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私は理系の大学院修士課程を修了し,博士課程への進学を考えている(迷っている)者です。
私が博士課程修了者のサイトを見て一貫して思ったことは,博士は「もはや国家を当てにしてはならない」のではないか,ということです。 グローバル社会になった今,国家はその存在意義をなくしつつあります。 特に日本は膨大な借金を抱えている上,エネルギー資源は乏しく,中国などの新興国家に追い抜かれ,崩壊寸前といった様相です。 したがって目先の利益に追われていて余裕のない国家に助けを求めても,あまり期待はできそうにありません。
それならどうすればよいのか。
私の考えは,具体的な解決策に至るまでの過程として,「博士が博士として確固たる社会的地位を獲得するために具体的にどうすればよいのかという研究」を全国の博士が共同で行うというものです。 私は優秀な博士同士が少ないポストをめぐって争い,お互いに疲弊していくよりも,団結し巨大な知識人集団となり国家を動かし,本来の権利を勝ち取ろうとすることのほうがよほど建設的であると考えます。
もう一つ,具体的な解決策として考えるものは,「独立研究者」です。 独立研究者の利点は, ・国家や企業の意向や社会の流れに関係なく,どんな研究でもでき,いかなる研究結果でも発表することができる。 ・大学教員と比較した場合,研究の阻害となる雑務をしなくてよい。 ・誰でもなれる(ただ博士の学位があれば,ない者よりも様々な面で信頼を得ることができる)。 ・研究内容や副業にもよるが,どこにでも住むことができる。 独立研究者の欠点は, ・研究費,そして生活費も自分で稼がなくてはならない。副業※注 が必要。 ・生活は不安定のままである。 ・軌道に乗るまでは社会的地位や信用は得られない。 と考えられます。 「独立研究者」と言っても複数の研究者が集まり,独立した研究者組織を形成しても同じことです。
※注 研究費・生活費の獲得の仕方について,企業や国家などの組織から依頼されるような研究の場合はよいが,自主的に行う研究や基礎研究などは,論文の他にそれを題材にした書籍その他メディアの出版などで補うのはどうか。
以上です。皆様はどう思われますか。
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