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社会出て今思うこと
投稿者:博士は職業じゃないんだ!
投稿日:2011年04月16日 23:51:27 No.116001
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I P:113.213.244.208 |
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初めまして学生時代からこの掲示板を見ていたのですが、社会に出て今思うことがあるので書きます。
私は旧帝大の学部、修士、博士と進み農学博士です。学生時代進路についていくつかお話をいただいていたのですが家庭の事情もあり地方公務員になりました。 そこで研究とは全く関係のないところに配属されました(一般市民の許認可を扱うところ)。 初めはなんで研究職じゃないんだ!って思い、なかなかモチベーションの維持に難しかったのですが社会がどういう風に成り立っているのか知ることができ、市民もどういうことに困ってて何を求めているかを知ることができ、それに応えることにやりがいを感じ気付いたら充実していました。 そこで初めて知ったのですが、自分の研究はなんの役に立っていたんだろう?と思いました。 それはアカデミックの世界にも言えます。 普通の人たちの生活の中には真理の追求は直結していないし、ただ泣いたり、笑ったりという毎日があり(ネガティブな意味ではないです)、アカデミックの世界は一般社会のなんの役に立っているのだろう?と思います。 もちろん役に立っていると思うのですが、それが非常にわかりにくい。というかほとんど全く見えません。 新しい車を開発製造するのは自動車会社だし、化粧品などの生活必需品もメーカーが開発しています。 農業などの品種改良も、品種を作ることが目的なら大学でもできると思うのですが、実際に耕作するとなると各業界の調整が必要なので、実際は農家と民間と行政が行っていると思います(そもそも遺伝子組み換え食品の商業的な生産は日本では行われていないというのが現状です。社会が受け入れるかどうか?という点から考えると今後10年間行われるか?というと難しいと言わざるを得ないと思います。) じゃあアカデミックの世界は・・・。 論文が役に立っていると思うかもしれませんが民間でMEDLINEで論文見ながら開発を進めているところというは多いのでしょうか?論文をフリーで見れる状況の会社は多いのでしょうか?
博士を取った私が言うのもなんですが、人材育成という意味で学部、修士課程までは税金を投入しなければならないと思うのですが、博士課程に投入する意味があるのか?と思います。 働いて税金を納めているけども、その税金を投入したアカデミックからその分の返りががきているのか・・・。
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