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進路
投稿者:B4
投稿日:2007年03月13日 19:38:11 No.9001
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I P:220.35.122.33 |
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はじめまして。 私は某国立大で物理を専攻する学部4年生です。 この4月からは大学院への進学が決まっていて、院でも現在と同じ研究室への配属が決まっています。
今の研究室では私が興味をもっている研究をやらせてもらい、投稿できるような論文も書くこともできました。しかしこの一年間、教授から学会に間に合うように結果を出せ、論文が書けるように頑張れなどとプレッシャーを与えられてきました。この教授は院生にはさらにプレッシャーをかけるため、院生活が不安です。
私は以前から博士号をとって研究者になりたいと思っていましたが、一年間研究をして、「自分は何のために研究をしているのだろう?誰の為に頑張っているのだろう?学会で発表すること、論文を出すことがscienceなのか?もしそうならscienceって何のためにあるの?」と思うようになり、研究への興味が薄れ、大学院に進学することも私にとって意味があるのだろうかと思うようになりました。就職も考えましたが、漠然と研究者を夢見て学部時代を過ごしてきたので、就職といってもやりたいことがありません。
このような私に進路についてなにかアドバイスをいただけないでしょうか?この掲示板は「博士の生き方」がテーマなのは承知しているのですが、皆様の経験を踏まえたアドバイスがいただけたら幸いです。
よろしくお願いします。
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Re:進路
投稿者:ua
投稿日:2007年03月13日 15:48:14 No.9002 |
I P:133.6.58.123 |
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冷静になってもう一度見つめてみましょうよ。 学会で発表しない研究、論文にならない研究は、ただマニアックで自己満足なだけです。 研究を発表しなければ、ただの趣味と如何ほどにも変わりません。 研究の予算もとれません。仕事になりません。
自分のやりたいようにやって生計を立てられるのは、ホンの一握りの成功者だけだと思います。 例えば、デザイナーが好き放題にデザインして食っていけますか? お客さんのニーズが自分の趣味に多少合わなくても、稼ぐためにある程度我慢するでしょう? 仕事に締め切りだってあるはずです。
やりたい研究をやらせてもらえたとご自分で言っているではありませんか。その上で、学部生なのに自分の研究が論文という形で世間に公開できたということは、私からすると非常に恵まれていると思いますが。
研究者にどのようなイメージを持っていらっしゃるか分かりませんが、とりあえず学部生はまだ「下積み、修行中」の身です。 一人前になる過程で、ボスからプレッシャーをかけられるのはどの世界でも当然だと思います。(中には理不尽なものもあるかも知れませんが、B4さんのコメントからは妥当なプレッシャーであるとしか感じられません。)
民間へ出たら、もっと嫌な仕事もプレッシャーを受けながらたくさんやらなくてはなりませんよ?
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Re:進路
投稿者:トリム
投稿日:2007年03月14日 00:46:54 No.9003 |
I P:220.0.84.37 |
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はじめまして。
私もuaさんと同じように、B4さんは割と恵まれていると思います。
私も、業績を挙げるということに疑問をもっていなかったのですが(学会発表は、自分の研究のペースメーカーのような形で考えておりました)、学会発表ありき、論文執筆あり気というのはおかしいと言われると、はっとさせられるところはあります。
uaさんがおっしゃるように、学会で発表することも論文を執筆することも大切です。ただ、学会発表や論文の執筆というのは研究者としての訓練をされる上で必要な要素の一つであってすべてではないと思います。
本来であればB4さんが自分から進んで研究の世界に入っていけるように指導者が導くことが大切なのではないかと思います。
教授からのプレッシャーというものがどのような形なのかがわからないので、なんとも助言ができないのですが、所属している研究室のスタイル(例えば休みがないとか、教授がどこまでもからんでくるとか、別に教員の性質が悪いというわけではなく、単純に相性の問題)がB4さんに合わないということも考えられます。
研究室の先輩たちの様子はどうなのでしょうか?教授からプレッシャーを受けながらも、学会発表などでは喜々としてたりはしないでしょうか?
多分、研究室の先輩方の様子を見たり話を聞いたり、他の研究室の様子も見たりして、どうしても今のやり方がおかしいと思うのであれば、研究室を春から変えるということくらいしかないのではないでしょうか?
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Re:進路
投稿者:お
投稿日:2007年03月14日 02:22:44 No.9004 |
I P:130.54.130.68 |
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残念ながら、貴君にアドバイスを与えられるところに達していないのですが、思うところを。
出口により重きを於いた研究スタイルに社会はシフトしつつあるので、それに反目するのは、いるだけでも難しいです(許されない雰囲気はある)。
収斂の脅迫観念に応えるというのは、論文や学会といった業績を積むことに直結したものをとらえがちですが、それらは必ずしも新展開を生み出すとはかぎらないです。
もし君がチャレンジングに振る舞うことが可能なら、それは非常に素晴らしいことです。
所属研究室の教員は君をうまく勘違いさせることが出来ているのではないでしょうか。もしそれなら、教育者としても非常に有能なスタッフと思われます。(当方はずっと勘違いさせていただいてました)
スタッフに悩みや疑問をぶつけてもよいと思いますよ。 その場合は、「批判的に、受け付けれないから聞く」というのではなく、「分からないから教えて欲しい」という素直なニュートラルな気持ちでいて下さい。
それと自分探ししていると思われるような聞き方もあまりよくないです。
------- しかし、教授の求める(?)のも一理ある気がします。 暑さ寒さも仕事(勉強・トレーニング)のうちです。 全てを肥やしと思って頑張るというのも一つです。
私は追い立てられてなんとか学位をいただくことが出来た凡夫なので、 貴君と同じように学生時代は感じるところもありましたが、 今は「研究ってなんて楽しいんだろう」って思っています。
----- 管理人さんへ
日化で議論出来ることを楽しみにしています。
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Re:進路
投稿者:B4
投稿日:2007年03月17日 23:10:11 No.9005 |
I P:220.35.122.33 |
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皆様、アドバイスありがとうございました。
私の研究室の院生は他大学や他研究室から来た人が大半を占めています。学部をこの研究室で経験した人のほとんどは他研究室へ移っています。
教授にプレッシャーをかけられるという噂は聞いていたのですが、自分がやりたいことをやっていたのでこの研究室を選びました。やりたいことができても今の状況は私には辛すぎます。恵まれているとのご指摘がありましたが、研究室を移ることも視野に入れてもう少し考えてみます。
ありがとうございました。
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