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[120] はじめまして、人生相談をお願いしたいです。  投稿者:VF  投稿日:2011年08月27日 17:50:11  No.120001
I P:220.145.143.247
はじめまして
修士の時代から、このサイトはずっと読んでいました。
博士課程には厳しさと、やりがいもあるのだということをいつもこのサイトで確認していました。

私は、今博士課程を来月修了することになりました。大学は中堅私立大です。期間は3年半かかってしまいました。専門分野は(理学系有機化学の実験系です。有機反応の振る舞いを探ることがテーマでした)。公聴会が終わったのが今年の6月半ばで、それから就活をはじめたのですが、化学系や薬学系の企業の採用活動はすでに終わっており、新卒としては、リクナビなどでは、エントリーできる会社がほとんどありませんでした。リクルートエージェントなどの斡旋業者からも紹介できる仕事はないと言われてしまいました。わかっていたはいえ、ちょっとショックでした。本来なら一年以上前にしなければいけないことだったのですが、去年は投稿論文がrejectされてしまい、就活を中止しざるをえず悔しい限りです。

博士課程中の研究テーマは非常におもしろく、まさ没頭していたのですが、同時に厳しい競争を勝ち抜いていく研究者としての能力の限界というか研究者としての適性がないことを強く感じました。当然、ポスドクで業績を上げていくことが自分にできるとは思いません。博士論文をまとめていく過程で、そう認識するようになってしまったのです。

そこで、民間に新卒で就職できない以上、公務員試験も受けたのですが、ペーパーはクリアしたものの面接で落とされてしまいました。ポスドクはやりたくなかったので、研究から足を洗おうと公務員試験にかけていたのですが、残念な結果です。公務員試験は年齢制限もあり、最後のチャンスと考えていたので、かなり精神的に動揺しています。

現在は、仕方なく、いくつかある地方大の教育学部の任期なしポストか高専の求人に応募しようと思っていますが、職を得られる可能性は少ないと思います。

自分自身、性格的に民間会社には向いていないと考えていたことと、3年前には研究が非常におもしろく感じてしまった二つの理由で博士課程まで来てしまったことを今は後悔しています。

博士課程学生またはポスドクの方で、研究職を諦めようと思い、非研究職を探すときの状況は当時の心境も含めて、どのようなものだったのか、お聞かせいただければ幸いです。管理人さまも何か助言があれば、うれしいです。



Re:はじめまして、人生相談をお願いしたいです。  投稿者:トリム  投稿日:2011年08月28日 22:35:01  No.120002
I P:110.233.146.119
公聴会を無事に終えられたとのこと。お疲れさまでした。

私自身は、就職活動で、いろいろな業種を回ってみましたが、研究職以外にもさまざまな可能性が自分にはあるのではないだろうかと考えておりました。

もちろん、今振り返ってみれば浅はかな面はあったと思っております。振り返ってみて、専門分野からあまり離れすぎるのは結構苦労するなということは感じております。

研究職に未練を持たれているのか持たれていないのかわかりませんが、研究室で実験を行って成果を上げるだけが研究者(研究者であったもの)の在り方というわけではないと思います。

世の中には、解決されることを待っている課題がいっぱいありますし、誰も問題だと認識していない問題もいっぱいあるかもしれません。そういったことの解決に取り組んでいくということも一つの在り方なのではないだろうかと思います。これは、決して、社会運動や政治運動に身を投じたり、NPOを起こしたり、わざわざ遠くまでボランティア活動をしに行ったりするということを通してではなくて、日々の生活の糧を得るための仕事を通して実現していけることだろうと考えております。

例えば、化学にかかわっていくということでしたら、その関連の職種というのは多くあると思うので、その中から自分の適性に合っていそうな仕事を探していくということができるかもしれません。

そして、ある職種に就いたのであれば、その仕事を好きになる必要はないと思いますが、その仕事が人並み以上にこなせるようにそれなりの努力と学習と工夫を続けていくことは必要だろうと思います。そうすればご自身のより発展された目標が見えてくるのではないだろうかと思います。



Re:はじめまして、人生相談をお願いしたいです。  投稿者:VF  投稿日:2011年08月31日 17:29:54  No.120003
I P:220.147.25.218
トリムさま

ご返信ありがとうございました。貴重な意見、とても参考になりました。確かに、専門から離れすぎることはできませんよね。
研究をとても面白いものだと感じると同時に新しいことを考え続けて、これを立証し続ける自信と同じことに興味を持ち続ける自信は、少なくとも現時点では持てていません。
博士課程に入ったときは、やる気マンマンで、研究者としてやっていくことが以外考えておらず、当時は、自分が今のような気持ちになることはまったく想像すらできませんでした。博士課程を終えてみて燃え尽きたというのが正直な心境です。こんな心境になったのは就活が新卒スケジュール通りできなかったこととD論審査が長期にわたり、精神的にかなり疲弊したことが原因かもしれません。

何か新しいことにチャレンジしたいという思いがある一方、化学を活かせる職種としてどうのようなものがあるのか悩む日々です。早く新しい自分の目標を見つけて、身の振り方を考えたいと思います。

ここの掲示板に書き込んだことにより、少しは気が楽になったように思います。トリムさま、本当にどうもありがとうございました。



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