何かアドバイスをもらえるとトテモありがたいです。



Re:こんにちは  投稿者:トリム  投稿日:2010年09月26日 11:43:28  No.111002
I P:111.168.51.182
はじめまして。

行きたい会社があるとのことなら、具体的にいつぐらいに応募したらいいのか直接聞いてみたらいいと思いますよ。

また、その会社以外にも考えたいということでしたら、米国の大学院に留学している日本人に対して日本企業への就職活動を支援する会社というのもあるようですので、そのようなところに相談するとよいと思います。



Re:こんにちは  投稿者:企業の研究員  投稿日:2010年09月27日 19:48:49  No.111003
I P:202.32.9.5
こんにちわ

米国でph.Dを取得後、日本の民間企業で研究員をしています。

私の場合、行きたい会社の方からお誘いを受けたので参考になるか
分かりませんが。

1. 卒業時期は基本的に関係ないです。
  ph.Dの場合、中途採用となると思いますが、その場合は会社と
  交渉すれば時期によらず卒業⇒就職となることもあります。
  あと言い方は適当でないかもしれないですが、会社が貴方を本当に
  必要としているのあれば、多少の融通は効くはずです。

2. サラリーの多寡で判断するのであれば、日本の会社は辞めた方
  良いです。当面は修士から入った同年代の方よりもずっと給料は
  低いです。これは社会経験がない以上仕方がないです。
  いくら貴方が優秀でも判断するのは会社の人事部です。
  どんなに会社の方がおかしいと思っても、雇ってもらう以上我慢
  しないといけません。それが嫌なら最初から辞めた方が良い。
  米国の方がph.Dを持っている場合ずっと給料は良いです。

3. 最後に、就職したらそこは"日本の会社"です。
  自分はが納得できなくても、どんなにおかしいと思っても、
  会社員である以上、当然ですが会社組織の決まりが優先されます。
  多かれ少なかれ日本の会社にはそういう類のことは絶対あります。
  それが嫌なら辞めて下さいで終わりです。

日本には日本の、米国には米国の良さがあります。
一概に”どちらが向いている”と決めつけるのではなく、先ずは自分
にとって譲れないもの、妥協出来るものをしっかり考えることをお薦
めします。

Good Luck !!!



Re:こんにちは  投稿者:某会社員  投稿日:2010年10月13日 21:43:20  No.111004
I P:114.145.25.179
もう見ていないかもしれませんが、他の方も見るでしょうからちょっと書いてみる。

>具体的な仕事などよく理解してから決めたいと思っているのですが
日本の会社は外部の人間に仕事の内容を具体的に説明することはない。
それがたとえ就職希望者であっても内定者でもあっても。
それが日本の会社というもの。
事前にインターンシップでジョブマッチングをするような欧米とは根本的に異なる。

また行きたい会社が1社しかないというのも困りもの。
その会社がもし伝統的な会社ならば「日本のしきたり(儒教的な年功序列」を身についていない海外経験者は敬遠する傾向があるため、不採用になったときどうするのか。

日本という社会は組織力にある。
才能ある一人が勝手に進んでいくのではなく、個を殺して集団として分業することで高い生産性をあげている。
そのあたりを理解するのは難しいかもしれない。
どういう理由で企業のほうが向いているのか判断したのかはわからないが、このあたりまで考えたのか?

自分としてはそういう意味で日本企業よりも外資をお勧めする。



[110] (無題)  投稿者:就職活動がんばんないと  投稿日:2010年08月16日 18:11:28  No.110001 [返信]
I P:116.83.93.87
毎日暑いですね。

今年の四月採用は非常に厳しかったようですが、
来年度はさらに厳しいようですね。

皆さん、就職活動はいかがでしょうか。



Re:(無題)  投稿者:就職活動がんばんないと  投稿日:2010年08月22日 17:11:00  No.110002
I P:116.83.93.87
就職できなくてポスドクを重ねてる方々は辛くないのでしょうか。

誰かが諦めるまで、チキンレースみたいな状況になっているのではないでしょうか。



[39] 博士課程への進学  投稿者:su  投稿日:2007年08月31日 13:04:46  No.39001 [返信]
I P:133.9.184.27
はじめまして.
私,私立大学の修士課程に通っている者です.
皆様の考えが聞きたくて,この掲示板にアップさせてもらいました.

学部は国立大学の電気工学科に所属していたのですが,
指導教授の退官に伴い,教授の知り合いの先生のところで
お世話になるようになりました.
所属した先は工学系の研究室でしたが,
実際中身は調査研究や心理物理実験などで
どちらかというと文系の研究室です.

私は先生に就職活動を始める前に,できれば,ドクターを
取得したいとは考えているが,やはり家庭の状況などを
考えると就職をしようと考えている.と話をしたところ,
また,就職が決まったら改めて相談しましょうということで
その話会いは終わりました.

就職活動の結果,大手化学会社のプラントエンジニアとして
内定をいただく事ができました.

そして,昨日,指導教授から博士課程進学に際し,
助手枠で毎月給料をもらいながら研究をするのは
どうかということを聞かれました.
来週までに推薦入試の願書を提出しなくてはならないため,
月曜日までに結論を出してほしいということでした.

私自身,チャンスだと思いましたが,
家族の賛同を得ないまま進学することに対しては
少し引け目を感じると思い早速,両親に相談しました.
いくら,助手とは言え,経済的基盤が伴わないと言われ
反対されました.

皆さま,博士課程進学のときにはご家族を
どのように説得しましたか?
それとも両親の言うとおり,就職の方がいいですかね?

変な質問ですみませんが,
どうぞよろしくお願いします.



Re:博士課程への進学  投稿者:  投稿日:2007年08月31日 13:26:26  No.39002
I P:130.54.130.227
私学(理系)の場合、助手扱いでD生というシステムを
とっているところもあります。

任期は、同時期に同じ研究室に何人D生がいるかということ
にもよるようですが、二〜四年のことが多いと聞いています。

一般的な助手というのとは違って、職歴にはなりますが、
支援金という感じでした(10年くらい前の話です)。

学位取得後は、他の大学のポスドクをされている場合が
多いようです。


20年くらい前は30万以上貰えたようですが、10年前は20万くらいだったような
記憶があります(はっきり覚えていません)。

凄く古い話なので、参考にならないとは思いますが。




Re:博士課程への進学  投稿者:トリム  投稿日:2007年08月31日 23:04:19  No.39003
I P:220.0.84.62
はじめまして。

問いへの回答にはなりませんが、結局suさんの人生観によるのではなかろうかと思います。

恐らく、両親の反対を押し切って博士課程に進学しても、両親の思いに応えて企業に入っても、後悔することもあるだろうし、よかったと思うこともどちらもあるだろうと思います。言えることは、どちらか片方しか経験できないということです。

ただ、両親の反対を押し切って進学をするということですと、それなりに親御さんを安心させてあげられる将来ビジョンを示す必要はあるのかなとは思います。もしも進学されるのであれば、ある程度修了後にどうするのかということもご自身の考えをもつとともに、指導教員と話し合われておいたほうがよいだろうと思います。



Re:博士課程への進学  投稿者:W  投稿日:2007年09月03日 00:52:43  No.39004
I P:220.107.136.176
はじめまして。

もし「博士号が今の分野でとりたい!」というのでないなら、
大手化学会社のプラントエンジニアになられてから、会社のお金で博士課程に進学することは
できないのでしょうか?

「助手枠で給料もらいながら・・・」
というのも、ピンきりだと思うのですが、学費等を払いながら
経済的にやっていけるのでしょうか?
(奨学金を貰いながらだとしても、かなりきつかったです)

また卒業後の進路ですが、suさんの分野の進路は明るいのでしょうか?
アカデミックポストにいける確率としては、ここのHPをご覧くだされば分かるとおり、
かなり低いです。
博士卒業後、一般企業に就職を考えられるとしても、かなり苦労される
と予想されます。


私見としましては、無理して博士後期に行かなくても、せっかく大手化学会社のプラントエンジニア
になれるのでしたらそちらに行くことをお勧めします。

日本で働く場合、サラリーマンと言う地位は給与以外の保険・福利厚生といった
見えない面で優遇されている部分が多いです。
suさんも家族を持つようになったらなおさら実感すると思います。





Re:博士課程への進学  投稿者:su  投稿日:2007年09月05日 23:34:52  No.39006
I P:133.9.184.27
皆様、アドバイスありがとうございました。
suです。

結局、博士課程への進学を断念し、就職すると指導教授に
言ったところ、いろいろ説得して下さりましたが、
意思が固いことがわかるとすんなりと引いてくださいました。
推薦してくださった先輩方からは散々説得されましたが、意思を貫きました。

結局、博士進学後の研究について、取得できる学位が学術博士のため、
工学的なテーマから心理学的なテーマへのシフトしないと学位取得が難しいと
言われ、そこが大きなネックでした。就職について見ても、学術博士では難しく、
過去の先輩方を見ると任期つきの研究職や助手の方が多く修了後の不安もありました。

また、助手とは言え、月の22万くらいの給与で、学費や生活費などを補える自信がなく、
さらに、学生の指導や学内の業務などをして、そのような状況下で
自分はコンスタントに成果を出していけるかどうか不安になりました。

以上のような理由で、博士への進学を諦めました。


>お さん
非常に参考になりました。ありがとうございました。
20年前は30万ももらえたのですか。博士課程の学生は優遇されていたのですね。

>トリム さん
アドバイスありがとうございます。
トリムさんのおっしゃるとおりです。
どちらを選択しても悔いは残るかと思いましたが、やりたいことなどを考えると就職のほうが良いかなぁと思い
就職を選択しました。

博士と漠然と言われても、わからないことだらけだったのですが、
「博士の生き方」は種々参考になりました。ありがとうございました。

>W さん
アドバイスありがとうございます。
もし仮に学位が取得できたとしても、その後の進路が不安でしたね。
博士に行くならば、社会人となってからでも遅くないと感じました。

> monoさん
アドバイスありがとうございました。
monoさんがおっしゃるとおり、単純に学位が欲しいと思っていました。
いろいろと聞くと、私の考えが甘いことがわかりました。




[109] 博士に進学するべきか  投稿者:ペン  投稿日:2010年06月04日 01:23:23  No.109001 [返信]
I P:122.17.91.77
はじめまして。

生化学専攻の修士2年です。
ここのところ博士に進学するべきか非常に悩んでいます。
元々は企業に研究職として就職を希望していました。
内定はいくつかもらえましたが、希望する研究分野の会社ではないため
(私の希望は製薬会社ですが、内定をもらったのは土壌や試薬の分析会社)
あまりそれらの企業に夢を抱けません。

教授からはそれならばと博士進学を勧められています。
その理由として
・製薬会社のバイオの研究職の新卒採用は博士卒が主流になっていること
・私自身の研究はうまく進んでおり、素質があるらしいということ
(M1の時に論文アクセプトと学会の口頭発表を行いました)
・M1でその業績があればそのまま進めばポスドクをほとんど経験せずに助教になれる可能性が他の学生と比べて高いこと
という感じです。

一方、博士を中退して国家公務員になった先輩にこのことを言うと
「お前は利用されている」と言われました。
つまり、学生が1人いればそれだけで大学から助成金が入り、
研究においても教授の使い駒になってしまい、自分が論文や学会発表を行うだけで教授自身の名声も上がるからということです。
また本当に良い研究がこの先も行えるか分からず、最悪の場合この先輩のように中退せざるを得ない状況になるかもしれないと。
(この先輩は生涯一度も論文を書いたこともなければ口頭発表もしたことがない人ですが・・・。)

一体どちらの意見が良いのか分かりません。
自分としては今希望する分野の会社に入れれば一番良いのですが。



Re:博士に進学するべきか  投稿者:サラリーマン研究員  投稿日:2010年06月04日 22:22:53  No.109002
I P:58.91.78.74
私は博士卒で製薬会社に入社した研究員ですが、「製薬会社のバイオの研究職の新卒採用は博士卒が主流になっている」という部分に根拠を感じないんですが・・・。こういうのって会社によりけりだと思うんですよねぇ。何を根拠にそんなことをおっしゃっているのか、指導教官に尋ねてみられてはいかがでしょうか??

でも、製薬企業研究員として就職する窓口は年々せまくなってきているのは事実でしょうね。外資系の製薬はどんどん日本から研究所撤退していきましたしね。というか、本当に研究者として生きたいのであれば、やっぱり民間企業に出るよりも大学研究者の道を選択するべきだと思いますよ。民間企業研究員はしょせんサラリーマン。会社から異動を告げられれば研究者声明は終わりです。そんなもんです。



Re:博士に進学するべきか  投稿者:ペン  投稿日:2010年06月05日 01:58:01  No.109003
I P:122.17.91.77
ありがとうございます。

>製薬会社のバイオの研究職の新卒採用は博士卒が主流」
これは“製薬会社は海外の会社と共同研究が多く、そのとき博士号がなければ対等にディスカッションをしてくれない。そのために製薬会社は博士を優先して採用するようになっている。またすでに就職している研究職の社員には博士を取得させるようにしている。”
との理由です。
自分自身も就職活動で製薬会社での博士号の必要性を感じました。
上にも挙げたように自分は論文を書いたことがありこれをウリにしようと面接で話しましたが「修士の人が論文を書いたと言っても実際は教授がストーリーを作ってそれに従った程度では」というように言われました。
研究室にもよると思いますが、自分の研究室ではテーマはある程度は自分で決めるので教授のストーリーがあったわけではないのですが。。。
また、「自力で行った研究であったとしても修士は博士に比べて3年は研究歴が短い。研究歴が長い方が会社としてうれしい」というようなことも言われました。
(教育しない会社って何なの?と思いましたが。)


>所詮サラリーマン
う〜ん、そのあたりはどうなんでしょう。自分もあまりサラリーマンという世界をいいようには思えません。
それは自分の想像するサラリーマンが「スーツを来て満員電車にぎゅうぎゅう詰めになって通勤し、自己実現ではなく家族の生活費を稼ぐために仕方なく働いている人」というものだからかと。
製薬会社の研究職はこのような感じには該当しないものではないのでしょうか?
また異動に関してですが、一度博士を取って研究職に採用されて研究に関係の無い部署に希望もしていないのに移ることなんてあり得るのでしょうか?


他のみなさんもよろしくお願いします。



Re:博士に進学するべきか  投稿者:サラリーマン研究員  投稿日:2010年06月05日 13:22:13  No.109004
I P:58.91.78.74
海外の研究者とディスカッションする際に学位を持っていないとあまり相手にされないのは間違っていないと思いますが、前述したように博士主体で採用するかどうかは会社やその年のニーズによると言ってるんです。また、会社に入ったら学位は持っていたほうが当然いいのですが、これからは企業研究員が会社に所属しつつ学位を取るということはできなくなっていくだろうというのが一般的な認識です(そういう意味では、どうしても学位をもっておきたいのであれば博士課程を修了しておいたほうがいいですね)。

また、学位を持っている人が研究所以外に異動することは普通にあります。さすがに営業に異動というようなことはないですが本社勤務とかはどこの会社でもよくあることです(ライセンス関係や知的財産など)。


それにしてもM1で論文アクセプトというのはすごいですね。
どのような決断をなさるにせよ、じっくり考えて悔いのないようにしてくださいね。




Re:博士に進学するべきか  投稿者:ペン  投稿日:2010年06月06日 22:19:53  No.109005
I P:122.17.91.77
会社やその年のニーズによるのですね。自分が訪問した会社は博士がいいと言っていたところが多かったです。

ライセンス関係や知的財産などへの異動はありうるということは以外でした。大学に残れば研究しかやらない生活になりますからね。そのあたりは考えたいものです。
もし会社に入って数年で希望しない部署に異動を命じられたら転職することも考えられますが、10年以上たってから人事異動になったりすると年齢のこともあり、もうその会社に骨を埋めるしかなくなりますね・・・。
大学人はそういう意味では自由ですが、業績が出なければクビ、つまり収入源がなくなるという人間の生活の根本的な部分がなくなるかもしれないので怖いですね。

まあ、どこに行っても問題はつきものですから、どこまで自分が妥協出来るかでしょうね。
(個人的にはネットで騒がれている「ポスドク問題」は論調が偏っていると思います。“もし修士で会社に就職していれば良い生活ができたはず”というのはまやかしでしょう。)

論文アクセプトは研究室の教育が良かったからです。4年生からの研究でしたが、最初の数カ月は先輩(D4)の人が付きっきりで指導してくださいましたから。それがなければ今頃はまだ研究と呼べる内容になっていなかったと思います。

自分の希望としては博士に進学してできるだけ早く就職口の見通しがつくようにしたいと思うようになっています。
できれば1年早く博士を修了したいものです。(論文はいつの時点のものでもよいと教授には言われています。)


他の方も引き続きご意見をお願いします。



Re:博士に進学するべきか  投稿者:どうですかね  投稿日:2010年06月09日 20:09:02  No.109006
I P:133.67.185.20
企業でいきいきやっている方もいれば、大学で業績があっても自殺してしまう方もいます。
自己実現の方法は人それぞれなので、一概にどちらが実現できるとはいえませんね。

収入面では、一般論としては企業就職した方がよいでしょう。学振をもらったとしても、修士からよい企業に就職して福利厚生とボーナスをいただく生活にはおよびません。

経済的に損をしても研究に賭けたいという強い意志があれば、博士課程もよいのではないでしょうか。



Re:博士に進学するべきか  投稿者:ペン  投稿日:2010年06月11日 01:47:30  No.109007
I P:122.17.91.77
ありがとうございます。

確かに人によりますね。自分の研究室でも、
研究実績があるのに「オレはダメだ」と来なくなる人がいたり、
実験がうまくいってないのに「研究は楽しい」とがんばれる人がいたりと。
同じ環境でも人によって感じ方が違いますね。
よって次の世界がどんな環境下を少しでも垣間見れたら見通しがずっと良くなると思いまして書き込みさせていただきました。

収入の面では特に気にしていません。
実家暮らしで元々お金を使わない立ちなので。

研究にかけたいという意気込みはありますが
最初に書いたように中退した先輩の「お前は利用されている」ということが気になりますね。
これも人によって感じ方が違うだけならいいのですが。



Re:博士に進学するべきか  投稿者:M  投稿日:2010年06月18日 04:03:34  No.109008
I P:116.80.20.234
ペンさんの人生の目的やゴールって何でしょうか?

企業の内定を得る(企業で働く)ことや博士の学位を取ることって、
結局のところ、目的やゴールに向かうための手段でしかないので、
最終地点から考えれば、優先すべき点、妥協しても構わない点は自然と決まり、
今選ぶべき選択肢も必然的に決まってくると思います。


社会人になると、何かの決断を迫られる局面において
こっちが確実という選択肢はまず無いので、
6割ぐらいの確立でこっちが良いかな〜ぐらいの感覚で
決めていくしかないと思います。



Re:博士に進学するべきか  投稿者:とおりすがり  投稿日:2010年07月05日 04:33:17  No.109009
I P:222.2.47.222
ものすごく遅いレスです。某大学院の教員です。院生に私の同級生を紹介し、今年、製薬会社を回らせたので書き込みます。

T社:研究所が移転するため来春の研究職の採用はナシ。基礎研究に近いセクションでは博士が8割だが、薬品の製品化の為の実験をするセクションでは修士も結構採用しているらしい。企業での教育ナシで済むような即戦力を求めている。

A社:研究所は、新規採用は殆ど博士ばかりらしい。但し、企業で教育しなくてもいい即戦力に限る。分野が違うと博士でも採用はない。

E社:修士卒が主流らしい。博士も居るが,少なめ。こちらも大学院での研究分野とのマッチングを重視だが、入社後に教育しているらしい。

DI社:よく知りません。

と言う具合で、博士での採用は、大学院の研究室の研究が、企業の研究と重なる分野を重視しています。もし、ペンさんは土壌や試薬の分析会社に内定とのことですが、もしかしたら、研究室の専門分野は、製薬会社の関心とは異なるのかもしれません。もしそうなら、博士に行っても、製薬会社への就職の可能性はさらに低くなるだけだと思います。研究分野を良く考えて、決めると良いと思います。



Re:博士に進学するべきか  投稿者:W  投稿日:2010年07月08日 23:16:32  No.109010
I P:114.163.40.105
このご時勢に企業の研究職に内定できるくらいの’優秀な’学生さんのようなので、少しコメントさせて頂きます。

・私自身の研究はうまく進んでおり、素質があるらしいということ
(M1の時に論文アクセプトと学会の口頭発表を行いました)

これは学生を残らせる口実としては良くあります。
また、M1の時に論文アクセプトしている人の数はそこそこいるので、あまり指針にはなりません。

・M1でその業績があればそのまま進めばポスドクをほとんど経験せずに助教になれる可能性が他の学生と比べて高いこと

仮にアカデミックで生きていく場合、
1)ポスドクの経験がないことが必ずしも良いことではありません(長すぎるのも良くありませんが)し、
2)助教といってもパーマネントの助教なんてほとんどないのではありませんか?昨今、助教からその次に進める人間なんて一握りです。
3)他の学生というのは「あなたの研究室、もしくはあなたの大学の学生」という意味ではありませんか?競争相手はもっと他にいるのではないですか?

>製薬会社のバイオの研究職の新卒採用は博士卒が主流」
・これは“製薬会社は海外の会社と共同研究が多く、そのとき博士号がなければ対等にディスカッションをしてくれない。そのために製薬会社は博士を優先して採用するようになっている。またすでに就職している研究職の社員には博士を取得させるようにしている。”

これもずっと以前から使いまわされている’もっともらしい’お話の一つです。
まぁ仮に新卒博士が入社して、対等にディスカッションできるかと言えば怪しいところなのですが。
ご存知の通り、企業は採用を控える傾向にありますし、その時の会社の財務状況や研究傾向によって一概にどのような人間を採用するかはわかりません。しかしながら最近良くやっているのは、ベンチャーなど研究分野ごとを「セット」で買い取ってます。
新卒博士を採用することや、すでに就職している研究職の社員には博士を取得させるなんて悠長なことを、この先出来るか疑問ですね。



Re:博士に進学するべきか  投稿者:W  投稿日:2010年07月08日 23:42:30  No.109011
I P:114.163.40.105
引き続き

一方、博士を中退して国家公務員になった先輩にこのことを言うと
「お前は利用されている」と言われました。
つまり、学生が1人いればそれだけで大学から助成金が入り、
研究においても教授の使い駒になってしまい、自分が論文や学会発表を行うだけで教授自身の名声も上がるからということです。
また本当に良い研究がこの先も行えるか分からず、最悪の場合この先輩のように中退せざるを得ない状況になるかもしれないと。
(この先輩は生涯一度も論文を書いたこともなければ口頭発表もしたことがない人ですが・・・。)

この先輩の言うことは真実です。
まぁ博士課程の学生が1人いると年間数十万円の助成金が入ります。
また研究室にとっても、お金を払わずに(むしろ自分から学費を払って)丁稚奉公してくれる’駒’が来てくれるわけですから、反対する理由がありません。
’卒業’という縛りがあるわけですから、指導しなくても結果を出してくれるし、かりに結果が出なければ自己責任で片付けることができます。
結果が出る出ないは、本人の能力や努力にもよりますが、運によるところも大きいです。学生時代結果が出た人が、その後も結果を出し続けれるかといえば案外そうでもありません。
私の周りでは、学生時代にちょっとした結果を出して、自分の能力を’勘違い’してしまい、博士・ポスドクと進学してどうにもならなくなった人が複数名おります。

個人的には博士を中退して国家公務員になれたその先輩、研究には恵まれませんでしたが、まっとうな道に戻ることができて良かったと思います(その意味で優秀です)

アカデミックに進むことは全くオススメしませんが、
仮に進むのであれば、年収0〜200万円クラスの生活でも
’ハッピー’だと思えるくらいの面白い研究をやって欲しいものです
(そのくらいの覚悟をもって進学してください)

最後に
「スーツを来て満員電車にぎゅうぎゅう詰めになって通勤し、自己実現ではなく家族の生活費を稼ぐために仕方なく働いている人」

これが「できる」ということは、このご時勢すばらしいことです。
ご自身が、まだ学生の段階なのでわからないと思いますが、
それはサラリーマンの一面でしかありません。
サラリーマンはとても奥深く、それは研究と比べても勝るとも劣らないものですよ。



Re:博士に進学するべきか  投稿者:T  投稿日:2010年07月14日 20:24:23  No.109012
I P:157.82.240.29
 現在某国立大博士課程に在籍しており、就活を控えている者です。
 上の方がお書きになっているように、現在日本社会は博士は就職するのが難しい上にアカデミアのポストもありません。私もそうでしたが、夢を追いかけたい気持ちは誰しもあるのです。しかし生きていくにはお金が必要だという現実もあります。非常に重要な選択ですので、しっかり考えて決断してください。一番いけないのは「自分はこうだ」と決めつけて、他の可能性を排除してしまうことです。ただし、上の方は少々アカデミアを否定しすぎていると思いますが、100%ではないにしても書かれていることに事実があると思います。
 そして、研究というものはテーマ、ラボの環境により差がどうしても出てしまうものです。運もあります。決してあなたの才能を否定するわけではないですが、「自分には才能があるから進学する」というのはやめた方がいいです。「結果=才能」ではない、これは私自身博士における生活から身にしみて理解したことです。何か目的意識があり、「博士課程で○○を学び、人にはない能力を習得するため」なら決して進学は否定しません。
 どのような道を選んだとしても楽なんてことはありません(個人的には博士の生活は就職した方がまし、と思いますがサラリーマンにはサラリーマンのつらさがあるハズ)。それぞれつらい目にあうと思います。そして、上の方のおっしゃるようにサラリーマンで家族を支えるのだって自己実現ですよ。他人の生き方と比較するのではなくて、自分の道を見て決めてください。



Re:博士に進学するべきか  投稿者:ペン  投稿日:2010年07月18日 20:54:02  No.109013
I P:123.225.40.25
しばらく研究室にカンヅメ状態だったので遅れてしまいすみません。
いろいろ貴重なご意見をいただき、驚くと同時にとてもうれしいです。

現在の研究がどうやら後数ヶ月でCNS(Cell,Nature,Science)に投稿できそうな内容になってきました。
(自分の研究分だけでなく、去年指導していた卒研生と今指導している卒研生の研究内容も合わせてですが。)
そのため、進路については結局は就職を辞退し、博士課程に進学することにしました。
先にも書いたように今の実績ならば博士の期間を1年短縮できる見込みが高いです。

+Mさん+
お返事が遅れてしまいすみません。
自分の目的はやはり基礎研究です。企業のように市場のニーズにあった研究をやることは好みませんね。6割くらいの確率ということですが、今は博士に進学する方がその6割に入るような気がしてきましたので進学します。

+とおりすがりさん+
貴重な情報ありがとうございます。
DI社がどちらかよく分かりませんが、T,A社については自分が会社訪問した時もそのような感じでした。E社については自分の感触とは違いましたね。分野によるのでしょうか。

+Wさん+
納得出来る部分もありますが、後にTさんが書かれているようにアカデミアについて否定的なご意見ですね。。。
助教とは当然パーマネントの職のことです。また他の学生とはもちろん自分の研究室のことですが、自分の分野は結構ニッチな分野なのでライバルが世界中にいるわけではありません。まあニッチ性が就職が希望通り進まなかったの理由の一つになりますが。
また、内定を貰っていた会社の職種は残念ながら研究職ではないです。そもそも研究部門がない会社で、事業内容は都道府県からの要望で土壌や水質を検査する業務です。。。
国家公務員になった先輩は幸せそうには見えないですね。キャリア官僚なので夜3時まで働き、タクシーで家に帰って2時間程寝てまた出勤するの繰り返しらしいです。体調を崩して入院してましたから。この先輩からの「お前は利用されている」という意見も入院先にお見舞いに行ったときに言われたものです。自分はこのとき内心「あなたも組織から利用されている」と思いました。

>これが「できる」ということは、このご時勢すばらしいことです。
申し訳ないですが、視点を変えればどんなものもすばらしくなるものと思います。たとえば派遣村を基準に考えれば会社勤めができるなんてすばらしいでしょうが、年収が数十億のイチローから見れば雑用にしか感じないでしょう。。。

+Tさん+
お金の件はそれほど切実ではないです。すみません。
自分の場合実家で農場をやっているので最悪の場合でも生きるのに困ることにはなりません。
博士課程の位置づけについては難しいものがありますが、さすがに博士になってさらに「学ぶ」というよりは、“したい研究があるがまだ半人前なので学生の身”と考えています。
家族を支えるのも自己実現ですよね、確かに。そういう考え方はしてみなかったので考えが甘かったです。。。
厳しい道ですがお互いがんばりましょう。



Re:博士に進学するべきか  投稿者:とおりすがり  投稿日:2010年07月19日 14:46:00  No.109014
I P:220.217.105.128
まず訂正から、、DI社はDS社の間違いです。

博士課程に進学すると意志を固めたなら、最後までやり通すつもりで頑張ってください。修士で民間企業の研究職の内定が取れない研究室の場合、ペンさんの専門分野は民間企業のニーズとミスマッチがあるのかもしれません。もしそうなら、博士では民間の研究職は難しいと思います。アカポスで勝負するつもりで頑張ってください。

CNSが狙えるとのこと、幸運を祈ります。

以前、別の掲示板に書き込みましたが、、、

博士課程の卒業者100人に対し、アカポスは多めに見積もって30人分です。この状態が7年続くとどうなるか考えてみます。

1年目 アカポスの応募者(博士新卒100人)→アカポス30人分、ポスドク:70人 
2年目 アカポスの応募者(博士新卒100人+PD70人)→ アカポス30人、ポスドク:140人
(これを続けると、)

7年目 アカポスの応募者(博士新卒100人+PD420人)→ アカポス30人、ポスドク:490人

となります。今の状態は上記の7年目と同じです。どこの田舎の大学や短大でも良いからと公募に応募しても、毎年5.7%しか就職できない計算です。つまり、ポスドク+院生の94%はアカポスに就けないまま、研究を続けるか、別の道に進むかの選択を、毎年、迫られるのです。確率的には、弁理士試験や旧司法試験の合格率と同じです。この状態を7年続けると、博士取得者の3割強が、アカポスに就きます。但し、3-5年任期のテニュアトラック職で、成果が上がらなければ、任期の無い職に就けず、ポスドクに逆戻りです。

私自身はこの競争を勝ち抜き、アカポスに就きましたが、相当消耗しました。実力のある人が、精神的に不安定になり、潰れていくのも見ました。また職が定まるまで、結婚し、家庭を築き、家を建て、、、という、世間では当たり前の生活もできません。非常に厳しい競争を勝ち抜き「研究業界の勝ち組」になっても、生涯賃金は高卒の公務員以下です。Natureに「日本の研究環境は最悪」という記事がでたそうです。私は、もう一度、生まれ変わったら、絶対にアカポスは目指しません。

私はラボのテーマは、院生に民間就職が保証できる応用系のテーマを設定し、最初は院生に民間就職を勧めることにしています。もちろんアカポスに就いて良かった点もたくさんありますし、ぺんさんの教授は、学生を使うつもりで、進学を勧めている訳では無いと思いますが、博士進学は覚悟が必要です。



Re:博士に進学するべきか  投稿者:とおりすがり  投稿日:2010年07月19日 14:17:26  No.109015
I P:220.217.105.128
(続き)
大学院の重点化で博士課程の人数が増え、10年近く時間が過ぎました。アカポスとは別の世界で働く博士も目にするようになり始めました。

今は過渡期かも知れません。「研究職を目指すなら博士に進学するように。」とうちの修士の学生は製薬メーカーのOB(複数)からアドバイスを受けました。一方で、食品メーカーや化粧品メーカーでは博士を取らない会社が主流です。製薬の研究員は狭き門なので、これを狙って博士進学するのは、お勧めできません。

研究職以外で働く博士も増えています。大手メーカーのマーケッティング職に、今春、博士院生が就職しました。先日取材にきた科学番組のスタッフには博士がいました。この掲示板の管理人の方も含め、博士卒の民間就職は、徐々に増えています。但し、修士の方が就職は良く博士だと就職口も減るので、よく考えて博士進学すべきです。

ペンさんにとっては、先のことになりますが、ポスドクからの民間就職はハードルが高いです。日本の民間企業は、ポスドクの年齢(30代半ば)は中堅で、人によっては転職を考え始める時期だからです。

新卒の博士とポスドクで、民間就職には差があります。アカポスを目指すにしても、博士取得時に、もう一度、職について考えてみることをお勧めします。



Re:博士に進学するべきか  投稿者:トリム  投稿日:2010年07月19日 16:30:46  No.109016
I P:110.233.153.132
とおりすがりさんのように、学生の人生の節目節目でこれからのことを考えるように諭してくれる先生が多ければ状況も今ほどにはひどくならなかったかもと思ってしまいます。

人生は、何がよい方向に作用するのかはわからないので、熟慮の末、今うまくいっているから、それを継続してやっていくというのは、ひとつの手だろうとは思います。研究で食べていけるように、ぜひご自身を磨いていってほしいと思います。



Re:博士に進学するべきか  投稿者:ペン  投稿日:2010年07月19日 20:45:57  No.109017
I P:123.225.40.25
+とおりすがりさん+
>毎年5.7%しか就職できない
自分の予想よりも高い数値ですね。自分が高3の夏に「東大を目指す」と担任の教師に宣言した時を思い出します。その時は全然成績が足りてなくて「何年も浪人しても受からない人もいるのに頑張っても無理。」と言われましたが、結局現役で受かりましたし。
そもそもサラリーマンとは違う職種というものはなるのも難しいし、なってからの競争も激しい。常識です。スポーツ選手・歌手・芸能人・小説家・漫画家・映画監督などと同じですよ。でも必ず成功している人はいるわけで、目指さない方がいい生活ができるというのは確率的には正しくてもそんな人生でいいのかということです。自分はそんな人生は嫌なので自分の決めた道を目指します。

ポスドクからの民間就職について情報ありがとうございます。でも、自分は実家が農園を経営しているので35歳になっても研究が無理だったらこちらを継ぐつもりです。

+トリムさん+
学生といっても修士・博士は20代半ば以降なんですから先生に諭されるかどうかなんてあまりに虫がよすぎると思いますよ。普通なら働いている歳なんですから、判断ミスは自己責任でしょう。考えが甘いと思います。



Re:博士に進学するべきか  投稿者:とおりすがり  投稿日:2010年07月23日 04:49:17  No.109018
I P:222.5.85.94
ペンさんへ
掲示板への書き込みをみて、気持ちが揺らいでいるのかな?と思ったので上記のように書きました。アカポスを目指すと定まったなら、己の道を頑張ってください。

まず、最初の目標ですが、30歳の半ばまでに、ペンさんはXXができるという看板を、学会で作ることですね。35歳までにそれができれば、残れます。CNSやインパクトファクターも大切ですが、オリジナリティを評価される仕事を目指してください。

博士を取得したら、さきがけへの採択を目指すこと。「さきがけ研究」に採択されて、ようやく、世間から認められ独立を許される気がします。

海外ポスドクには積極的に出かけること。そして、できれば、海外でPIとなるように努力すること。

博士号の指導を受けたボスと、互角に戦うつもりで、仕事をし、論文を出すこと。(研究全般では経験値の差があり、ボスを超えるのは大学院では難しいですが、自分の専門の実験と自分の論文に限れば、ボスを超えることはできるはずです。)

これらは、私自身が、目標にしたものです。



Re:博士に進学するべきか  投稿者:  投稿日:2010年07月22日 06:19:30  No.109019
I P:62.252.24.130
よこやりを入れさせて頂きます。幸運なことにパーマネント職を
得ている大学教員です(理論物理)。

ペンさん、とおりすがり先生のアドバイス、非常に大切です。
すべて実行できたら、あなたはアカポスへ就職できると思います。
そして、ぜひ高い見識で研究そして将来的には教育にあたって
もらいたいと思います。何より、研究を楽しんでいる姿勢を学生
(あなたがアカポスにつくまでの間であれば後輩)に見せてあげて
ください。研究は、確かに業績競争の一面があり、結果として
現在の日本のような状況にあるわけですが、本来、楽しいもの
です。私がアカポスにつきたいと志願した理由は、当時の先生方が
とにかく楽しそうに研究をされていて(かつ世界的な業績を挙げて
いる)、自分もそれに加わりたいと思ったからです。私は、生まれ
変わってもアカポスを目指します。もしあなたが本当に研究を楽し
んで、かつ成果を挙げていれば、後輩あるいは将来的にはあなたの
ラボの学生は、それに続きたいと願うはずです。教員が業績争いに
奔走・疲弊して、ラボの学生がソルジャー化してしまっていては、
研究者は、学生が志望する職業になり得ません。そして最後に、
後輩・学生に自己責任論を押し付けるのではなく、色々と楽しく
語り合ってください。

説教臭くなってしまい申し訳ありません。大学は、やはり知的聖域
であるべきと願う一教員の戯言でした。



[108] 第9回企業人材セミナー「博士のキャリア戦略」  投稿者:トリム  投稿日:2010年05月30日 09:46:18  No.108001 [返信]
I P:118.108.2.81
6月11日に以下の内容で講演を行います。よろしくお願いします。

http://www.hiroshima-u.ac.jp/schedule/show/id/6942/dir_id/91

*****************************

若手研究人材養成センターでは、『地方協奏による挑戦する若手人材の養成計画』の一環として、博士課程後期の学生および博士研究員を対象として、企業人材セミナーを開催いたします。
このセミナーでは、若手研究人材養成センターの連携企業で活躍している研究者を講師にお招きし、企業における研究の展開についてお話をうかがいます。連携企業の研究者と直接お話しができる機会です。
なお、博士課程前期および学部生、学外からの参加も歓迎します。興味のある方は、是非ご参加下さい。


第9回になります今回は、「博士の生き方」主宰・工学博士の奥井 隆雄 氏を講師にお迎えします。皆様奮ってご参加下さい。

【テーマ】 「博士のキャリア戦略」

【日時】 平成22年 6月 11日(金)

  ・セミナー 14:30〜16:00
  ・懇談会   16:10〜17:00

【場所】 先端研302S会議室

【講師】 奥井 隆雄
(「博士の生き方」主宰・工学博士)

【申込方法】 1.お名前 2.ご所属 3.学年(職名) を明記して、 下記「申込・問い合わせ先」まで、Eメールでご連絡下さい。

【申込締切】 2010年 6月 10日(木)

【参加費】 無料

【申込・問い合わせ先】 若手研究人材養成センター TEL:082-424-6213
E-mail : wakateyousei(AT)office.hiroshima-u.ac.jp(※(AT)を@に置き換えて下さい)
担当 : 砂谷・野田



[107] 「地方協奏による挑戦する若手人材の養成計画」の「イノベーション人材養成システム」第2期生の募集  投稿者:トリム  投稿日:2010年02月14日 21:50:55  No.107001 [返信]
I P:220.0.84.81
掲示の依頼があったため、掲示いたします。

**************************

http://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDetail?fn=4&id=D110010724&ln_jor=0


下記のとおり,「地方協奏による挑戦する若手人材の養成計画」の「イノベーション人材養成システム」第2期生の募集をします。本学の博士課程後期在学者及び,博士学位取得後5年以内の研究者を対象としています。多くの学生及び若手研究員の応募をお待ちしております。

              記

1.本取組の概要
本取組は,博士課程後期の学生及び若手博士研究員を対象とした新しい人材養成システムです。自身の専門に裏打ちされた幅広い知識と興味をもち,新分野に挑戦する活力ある人材を,広島大学若手研究人材養成センターにおいて,中国四国地方の企業や研究機関,学会等と密接に連携しながら養成します。被養成者は,「実践プログラム」(実務キャリア,英語コミュニケーション,MOT教育,融合領域研究,異分野研究支援,企業派遣の各プログラム)を受講します。修得単位や取組み実績は,アチーブメントカードシステムにより一元管理され,それに基づく指導・助言を受けます。自身の専門をしっかりもったうえで,幅広く自身の将来を考えている若手研究者(もちろん男女とも)の参画を期待しています。

2.募集対象者

・博士学位取得後5年以内の研究者

3.募集人員

・博士学位取得後5年以内の研究者  2名(2010年3月末までに取得見込みの者を含む)

4.応募要件

・国内外の企業において,通算3ヶ月以上のインターンシップ(研究や技術開発の実地経験)に従事すること
・自身の専門だけでなく,幅広い知識や基本的技術をもつことに積極的であること

5.選考内容

(1) 博士課程後期在学者

・口述による選考 (自身のこれまでの研究内容,および,企業でのインターンシップで希望する研究内容について15分の口頭発表の後,質疑応答。英語による口頭試問。)

(2) 博士学位取得研究者

・口述による選考 (これまでの研究内容,および,異分野研究提案について20分の口頭発表の後,質疑応答。英語による口頭試問。)

6.選考の日程等

・日時: 2010年3月2日(火)
・選考室:広島大学東広島キャンパス内

集合時間,選考開始時間等は,別途応募申請書記載のe-mailの宛先に送付します。選考の前日(3月1日)12:00までに送付されない場合は,7.(3)に問い合わせてください。

7.応募方法

(1) 必要書類

・応募申請書(所定の様式)1部
・指導教員の推薦書(所定の様式)1部・定形返信用封筒1部(合否の通知に用いる。応募者の宛先を明記し,80円の返信用切手を貼付すること)

(2) 応募申請書の締め切り日

平成22年2月22日(月)15:00必着 (電子メール可。指導教員の推薦書が間に合わない場合は(3)に問い合わせること)

(3) 提出先〒739-8512 東広島市鏡山一丁目2番2号広島大学 若手研究人材養成センター (中央図書館B1F  担当:野田・谷川)
Tel:082-424-6213
Fax:082-424-6204
e-mail:wakateyousei@office.hiroshima-u.ac.jp(@は半角に訂正して送信下さい。)



つづき  投稿者:トリム  投稿日:2010年02月14日 21:51:45  No.107002
I P:220.0.84.81
8.受験票の交付

若手研究人材養成センターに応募申請書を持参した者には,その場で受験票を交付します。それ以外の者には,受験票を応募申請書記載のe-mailの宛先に送付します。選考の前日(3月1日)12:00までに送付されない場合は,7.(3)に問い合わせてください。

9.選考当日に持参するもの

(1) 受験票

(2) 写真入り身分証明書(学生証,運転免許証等)

10.選考結果発表日時: 2010年3月8日(月)  15:00 (予定)方法: 被養成候補者の受験番号を,ホームページに掲示します。
URL: http://www.hiroshima-u.ac.jp/wakateyousei/

11.選考された場合の養成期間

平成22年4月1日〜平成23年3月31日 の1年間但し,上記期間内であっても,就職が確定した場合は養成期間を終了する場合があります。

12.選考された場合の待遇

(1) 博士課程後期在学者

1.給与 企業派遣プログラム期間(インターンシップ期間)非常勤職員(リサーチ・アシスタント(1時間あたり1200円))として雇用し,広島大学非常勤職員の任免・給与及び労働時間・休日・休暇に関する規則に基づき月10万円程度を支給します。通勤手当,賞与,退職手当等,その他の手当等の支給はしません。

2.社会保険等 非常勤職員(リサーチ・アシスタント)として雇用されている期間,労災保険に加入します。健康保険,厚生年金保険及び雇用保険は適用しません。3.企業派遣プログラム先企業(インターンシップ先企業)への交通費等本学の規程等に基づき交通費または旅費を支給します。※移動手段,距離によっては支給しない場合があります。

(2) 博士学位取得研究者

1.給与 養成期間の1年間を研究員として雇用し,広島大学教育研究系契約職員の任免・給与及び労働時間・休日・休暇に関する規則に基づき月33万円を支給します。通勤手当,賞与,退職手当等,その他の手当等の支給はしません。

2.社会保険等 文部科学省共済組合,雇用保険,労災保険に加入します。

3.企業派遣プログラム先企業(インターンシップ先企業)への交通費等※移動手段,距離によっては支給しない場合があります。

13.問い合わせ先

若手研究人材養成センター 電話番号,電子メールアドレスは,7(3)の応募書類提出先と同じ

14.その他

(1) 本取組は,文部科学省科学技術振興調整費「イノベーション創出若手研究人材養成」の補助事業です。
(2) インターンシップ先は,連携企業として本学と覚書等を締結した企業等です。

問い合わせ先 若手研究人材養成センター (担当 野田)E-mail: wakateyousei@office.hiroshima-u.ac.jp(@は半角に訂正して送信下さい。)



[106] 進学か就職か  投稿者:あき  投稿日:2010年01月28日 19:09:38  No.106001 [返信]
I P:124.103.243.179
はじめまして。あきと申します。
現在理系大学院修士1年で就職活動をしているのですが、
博士進学の道にも魅力を感じ悩んでいます。

将来はアカデミックではなく企業へ就職したいと考えています。
ですので、一般的にいわれている「就職に有利」な今のうちに就職したほうがいいのではという気持ちと、現在の研究を続けたいという気持ちの板挟みで悩んでいます。

そのため、博士への魅力と就職を比べて就職を選べる位に志望度が高い企業に絞って活動しようかとも考えています。

このような場合、博士になってもう一度同じ企業に挑戦することができるのでしょうか?
出来たとしても、修士で一度落ちていることが悪く影響してしまうのでしょうか。

皆さん、御教授いただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。





Re:進学か就職か  投稿者:フェルミオン  投稿日:2010年01月29日 12:48:04  No.106002
I P:133.15.22.112
こんにちは。

私は工学系D3で、大手企業・研究所への内定を頂いています。

社会に出て研究がしたいか否かがあなたの解になろうかと思います。
研究職ではなく他の職種に就きたい場合には、博士課程に進むことはおすすめできません(当たり前ですが)。
一方、研究をやりたい場合には博士号は最低限必要かと思います。

博士号=就職に不利 ではありません。
企業で行う研究に近い分野で博士号を取得した場合には、逆に、博士号=就職に有利 になります。
多くの大手企業の人事側は研究職として採用を実施していると思います。
私のいる分野で、大手企業・研究所に所属して学会等で活躍している若手の方は博士号を持っています。
逆に、一度就職して博士号が必要で大学に戻っているひとも知っています。
グローバルな舞台で研究活動をするには博士号は必須なようです。

結局のところ、企業に入ることが目標ならば修士、企業に入り研究職で活躍したいなら博士と思います。
あなたの分野は、企業の研究にマッチしますか?
(ちなみに、マッチする分野の中で活躍していれば企業の研究所から声がかかることもあります。)

後、参考までに、私もM1のころ同様に迷いました。
修士了の方に相談すれば、博士課程に行くことは勧められませんでした。
一方、企業で働く博士了の方に相談すれば、博士課程に行くことを勧められました。
結局、研究がしたいという意思が強かったことと、3年間自由に過ごせること、給与がかなり頂けることの3点で博士課程に行くことを選択しました。
もうすぐ修了ですが、私は博士課程の3年間楽しかったですよ。

後悔の無いよう、しっかり悩んで下さい。
それでは!




Re:進学か就職か  投稿者:トリム  投稿日:2010年01月30日 23:30:05  No.106003
I P:220.0.84.81
フェルミオンさん、ありがとうございます。私もフェルミオンさんとほぼ同じ認識をもっております。

博士の就職難については、メディアなどでいろいろと言われていますが、博士課程への進学を考えるのであれば、自分が進学しようと考えている専攻の博士課程修了者の就職実績を見ることが一番参考になるのではないかと思います。各専攻の就職実績は、大学の事務や専攻の事務で見ることができると思うので、就職できるかどうかで悩んでおられるのであれば、ぜひ一度閲覧させてもらったほうがいいと思います。就職実績については、専門分野や大学によってまちまちです。

また、就職活動については、同じ企業を何度も受けることはペナルティーにはならないと思います(その行為が前向きな行為かどうかはわかりませんが・・・)。修士修了予定で受けるのと、博士修了予定で受けるのとではあなたの状態が変っているわけですから・・・。

結局、フェルミオンが書かれているように、仮に博士号をとるのであれば、それをその後どう活かしていきたいのかを考えることが大切だろうと思います。修了後のキャリアを考えたときに、博士号は必要かもしれませんし、取得を考えるだけ時間と労力の無駄かもしれません。博士号取得には、時間とお金と精神力を多く費やすわけですから、時間の許す限り、進学に関すること、就職に関すること、情報を集めて考えることが大切ではないかと思います。



Re:進学か就職か  投稿者:酒好き  投稿日:2010年02月11日 08:24:02  No.106004
I P:118.1.64.215
自分は博士をとって就職しましたが、博士卒のほうが修士卒よりも就職が難しいのは間違いないと思います。でも会社に入ってからもずっと研究で身を立てていきたいのであれば、やはり博士は取っておくべきかなとも思います。

とはいえ・・・

私は製薬業界の人間なのですが、少なくとも我々の業界では研究員の窓口が狭くなってきていると思います。外資系の製薬企業は日本国内の研究所はどんどん閉鎖していきましたし(そこで働いていた研究員の方はどうなったのでしょうか)、国内企業もこれから吸収合併をどんどんおこなっていく可能性は決して低くないと思います(とうぜんそうなれば新卒採用枠は減ると思います)。

博士号って・・とるのは大変ですが、この先どう考えてどう生きていくのかでその必要性も変わってくると思いますし、少なくともあきさんは将来的には就職希望ということですので、博士をとることよりもまずは就職を第一に優先させてはどうかなというのが私の意見です。



[100] 教えてください  投稿者:博士意味ある?  投稿日:2009年11月28日 19:41:50  No.100001 [返信]
I P:221.185.235.197
博士卒業して就職できなかったポスドク(無給)です。
専攻は化学系(有機化学等)です。

もともと自分で就職活動をして内定を頂いていたのですが、過労とストレス(パワハラ、アカハラ、後輩の面倒(自分の成果には繋がらない・・・つまり論文や学会発表でも名前が載らない)、軋轢etc...)により、うつ病を発症し・・・重度らしいですが・・・いまだ大学に通っています。無駄に思えていますが・・・。それしか自分には残されていないので。

病人ということで、有給ではなく「研究室においてもらえるだけでありがたくおもえ」状態です。実際、鬱が酷くまだ研究に取り掛かることができません。

という事実を認識しての質問ですが、

病気は置いといて、この氷河期に勝るとも劣らない状況下、アカデミックに進むべきか、妥協して企業に行くべきか非常に迷っています。

夢はアカデミックですが、うつ病になったトラウマもあってやっていける自信はありませんが、博士に行った理由がアカデミック志望でしたので・・・

どうなんでしょう。

どちらが無難に雇ってもらえそうか、教えていただきたくお願いします。

屁理屈ばかりの文章ですみません。



Re:教えてください  投稿者:トリム  投稿日:2009年11月28日 22:31:25  No.100002
I P:220.0.84.75
はじめまして。

勤め先では安全衛生関係のことも少しやっているので、普通の人よりは少しだけメンタルヘルスのことを勉強しているつもりなのですが、専門家ではないので、一般的なことしか言うことはできません。

書かれていることを読んで企業がいいのかアカデミックがいいのかという前に、次のことが今は大切なのではないかと思いました。

1.うつ病の治療に専念すること(多くの場合、半年ほどでかなり快復するようです)。

2.就職のような人生における重大な判断は、とりあえず脇においておくこと。

うつ病の治癒には、患者を取り巻く周囲の方々(家族、職場の同僚、上司など)の病気への理解が欠かせないと言われています。治療に専念するための環境を整えるためにはどうすればいいかも含めて医師に相談をするのがよいのではないかと思います。

企業に行くのがいいのか、アカデミックに行くのがいいのかというのは、その人の価値観によるところが大きいので、どうこう言うことはできません。

どちらがすばらしいということもないし、企業といっても、自分に合う会社も合わない会社もあるだろうし、配属される部署、所属した研究室によっても合う、合わないということはあるだろうと思います。

合わない場合、無理に合わせようとする人もいるだろうし、合わせないでやっていこうという人や、合わないからさっさと出て行ってやろうと思う人もいるだろうと思います。または、合わなくてもそこの泥水をすすっているうちに、それほどまずくはないと感じるようになってしまうこともあるかもしれません。

余計なストレスを抱え込まないことを一番に考えるのであれば、アカデミックか企業かということよりも、自分のこれまでに培った能力を適切に評価して活用してくれる場を見つけることが一番よいようには思います。



Re:教えてください  投稿者:博士意味ある?  投稿日:2009年11月29日 18:20:56  No.100003
I P:61.126.172.130
余計なストレスを抱え込まないことを一番に考えるのであれば、アカデミックか企業かということよりも、自分のこれまでに培った能力を適切に評価して活用してくれる場を見つけることが一番よいようには思います > 難しい問題だと思います。実際にポストは限られているわけで、自分のような地方国立では逆立ちしても旧帝大・慶応・早稲田・東工大etc..には適わないわけです。

病気を押してでも無理して進む必要も、さすがに博士まで行ってしまうと年齢が重みになりますので、あるとおもいます。

経歴ロンダリングできるほど賢くもなく、ただ無意味に博士に進んでしまった自分が悪いので、身から出たさびとは思っていますが・・・。

病気も良くなったり悪くなったりを繰り返して、最近「大学」というところにいることがストレスなのかなと思ったこともありましたが、でも研究は好きですし・・・堂々巡りしています。

日本で博士をとるメリットが感じられません。特にアカデミックに残らない場合は。実際、企業の面接では「博士取ってるけど、マスターとさほど変わらないから」と何度も言われました。大手企業で、です。

そうなると、自分のこれまで病気を押してまで頑張った意味が分からなくなります。

博士をとるということは自己満足なのでしょうか?



Re:教えてください  投稿者:8階  投稿日:2009年11月29日 21:09:35  No.100004
I P:60.47.8.152
はじめまして。
私はこの春から広告代理店で働いています。
それまでは虫の生態学の研究をしていました。
私はいまでも研究はとても好きですし、
それなりに発見もできたと思っています。

しかしストレスフルな事情が重なり、
不眠症になり、世界が白黒にしかみえなくなりました。

さすがに「これでは研究は続けられない」と
深く悟りました。

その後、就職活動をし、現在に至っています。
精神的にはかなり楽になったと思います。

博士をとることは今のところ日本では自己満足でしょうね。

私はいま、博士号とは全く関係のない業界で働いています。
もともと博士号を活かした職がない、ということも一因でしょうが、
それよりは、
分野が近いところに就職すると、愚痴や文句ばかりの人生になりそうな気がしました。
それならば心機一転、まったく未経験だけれど自由なアイデアを出せる業界に飛び込んでみようと思いました。

いまの仕事は生きがいと胸を張って言えるほど好きでもないですが、
十分に刺激的だと思います。

博士意味ある?さんは大手企業に就職をご希望かもしれませんが、
これからの日本社会では会社を移っていくことのほうが
多くなるように思います。
同じ会社で長く働いたとしても、結局個人の能力が判断されていきます。就社ではなく就職である、ということをよりはっきりと認識されたほうがいいように思います。

無駄なことを書き連ねてしまいましたが、
まずはなにもかも忘れて、治療に専念されるのが一番の近道であると
思います。「多少無理するくらいじゃないとダメだ」というお気持ちは十分にお察しします。私も「研究で死ねるなら本望じゃないか」くらいに思ってましたし。そのように考えているときは、研究の道をやめてしまうことに抵抗を感じますし不安になることもよくわかります。私もそうでしたから。
しかし、大学に戻ることも、会社で働くことも、いつでもできます。
とりあえず一日、と思って休んでみるのはいかがでしょうか。



Re:教えてください  投稿者:博士意味ある?  投稿日:2009年11月30日 09:20:02  No.100005
I P:221.185.235.77
8階さん、ありがとうございます。

どうしても鬱を抱えていると、焦りばかりが先行してしまいそれで・・・

でも、やはり博士をとるということは自己満足ですよね。後悔しっぱなしです。

自分も一度思い切って研究を諦めるという考えも持った方がいいのかなと、拝見していて思いました。

ちなみに自分は「企業志望」ではなく「アカデミック志望」です。分かりづらい文章で誤解を招いてしまいました。すみません。




「こころを強くする」  投稿者:w  投稿日:2010年02月07日 21:03:58  No.100006
I P:114.145.204.164

失礼します。  

     こころを強くする「メッセージ」
      
           ご笑覧ください。  

http://blogs.yahoo.co.jp/yasuocave/MYBLOG/yblog.html
   



[105] どちらの選択を取るべきか  投稿者:ともえ  投稿日:2010年01月17日 17:32:59  No.105001 [返信]
I P:133.66.122.63
現在、医学系研究科の博士課程4年のものです。非医師です。
修士課程を別の大学院(医学系研究科)で修了した後に、こちらの研究室にきました。

教授から共同研究の話をいくつか頂き、その中で一つ論文を書くことが出来ました。
自分のテーマのほうは、ある事情で今までやってきた分野では継続できず、研究室に誰も専門の人がいない中、何とか、他研究室のお力をお借りして、進めることが出来ました。
しかし論文を書かなければという時に、指導教官に不信感を持ってしまったり、うつ状態になったり(私がやりたかった実験はあまりできませんでした)と、共同研究のテーマのほうに逃げてしまいました。
現在、自分のテーマでの論文は執筆途中です。

今年度中に、以前の一報で学位を取得しようと思っていましたが、年末辺りから迷いが出てきてしまいました。単位取得退学後、自分のテーマで学位を取得するか、学会発表もしたことのない共同研究のテーマで取れるときに学位を取得するか、ということです。

自分のせいでこうなってしまったことは分かっています。
自分のテーマで学位を取徳するべきか、取得できるときに取得しておいたほうが良いか、皆様のお考えを教えてください。



Re:どちらの選択を取るべきか  投稿者:ポスドク崩れ  投稿日:2010年01月19日 12:31:00  No.105002
I P:125.195.26.35
ともえさんは,真面目な方ですね。
私と似ているかも(^^;)

でも,研究者の世界では,「したたかさ」がないと
生き残れませんよ〜
私なんて,指導教官に(教授になるために)利用された上,
後輩に助教のポストを奪われました(苦笑)

ごめんなさい。話がそれてしまいました・・・

結論から申し上げて,先に学位を取っちゃいましょう!
博士課程は人生の通過点です。共同研究のテーマでも
いいじゃない! 教授を利用しちゃいましょ。

ご自身のテーマは学位取得後に,ポスドクや助教として
研究するチャンスがあるかもしれませんよ。

年度末でピリピリしている時期だからこそ,1つのことに
集中することをお勧めします。それから,体調管理にも
気をつけて下さいね。



Re:どちらの選択を取るべきか  投稿者:ともえ  投稿日:2010年01月19日 18:00:14  No.105003
I P:133.66.122.63
ポスドク崩れさん、ありがとうございます。

私も教授には利用されていると感じています。。一つ目の論文を書いているときに、予定がかなり遅れてしまったのですが、次に小さくまとめて書こうと思っていたデータを全部取られました。教授が思いついた実験も、方法は私が組み立て、実験が終わる所までが私の担当で、論文執筆は教授です。役割分担と考えていらっしゃるようですが。。

通過点であることは分かっているのですが、何か納得できなくなってしまって。
私以外、研究室では誰も関わっていないことも関係しているかもしれません。

この研究室では限界があったので、専門の方のアドバイスを頂きながら、自分のテーマを少しでも広げていけたらと思ってはいるのですが、次の研究室を見つけるためにも、学位は必要になってきますよね。

一つのことに集中。。これが出来ず、数ヶ月無駄にしました。
指導教官の異動もあるので、自分のテーマが見捨てられないうちにまとめたいと思います。
本当にありがとうございました。



[104] 理系博士・ポスドク対象の企業説明会開催のお知らせ  投稿者:トリム  投稿日:2010年01月06日 01:30:58  No.104001 [返信]
I P:220.0.84.75
主催者より掲示の依頼があったため、掲載いたします。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 理系博士・ポスドク対象の企業説明会開催のお知らせ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★☆★☆★☆★☆ 参加確定企業 ★☆★☆★☆★☆★                
                                
■カネカ ■イシダ ■京セラ ■グッド・フィール
■ソフトウェアクレイドル ■知能情報システム ■ローム
■構造計画研究所 ■日本無線 ■サンケイエンジニアリング
■富士フイルム ■ワークスアプリケーションズ
全12社が参加予定です。詳細は下記をご覧下さい!
http://www.acaric.jp/event/list/20100220kansai.html
      
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

この度、京都大学キャリアサポートセンターの主催にて
理系専攻の博士・ポスドクの方対象の企業合同説明会が
開催されることになりましたので、お知らせいたします。
※弊社D・F・S(http://www.d-f-s.biz )も当日運営等で協力しております。

===== 概要 ===================================================

□タイトル:「博士・ポスドク積極採用企業会社説明会」
 文部科学省委託「キャリアパス多様化促進事業」
 主催:京都大学キャリアサポートセンター
 協力:(株)D・F・S
■日時:2010年2月20日(土)13:00-18:00 ※受付12:30
□場所:京大会館
■参加費:無料
□対象:理系専攻の博士課程学生およびポストドクター
(2010年・2011年卒業見込ほか就業者)
■定員:なし
□参加のお申込はこちらから
http://www.acaric.jp/event/list/20100220kansai.html

================================================================

■イベント概要
参加企業の企業紹介のプレゼンテーション後、話を聞きたい企業ブースを
35分ごとに回っていだきます。参加12社中最大7社と交流することができます。
ブースでは各企業の採用担当者と質疑応答・ディスカッションなど、
エントリーのための情報収集や選考にすすむための自己アピールを自由に
行っていただくことができます。

■特徴
1)【博士・ポストドクター専用の就職イベントです】
博士およびポストドクターとして研究に打ち込んできた経験を高く評価する
企業が集まります。

2)【人事の方と密に話すことができ選考/内定につながることがあります】
自由入退出の気軽なイベントではなく、事前予約のうえ半日をかけて
深く交流する形式となっているため、企業の真剣度が違います。

3)【大企業から成長中のベンチャー企業まで様々な企業との出会いがあります】
誰もが名前を知っている大手メーカーからご自身ではなかなか探し出すことの
難しい優良ベンチャーまで高い技術力を誇る企業ばかりが参加します。
当日は、参加企業の概要冊子をプレゼントいたします。

企業の採用キーマンにまとめて出会えるチャンスです。
密度の濃い一日を体験して、今後の就職活動に是非お役立てください!



[103] 物理系人材のための就職セミナー  投稿者:トリム  投稿日:2010年01月06日 01:27:29  No.103001 [返信]
I P:220.0.84.75
主催者から掲載依頼があったので掲載します。

*************************
この度、2010年2月7日(日)に日本物理学会キャリア支援センター主催・
科学技術振興機構共催にて物理学・理工学対象の企業合同説明会が開催されることになり
ましたので、お知らせいたします。

文部科学省委託「科学技術人材のキャリアパス多様化促進事業」
○主催:(社)日本物理学会キャリア支援センター
○共催:(独)科学技術振興機構
○協力:(株)D・F・S
----------------------------------------------------------------------

○開催日:2010年2月7日(土) ※午前中10:30〜11:30に物理系学生のための就職ガイダ
ンスを開催
○会場 :JSTホール(東京都千代田区四番町5-3  サイエンスプラザ地下1階 JSTホー
ル)
○地図 :JR市ヶ谷駅近くのサイエンスプラザの地図をご覧ください
http://www.jst.go.jp/koutsu.html
○対象 :物理系/理工系の学生、ポストドクター(卒業年度は特に問いません)
○内容スケジュール:
10:30〜11:30 「物理系人材のための就職セミナー」
13:00〜18:00 企業説明会
参加予定企業(順不同)
有限会社IMP
 独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)
NTT R&D(日本電信電話株式会社)
新日本製鐵株式会社
株式会社図研
チッソ株式会社
財団法人電力中央研究所
日新技研株式会社
独立行政法人日本原子力開発機構
日本電波工業株式会社
日本放送協会(NHK)
株式会社日立製作所
ファルマフロンティア株式会社
三菱原子燃料株式会社
株式会社D・F・S
           ほか
----------------------------------------------------------------------

●JSTホールへのアクセス(最寄り駅から)
・JR「市ヶ谷駅」より徒歩約10分
・東京メトロ有楽町線「麹町駅」(6番口)より徒歩約5分
・都営新宿線、東京メトロ南北線「市ヶ谷駅」(A1−3番口)より徒歩約10分
・東京メトロ半蔵門線「半蔵門駅」(5番口)より 徒歩約10分

----------------------------------------------------------------------
*参加希望の方は事前登録を(参加費無料、事前登録者は当日に企業案内冊子がもらえま
す).
 【1月8日から下記で事前登録可能。】
http://www.ph-career.org/
お問い合わせはこちらまで
03-3434-2674(直通) toiawase@ph-career.org

----------------------------------------------------------------------

●服装自由●参加企業、時間の変更あり

----------------------------------------------------------------------
本企画は交流の場の提供です。参加されている企業・団体に対する学会の推薦
・推奨を意味するものではありません。個々人と企業の交流は、当事者の自主
的な判断に委ねられていることにご留意ください。
----------------------------------------------------------------------



[102] 博士の意味  投稿者:企業研究者  投稿日:2009年12月11日 22:44:34  No.102001 [返信]
I P:114.164.187.249
農学博士をとって食品企業に研究者で務めているものです。
私は博士をとって企業に新卒で入りました。

やっぱりアカデミックへの未練はありましたが、
企業での仕事もたまらなく面白いです。
博士だったら任せられる仕事も大きいですし、
何より自分でアイデアもそれなりに湧いてきます。

ポスドク問題は深刻かもしれませんが、
私は博士をとって本当に良かったと思っています。
学生時代はアカデミックか有名企業の研究職しか頭にありませんでしたが、
社会に出ると色々と自分のスキルを活かす場所があることに気づきます。
自分の知らない世界が色々とあることに気づいてください。
(というか学生では気づけないので一度社会に出てみてください。)

現役の博士課程の学生さん達も、自分を悲観することなく研究に没頭してください。
そこで身につけた研究能力は必ずや役に立てる場があります。

博士の人間を雇ってくれる企業は少ないですが、
まずはベンチャーでもいいですから就職してみてください。
研究とは違うビジネスの世界を知れば、
自分の能力を活かせるビジネスの現場はあるはずです。
アイデアが湧いてくる博士人材であれば、起業も可能でしょう。
アカデミックだけでなく、就職もお薦めします。

熱い想いだけで論理的な文章は書けませんが、
次の行動を起こすこと、
研究とは論文を書くことだけではないことに気づくことが
大事なのではないでしょうか。

企業での開発業務は研究ではありませんが、
非常にエキサイティングな仕事であると実感しています。

博士よ、一歩を踏み出せ!!!!











Re:博士の意味  投稿者:どらごん  投稿日:2009年12月18日 13:35:04  No.102002
I P:133.87.83.244
トリムさん、いつもホームページの管理ご苦労様です。
仕事との両立大変だと思いますが、影ながら応援しております。

>企業研究者様
私はベンチャー企業で研究員をしております。
とりあえずベンチャー企業にでも就職してみたら、ということですが、
ベンチャー企業も大変ですよ。
研究以外にも義務としてやらなければいけないことも多いし、
今のご時世いつ会社がなくなるかわからないですし。
しかも社員数が少ないので、人事でひとつ失敗すると
そのことが会社の経営に直結することも多いです。
生半可な気持ちでベンチャー企業に就職するのは私としては
お薦めしませんし、内部にいる人間としてそういう人には
この業界には足を踏み入れてほしくないというのが
偽らざる気持ちです。
生意気なことを言いましたが、志を持ってベンチャーを
目指してほしいと思います。




Re:博士の意味  投稿者:トリム  投稿日:2009年12月31日 13:36:06  No.102003
I P:220.0.84.75
企業研究者さん、どらごんさん、ありがとうございました。

企業研究者さんがおっしゃるように、確かに自分の可能性を確かめられる場所は多くあると感じております。企業に限らないと思うのですが、就職すると好むと好まざるとに係らずいろいろな業務を振られたりするので、そこで自分の新しい能力が開発されたりするのは楽しかったりするように思います。

どらごんさん、影ながら応援していただきありがとうございます。長いこと更新をしておらず申し訳ありません。

どらごんさんのおっしゃるように、生半可な気持ちでベンチャーにはいけないと感じております。私の場合ですと、かなり不器用ですので、やはりベンチャーは向いていないかなと就職活動の早い段階で見切りをつけたように記憶しております。適材適所というのはなかなか難しい面があるのかもしれませんが、就職を考える際には、やはり自分の先輩や先に就職している後輩の話を聞いたりして自分の場合に照らし合わせてみることは大切なのかなというように思います。



[101] ポスドクの集まり  投稿者:博士意味ある?  投稿日:2009年11月30日 21:29:04  No.101001 [返信]
I P:220.98.145.52
連続投稿で申し訳ありません。

報われないポスドク・・・ってだけじゃなくてもいいんですがポスドクの交流する場ってないのでしょうか?

情報交換や、現状を実際に聞いて・見て・感じてみたいと思っています。



Re:ポスドクの集まり  投稿者:企業の研究員  投稿日:2009年12月03日 12:40:49  No.101002
I P:202.32.9.5
はじめまして

気になったんだけど
”報われない”って何?
世の中にはあんたの言う”報われない”仕事なんて腐るほどあるよ。
なに考えてんの?
仕事ってのは”させて頂く”ものであって”してあげる”ものでは
ないと思うけどね。
それがわからないのであれば、どこに行ってもうまくいかないよ。
たとえアカデミックであろうが企業であろうがね。

まず仕事に対する考え方から変えなよ。

それからポスドクの交流云々ってさ、ある意味みんなライバル
なわけでしょ?全く無駄とは言わないけど、そんなん交流して
どうすんの?傷なめあったって何にも変わんないよ。

前の投稿もそうだけど、何か甘えてないか?
みなさん優しい人で厳しいこと言う人いないけど、自分が
変わらないと何も状況は変わらんぞ。



Re:ポスドクの集まり  投稿者:博士意味ある?  投稿日:2009年12月04日 19:56:56  No.101003
I P:220.104.10.194
おっしゃっている意味は分かりますが、

別に傷のなめあいをしたいわけではない。

文章に「報われない」と書いたからいけなかったかな、と反省はしてますけれど、

甘えている、そう思われてもしかたない。実際、そんな気持ちもあるわけだから。だからといって、交流すること事態に反対されるあなたの考えも分からない。

傷のなめあい、そのようにしか取れない方なら、そういう方なのでしょう。



Re:ポスドクの集まり  投稿者:ポスドク崩れ  投稿日:2009年12月06日 20:16:04  No.101004
I P:125.195.26.35
「博士意味ある?」さんの気持ち,痛いほどわかります。
私もよく似た境遇にありましたから・・・(>_<)

正直,偉そうなことを言える立場にないのですが,
ちょっぴり助言を・・・

「博士意味ある?」さん,一度,研究を離れてみませんか?
経済的に可能ならば,半年程ゆっくりされてみては?
離れることで見えてくる事もありますよ。

趣味は何ですか? 子供の頃,好きだった事は?
一人旅もよいですよ。

私,依然として苦しい状況ですが,少しだけ前進することが
できました。今,「博士意味ある?」さんに必要なことは,
体を休めることと頭を冷やすことのように思います(*^.^*)



[99] それでも(ひとりごと)  投稿者:  投稿日:2009年11月16日 20:18:43  No.99001 [返信]
I P:116.81.132.238
博士問題でいろんな議論・意見がありますが、
当方はやっぱり進学してよかったと思ってます。

生まれ変わっても、もう一度行くか?
みたいな感じできかれると、はい、って答えると思う。




Re:それでも(ひとりごと)  投稿者:  投稿日:2009年11月19日 21:49:20  No.99002
I P:133.34.4.25
同感です。

修士→社会人→社会人博士、が賢いっていう風潮がありますが、5年間ストレートで研究しないと出来ないこともありますし、修士で卒業して社会を経験してからでないと出来ないこともありますよね。分野によりますけど…。
正解なんて無くて、自分が納得できる選び方をするしかないと思います。
「何を選ぶか?」に正解はなく、「どう選ぶか?」にだけ正解があるきがします。



Re:それでも(ひとりごと)  投稿者:  投稿日:2009年11月20日 23:49:04  No.99003
I P:116.81.132.238
ご返信ありがとうございます。

ひとりごとでも返事があると嬉しいです。

修士→社会人→社会人博士が賢いっていう風潮があるのでしょうか?
初耳です。

-----------
話は全く変わるのですが、
こんだけ博士を持っている人材がいるのに、まだ学位を持っていない方を採用するのは何故なんでしょうかね?

文科系でも博士課程が充実してきているわけですし、学位をもっていない人材は雇い止めになるような気がするのですが、現状ではいっぱい学位をもっていない人材がいますよね。 何故なんでしょうか?

それと助手が助教になって、助教でも講義ができるようになったわけですから文科系でもいきなり准教授採用ではなく、助教採用にして、その分の人件費を他に回したら。。。と思うのですが、いかがでしょうか?

人事院もこのあたりに食いつかないのかな?



Re:それでも(ひとりごと)  投稿者:  投稿日:2009年11月21日 02:37:51  No.99004
I P:133.34.4.25
>修士→社会人→社会人博士が賢いっていう風潮があるのでしょうか?

少なくとも私の研究室と周りの研究室ではあります。(環境系)

>学位をもっていない人材は雇い止めになるような気がするのですが

アカデミックなポストのことはわかりませんが、民間企業に新卒で就職する場合は学位は関係ないように思います。



Re:それでも(ひとりごと)  投稿者:トリム  投稿日:2009年11月28日 23:15:49  No.99005
I P:220.0.84.75
書き込みが遅くなりましたが、私も同感です。

もしも、自分に子供がいれば、彼or彼女も進学してくれたらいいのだけれどと思うでしょう。



Re:それでも(ひとりごと)  投稿者:博士意味ある?  投稿日:2009年11月29日 18:31:32  No.99006
I P:61.126.172.130
皆さん寛大ですね。いい大学出身なのではありませんか(皮肉ではありません)。

自分は、同意しかねます。少なくとも国、大学が今の状態を続けるならば、ですが。

自分は地方国立大ですが、酷いものですよ、本当に。なんで博士なんて取ろうと思ったのか今では全く分かりません。分からなくなりました。

>修士→社会人→社会人博士が賢いっていう風潮があるのでしょうか?

自分のところ(有機化学系)でもその風潮は非常に強く、実際企業から博士をとりに来られる方は研究などやっておらず、「博士」という肩書きがないと昇進できないから、と言う人ばかりです。

>学位をもっていない人材は雇い止めになるような気がするのですが

そうなることを願います。が、トヨタのように派遣切りをしたあげく、HV車が売れたため、通常ではありえない大卒者たちが工場に廻されるということもこれから増えてくるのではないでしょうか?
「学歴」の存在意義自体が見失われている気がします。



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