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[22] 本日の朝日  投稿者:  投稿日:2007年05月21日 13:06:05  No.22001
I P:130.54.130.68
本日の朝日新聞10面?に関連記事出てます


Re:本日の朝日  投稿者:トリム  投稿日:2007年05月22日 07:54:47  No.22002
I P:220.0.84.46
「博士漂流」というタイトルで出ていましたね。

 同様の特集が3月ぐらいに読売にも出ていたようです。

 文科省をたたくだけでなく、大学関係者の反省?が入るようになったのは新しい視点かもしれません。



記事を読んでみました。  投稿者:らくーん  投稿日:2007年05月23日 23:44:56  No.22003
I P:210.132.238.241
生物系で博士課程を終了後、就職活動を経て企業就職した30代の女です。
その折には、こちらの掲示板で相談させて頂き、大変お世話になりました。

件の記事ですが、私が就職活動や博士学生生活を通して感じたこととは、少し食い違いがあるように思います。
記事で取り上げられた人は、概ねアカデミックを目指す方ですね。
ノンリサーチのキャリアパスについては、無理そうな仄めかしだけで、あまり触れられていません。
まず職種は何か、と言うのは、博士が企業就職する際には真っ先に突きつけられる大問題であるのに、そこの掘り下げが甘いと思います。

会社勤めをしてみて思うのですが、ストレートで来た課程博士が民間で研究者以外の職に就くことは、決して無理ではありません。
本人が“仕方なく”ではなく本当に“その職で身を立てたい”“プロフェッショナルになりたい”と言う熱意を見せれば、大企業でなくともきちんとした会社や事務所へ入ることは可能だと思います。
問題は、博士たち自身が、研究のために破滅するより食べてゆくために未知の世界に挑んでみよう、と本気で腹を括れるかどうかだと思うのです。

私は、大学では生粋の基礎研究者で、農学・工学系の知識は一切持ち合わせていませんでした。
唯一の自慢は英語力ですが、それもアカデミックではざらにいるレベルです。
それでも私が今、メーカーの社員でいるのは、とにかく何が何でも企業で働きたい、という覚悟で全身全霊を込めて就職活動したからだと思います。

入社して一月半が経った現在、その気持ちは間違っていなかったと思います。
営業でも工場のラインでも、努力次第で博士号は必ず活かせる、と知ったからです。
研究能力だけではありません。
毎日、勤勉に働くこと。問題解決のために頭を使うこと。文書を書き、プレゼンテーションを行うこと。新しい知識に好奇心を持って接し、自発的に学んで吸収していくこと。
全てが、博士課程で培った大事なスキルです。

きちんと博士課程生活を“勤め上げて”きた人間なら、企業に売れる“何か”を必ず持っていると私は思います。
問題は、博士課程の学生自身がその価値と意義を自覚し、上手に売り込んでいくかどうかではないでしょうか。

政策の失敗や企業の理解の不十分さは、もちろん言わずもがなです。
しかし、だからと言って、博士たちは救済の手を待ち続けて人生を終るわけにはいかないのです。
自分の人生を、これからどうしたいのか。企業で研究現場から離れた職に就くことは、自分にとって幸福か不幸か。自分の今の能力は、どういう分野に適切で、どういう分野に不適切か。
全ての博士課程の学生に、自分の能力と適性を今一度真剣に見直して欲しいと思います。
そこそこの満足のいく就職が見つかる人は、決して少なくないはずです。

以前、相談の折に書かせて頂いたこととは、少し考えが変わったかも知れませんが、現在の私の正直な意見です。



Re:本日の朝日  投稿者:トリム  投稿日:2007年05月26日 09:56:07  No.22004
I P:220.0.84.18
らくーん様

以前、確か、掲示板でどちらの内定を選ぼうかと悩まれて、最後に希望されている別の会社から内定をいただかれた方ですよね。無事に博士課程を修了されたのですね。おめでとうございます。

就職活動を通して培われたご自身のご経験から、また入社してからのご経験から得られたものを書き込んでいただきありがとうございました。

確かに、今回の記事はノンアカデミックへの転進をどうこうという記事ではなくある意味導入に留まっていたように思います。

博士人材の就労問題に関しては、これまで国策の失敗や文科省さんなんとかしてください的な視点が強かったように思うのですが、大学人それも歴史的に特に問題が根深い分野の先生が自分たちも間違っていたかもしれないと新聞上で言えるようになった(もしくはそうせざるをえなくなった)というのは一つの新しい流れなのかもしれないなとは思っております。

大学院の重点化に関しては、当時、そういう世間にそういったことを求める空気もあり、それに喜んで乗った先生方もいたために(特に人文社会科学系において積極的だったはずです)、ここまで大学院も拡大ができたと考えております。ただ、大学院の拡大は本来大学院のあり方自体について定義し直すというプロセスと一体のものであったはずがそれがなおざりにされてしまったということが問題だったのだと認識しております。多くの時間がかかってしまいましたが、ようやく大学・大学院のあり方について謙虚に考えていける土壌ができつつあるのではないかと感じております。

自分自身の人生については、らくーんさんがおっしゃるように自分自身で切り拓いていってほしいと思います。ただ、そのような個人を後押しできるようにならないかなとは思ってはおります。

らくーんさんがお仕事を通してよい経験をされていかれることを願っております。



就職難で「博士離れ」か、  投稿者:  投稿日:2007年05月26日 11:36:29  No.22005
I P:130.54.130.68
博士課程の定員、初めて減少

と、http://www.asahi.com/life/update/0526/TKY200705260053.html

本日のasahi.comに出ております。



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