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博士卒・ポスドクの方のキャリアサポート活動
投稿者:KJM
投稿日:2014年07月24日 00:23:53 No.134001
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I P:106.153.1.182 |
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トリム様,そして掲示板をご覧の皆様
初めまして.KJMと申します. 私は工学系で博士課程を修了し,現在国研でポスドクをしております.
博士卒・ポスドクの方のキャリアサポート,社会との関わり,といった活動について 以前から強い関心を抱いておりました. これは私自身が博士課程在籍中,心身ともにどん底だった時期の体験が発端となっています.
今までは貴サイトをはじめ,関連する書籍や資料を調べるだけに留まっていましたが, 最近になって思うところがあり, 「自分にも何か出来ることが無いだろうか」と強く考えるようになりました. しかしながら,研究者から華麗に転身を遂げられた先輩方の経験談はよく見聞きする一方, 当事者つまり現役のポスドクがこのような活動を行っているという話はあまり聞きません.
そこで,博士卒・ポスドクのキャリアサポートに関する活動の実態について, トリム様をはじめ色々な方から御意見や情報などを教えて頂きたく存じます. 特に,研究者としての経験から専門のキャリアアドバイザ・キャリアカウンセラとして 活動されている方,あるいは転職された方の実例などがもしあれば,非常に興味深いです. また普段の仕事の傍ら,ボランティア的に活動されている方の話も, もしいらっしゃるのであれば聞いてみたいです. どうぞよろしくおねがいします.
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Re:博士卒・ポスドクの方のキャリアサポート活動
投稿者:トリム
投稿日:2014年08月04日 01:06:46 No.134002 |
I P:122.135.48.20 |
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はじめまして。
KJMさんもご存知のようにこのごろは大学でのサポートがかなり充実はしてきているようです。
博士を持っていて人材紹介会社に勤めているという人には何人か会ったことがあります。そのような方々は、KJMさんのように何がしか博士のキャリアサポートをしたいという強い思いはあったようです。
実際に関わっている人の話を聞く限りでは、おそらくですが、博士・ポスドクのキャリアサポートは、どこまで踏み込むかで難しさは変わってくるのではないかと推測いたします。
例えば、KJMさんが、大学のキャリアサポートセンターに雇われたとして、積極的にそこに訪問する人を相手にするだけであれば、学部生を相手にするのとそれほど変わらないかもしれません(それはそれで難しいことはいっぱいあるかと思いますけれど)。しかし、博士で問題なのは、自分自身が人生上の問題を抱えていることに気づいていないことが多かったり、指導教員の無理解に阻まれたりというケースがあることです。そういう壁を一つつづ切り崩していって、一人でも多くの人を目覚めさせるということはとても大変なことだろうと思います。
博士であるということが、キャリアコンサルタントのような仕事に就いた場合に、どのように活かされるのかというと、ひとつには、客(ポスドクとか博士とか)からの信頼を得やすいというのがあるかもしれません。
いろいろな方がここで書き込んでくださったらよいのだけれどと思います。
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Re:博士卒・ポスドクの方のキャリアサポート活動
投稿者:KJM
投稿日:2014年09月22日 15:48:30 No.134003 |
I P:106.153.9.71 |
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丁寧なお返事ありがとうございました. 過去の皆様のご投稿を拝見すると,同じような立場で悩んでおられる方が多く, 「その気持ち分かります」と一人一人に言いたくなります.
私事ですが,上の書き込みをしてからすぐ,状況や心情が一変する出来事が重なりました. そのため,かなり前向きにキャリアチェンジを検討すべきタイミングが来たように感じています. 書き込んだ段階で,何か予感めいたものがあったのかも?しれません.
>しかし、博士で問題なのは、自分自身が人生上の問題を抱えていることに気づいていないことが多かったり、 ここでいう人生上の問題とは,どういったケースを想定されているのでしょうか. 例えば,いわゆるモラトリアムとして博士課程まで進むような場合などですか? あるいは,もっと個々人に潜む潜在的な問題でしょうか. この辺りの御意見をもう少し伺ってみたいと思いました.
>いろいろな方がここで書き込んでくださったらよいのだけれどと思います。 ここには様々なバックグラウンドを持った方がご覧になるようなので, 私もそれを願っております.
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Re:博士卒・ポスドクの方のキャリアサポート活動
投稿者:トリム
投稿日:2014年10月05日 15:32:35 No.134004 |
I P:125.197.241.244 |
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状況や心情が一変するような事態はきっと物事の見方の変わるようなことがあったのでしょうね。
「人生上の問題」というのは、個々人に潜む潜在的な問題というよりは、博士課程に潜む問題と捉えられるようなものであろうと思います。
日本社会においては、大卒や大学院卒、それもそこそこの大学・大学院を卒業する人は、基本的に何も考えなくても、適当な会社に入れば、世の中が本人の代わりにその人のキャリアを描いてくれますし、さまざまな社会保障(年金、健康保険など)から外れないように守ってもくれます(結婚などのような個人の私的領域に関わるとみなされつつあるものは、そのようなレールからは外れつつあるのかもしれませんけれど)。
しかしながら、博士課程に進んだ場合、当然、会社員になるという選択肢はありますが、アカデミックに残るという選択肢を取る方も大勢います。過去20年ほどの流れの中で、ポスドクだけではなくて、教員も、特任教員のような正規ではない教員ポストも随分と増えたようです。そのような新しい流れの中では、自分のキャリアは自分で組み立てるということがより明確に意識されることだろうと思います。また社会保障についても意識しておくことが求められるでしょう。また、大学業界自体が上記のような感じで大きく変容してしまったので、昔の考えでキャリアを歩み始めると痛い目にあうこともありうるでしょうか。
自分でキャリアを組み立てていくという意識が乏しいと、ポスドクなどになった場合に、漂流してしまうことになりかねないなと思ったりもいたします。
新しいキャリアを模索しはじめられたようですが、ぜひうまくいくことを願っております。
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