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[7] 修士での分野の変更  投稿者:トナカイ  投稿日:2007年02月25日 10:23:23  No.7001
I P:125.28.136.9
僕はとある大学の学部3年生で地球科学を専攻しており、将来は研究者になりたいと考えています。来年度に院試を控えているのですが、博士前期課程入学を機に研究分野を変更するべきか、それとも、今の研究を続けていくべきかを悩んいます。

今の研究しているのは地球電磁気学という分野なのですが、この分野で博士号を取得しても、その後、僕を受け入れている研究機関は少ないのです。そのため、大学院進学を機に、研究をしている機関が多い地震学に研究の対象を変えようかと考えているのです。

修士で研究対象を変えた場合、地球電磁気学を研究するこれからの1年は無駄になってしまいます。研究職につくことを考えた場合、1年間ロスをしても受け入れ先が多い分野に転向するべきでしょうか?それとも、1年を無駄にせず大学院でも今の研究を続けるべきなのでしょうか?アドバイスよろしくお願いします。



Re:修士での分野の変更  投稿者:Q  投稿日:2007年02月26日 11:02:19  No.7002
I P:210.250.78.86
私は地球科学ではなくて物理なんですが、

学部で研究分野を変えても将来研究者になる上で不利になることは
ないと思います。研究者としてやっていくには学部で勉強したことより
遥かにたくさんのことを吸収していかねばなりません。なので
学部で1年別の分野をやっていても無駄になることは全くないでしょう。
むしろ別分野での経験が次の分野で新しい視点をもたらし成功する
人も多いですし、その意味では大学院進学を機に研究室をかえるのは
悪くないと思いますが・・・

ちょっと気になるのはですね、

1.
トナカイさんが博士号を取られるのは早くても5年以上先です。
その頃にどの分野のポストが多いかは変わりえます。
地震学関連は予知という観点からたくさん予算が当てられている
ようですが、政府が期待するほどの成果を挙げていないという批判も
あるようですし、政策が変わるリスクは一応考慮すべきかと。
またこれからは海外からもポスドクの方が増えるでしょうし、
日本人も海外に行くことが増えるかと思いますので、海外での
動向も関連するとなるとなかなか予想が難しいんですよね。

2.
地震学のように研究をしている機関が多い分野というのは
ポストを狙っているライバルも多いということですよね。
ということは倍率がどちらが高いかというのは、これだけでは
分かりませんね。どこに行っても結局競争になると思うので
自分が業績を上げられそうな分野を選んだほうがいいかと。
学会が大きいほうが活気があってよいのは一理ありますが、
小さい学会のほうが独創的な研究ができるという考えもありますし。

というわけで、個人的には研究職への就職のしやすさで分野を
絞ってしまうよりは、自分が意欲的に取り組めそうかということ
もしっかり考慮したほうがいいと思います。また進学を考えている
研究室の先生も重要なファクターで、学生教育にしっかり
取り組んでいるとか、研究者として尊敬できるとか、キャラとか、
自分に合う指導方針の指導教授をえらんだほうがいいでしょう。
先生がよければ興味ない分野が好きになることもありますし。(逆も)

物理だとポスドクになってから研究テーマを変える人も多いですが
地球科学だとどうでしょうね。分野によっては同じ専門を
ひたすら続けることを尊ぶところもありますからわかりませんけども。



Re:修士での分野の変更  投稿者:トナカイ  投稿日:2007年02月27日 09:02:48  No.7003
I P:125.28.136.9
丁寧なアドバイスどうもありがとうございました。このアドバイスを参考にして時間をかけて考えて見ます。


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