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続きです。
これは働かないとわからないことだと思いました。 後輩に進路を聞くと「論文を何本書きました」と言われるのですが、それはアカデミックのモノサシであって社会では違うんだ!と思います。 だから就職でも民間とのミスマッチが起こるのだと思います。 どの世界でもお金を出してくれる人のために働きます。 みんなが働いてお金を出した土台の上で研究をしているのに還元することを考えないとなうとミスマッチが起こるのは当たり前だと思います。 だから働くということに対して(研究に関しても)もう少し意識を変えて欲しいと思います。 けして独力で切り開いてきたわけではありません。 少し視点を変えて取り組まないとどうしようもなくなると思います。 研究「補助」の話に誰でも知っている一流の研究所で学位を取ったかたが来て盛んに論文の話をして断られるということもあるかもしれません。
私は今研究所で研究員として働いています。 学生のころは研究職は研究をしてお金をもらう職だと思っていたのですが今はそうではないと思っています。 研究から離れたこの数年間の経験は非常に大切なもので、この数年間の経験が後々生きてくると思うし、「この数年間があったからこそ」と10年後20年後に思うと思います。
研究をしてお金をもらう職業というのはないと思います。 世の中は自分だけで成り立っているのではない。 博士、ポスドクは弱者でも何でもなくてむしろ・・・。
「社会とは何か?」を常々考えていれば博士だろうがポスドクだろうが関係なく就職できると思います。
極端なことを書いていますが私の経験が同じ世界で生きた同志の一助になればと思います。
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