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[46] 論文博士による学位取得について  投稿者:curren  投稿日:2007年10月07日 23:00:23  No.46001
I P:219.50.195.93
某旧帝大修士課程修了後、某化学企業(一部上場)に就職し、
半導体材料の研究開発に従事している現在31歳入社7年目の社会人です。
論文博士による学位取得について、質問させていただきます。


<質問1>
修士課程修了&化学企業勤務の社会人が、
論文博士として学位を取得する場合、
取得条件として要求される投稿論文数は
何報程度なのでしょうか?

<質問2>
海外のメーカーで研究開発を行い、
在籍企業と海外赴任時代の全業績を論文にまとめて
論文博士の学位を取得することは可能なのでしょうか?

<質問3>
質問2のようにして学位を取得された方がおられれば、
実際どのような過程を経て取得されたのか?、
どの程度困難であったのか?を聞かせいただきたく。


なぜ、このような質問をさせていただたいか?という
2つの理由を以下に述べます。

@海外企業での研究開発従事が決定した

先日、アメリカの某半導体企業との
共同研究開発業務への海外赴任が決まりました。

社内には留学制度があり、
以前より海外の大学院に研究留学をしたいと考えておりましたが、
上司から今回の海外赴任の話をいただいたので、
自分のキャリアにとってプラスになると考え、
この話を受けることにしました。

A論文博士を取ることを目標とすれば?と応援されている

日頃お世話になっている社内の知人(課程博士)から、
「入社時からの業績を論文にコツコツとまとめていけば、
論文博士を取ることができるから、
計10年を目処に目指してみれば?」と応援されています。

実際にその知人の部署の方で、
アメリカの某大学院に留学し、
後に社内と留学時の両方の業績を論文にコツコツとまとめ、
論文博士を取得した方がおられます。

前者の知人から、後者の論文博士取得者の博士論文を渡され、
「論文博士はこうような感じの論文を作成する必要があるよ」と言われ、
それをコピーしておくよう勧められました。

ちなみに、その博士論文は国際誌10報に相当する内容で、
これほどの論文数が必要なのかと驚きました。


以上2点の理由から、論文博士を意識するようになりました。
もちろん、私の年齢、論文博士廃止への現状、
大学院留学ではなく民間企業での研究開発業務であること等、
私が置かれている状況は学位取得において、
非常に困難であると認識しております。

しかし、研究者として掲げる今後の目標としては
申し分ない最も良いテーマと考えております。

よって、可能であればその目標を追い求め、
実現させたいと希望しております。

実際にどれ程の方が、
先述の過程を経て学位取得を実現されたのか?、
そして社会人の論文博士による学位取得は困難なのか?という
情報を入手するだけでも、良い参考になると思っております。

よろしくお願い致します。



Re:論文博士による学位取得について  投稿者:???  投稿日:2007年10月08日 11:57:23  No.46002
I P:219.161.33.99
「国際誌10報に相当する内容」とのことですが、別に珍しくもなく
この程度は必要と考えるべきでしょう。課程博士ならば、貴職の
年齢でこの位の業績がある人はざらです。もちろん彼らは企業での
実務経験は無い分当然かも知れませんけど、企業には企業の論理が
あるように、大学は大学の事情で動くものです。

基準は大学にもよりますが、楽に取得できるところはそれなりの
大学ですし、部下や周囲の成果を横取りして取得する人もいます
(いました)からね。論博の場合、企業内でコネクションのある
教授のいる大学で取得するケースが多いと思うのですが、どう
なのでしょうか。

企業内でのキャリアの一環として捉えるのならば、この点のリサーチ
も済んでいるとは思うのですが、社内には少数ということでしょうか。



Re:論文博士による学位取得について  投稿者:某企業研究者  投稿日:2007年10月09日 21:33:28  No.46003
I P:221.190.213.53
私は6年前にファースト論文1報で課程博士を取得しましたが、そのときの論文博士の投稿論文数は、修士を卒業してからの年数の2倍でした。つまり、入社7年であれば14報、10年であれば20報必要でした。
論文が出しにくい分野でさえ、最低このくらいの論文数が必要でしたので、論文博士の基準は厳しいなと思ったものです(まあ、共著であれば不可能な数字ではありません)。
ただ少し気になることは、最近話題になっている論文博士の廃止です。D論の審査員になってもらう予定の先生方に、確認してみた方がいいと思います。



Re:論文博士による学位取得について  投稿者:アサト  投稿日:2007年10月10日 19:44:09  No.46004
I P:219.96.224.132
私の場合は、1988年修士卒で、1994年に論文博士をとりました。
論文の数はファーストオーサー6報、共著5報でした。本当は、ファーストが
6報では少ない感じだったのですが、Nature誌のファーストオーサー論文が
あり、学会賞も受賞していたのでOKがでました。 
何報必要かについては、6〜7報が最低ラインだったような気がします。
また、複数の研究機関での成果をまとめて博士論文にすることは可能だと思い
ます。
私は入社当初から論文博士を狙っていたのですけど、途中でテーマが変更になり
それを一つの博士論文にまとめるのが少し大変でした。



Re:論文博士による学位取得について  投稿者:ぬん  投稿日:2007年10月17日 11:33:32  No.46005
I P:202.209.152.38
大学院ごとに内規がありますから、一概には言えません。
甘いところ、厳しいところいろいろあります。
またD論文審査に必要な経費も大学院によってまちまちです。

さらに、修士卒業後の研究歴(職歴)が、
最低6年(博士課程後期の2倍)経過していることが
論文博士審査の条件となる場合があります。

ご存知のことと思いますが、論文は、筆頭著者論文と
共著(筆頭以外)に分けられます。 

筆頭での論文数として、査読付き10本要求されることは
まずないでしょう。

1stの論文を、甘い大学院で2本、一般的には3本、厳しいところで4本程度だと思います。

上記を含めて、査読付き論文の合計が、5本以上が最低限のラインだと思います。



Re:論文博士による学位取得について  投稿者:Kei  投稿日:2008年02月08日 06:52:32  No.46006
I P:155.58.116.160
少し論点のずれた答えで恐縮ですが、
論文博士制度が日本の大学院の意義を低くしていると思います。

海外の大学院にいかれるのであれば、研究留学でなく課程博士として在籍されてはいかがでしょうか?



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