「博士の生き方」掲示板


HOME管理用【迷惑書き込みの対処方法】
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[136] 予想通り  投稿者:わかめすーぷ  投稿日:2022年12月31日 13:34:41  No.136001 [返信]
I P:27.138.65.19
もう十数年前の事ですが、博士号取得後、さっさと民間企業に入りました。アカデミアの状況は当時から悪かったですが、もっと悪くなると予想できたからです。結局、予想通りの状況だなと思っています。あのまま楽天的に考えてアカデミアに残っていたら、生き残れなかっただろうなと思います。もっと元気のある世の中になって欲しいです。


[119] 地方協奏による挑戦する若手人材の養成計画  投稿者:トリム  投稿日:2011年08月07日 17:09:30  No.119001 [返信]
I P:220.144.123.103
-----------------------------------------
広島大学の若手研究人材養成センターでは、
企業でのインターンシップを柱とする人材育成プログラム(イノベーション人材養成
システム)への参加者を現在公募しています(第五期募集)。
http://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDetail?fn=0&id=D111060086&ln_jor=0

今回の募集人数は、
PD枠(学位取得後5年以内、今年度9月末までに修了見込みの者も含む):2名程度
となっています。

応募の締切は、8月10日(水)15時です。

企業への就職を考えている方はぜひ検討ください。
http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/11095/dir_id/91
-----------------------------------------



(無題)  投稿者:portal imoveis  投稿日:2018年09月25日 00:35:07  No.119002 [HOME]
I P:181.41.221.87
Eu n縊 posso resistir comentando. Muito bem escrito!


[135] 医歯薬学系論文博士号取得ガイド  投稿者:たけ  投稿日:2016年04月13日 12:05:30  No.135001 [HOME] [返信]
I P:153.197.89.6
医歯薬学系論文博士号取得を考えておられる方のための支援サイトを作成しました。関心をお持ちの方、是非ご覧ください。



[133] おしん  投稿者:北国より  投稿日:2014年04月10日 17:42:39  No.133001 [返信]
I P:130.34.18.52
 管理人様、お久しぶりです。
 この度、若手Aの科研費が当たりましたっっっ。ま、直前のさきがけは落ちましたけどね。
 しかし、上司と折り合いが悪く、出て行くことになりました(その前にここしばらくは、共同研究先に逃げています)。歳も歳なのでなかなか就職先が見つからず、苦労しましたが、何かとある会社の最終面接までこぎつけました。
 シミュレーションの世界にどっぷりつかって、都合の良い事実を選り好んで有頂天になってかき回すわ、都合の悪い事実に対しては怒鳴り散らすわ、いやいや、ほとほと上司には疲れました。
 悟りました。この人は、真実を直視する勇気が無いのだと。学生時代、恩師からは、事実に対する勇気を持つように薫陶を受けてきましたので、そんな弱虫が居ると初めて知り得ました。
 裸一貫から立ち上げた仕事の科研費返上は、それはそれは苦渋の選択なのですが、耐えるのが人生かなと。高々の金で今後の人生潰してもなぁ。
 というわけで、また近くになりますが、宜しくお願いしますm(_ _)m



Re:おしん  投稿者:トリム  投稿日:2014年04月13日 13:22:34  No.133002
I P:119.242.24.241
ご無沙汰しております。トリムです。

せっかく獲得した科研費の返上、とても辛いですよね。

でも、耐えがたい環境の中で、精神をすり減らしていくよりは、いいですよね。

今度は、会社に行かれるようですが、会社に限らず、組織の中や社会の中で折り合いをつけて生きていくのはなかなか難しいものだと博士課程を出て10年経っても思います。

次の環境が、おしんさんにとって居心地のよい環境であることを願っております。

お互いがんばりましょう。



Re:おしん  投稿者:おしん  投稿日:2014年04月14日 20:49:48  No.133003
I P:130.34.18.52
 すいません、突然で失礼しました(>_<)

 役職の先生には2時間談判したので、もう気が済みました。数々の耐え難きについに怒り爆発となったのですが、心情を察してくれる方々も少なからず居て下さいますので、歳相応に振る舞わなければと、我が身に言い聞かせる次第です。

 シャープ創業者の早川徳次は、関東大震災で妻子、工場全て失い、シャープペンシルの特許も無償譲渡となりました。そして大阪で再起し、今のシャープがあります。これに比べれば、私の件はやはり微々たるものです。

 新しい世界で再起をかけましょう。今見える世界が、この世の全てではありませんから。

 また、会には呼んで下さい。



干されてます〜  投稿者:おしん  投稿日:2014年04月24日 14:05:47  No.133004
I P:130.34.18.52
 追伸です。

 二次面接に行ってきました。受けているのは、ある大学ベンチャーで、とてもとても小さな会社です。

 面接の時に言われました。「大学の者は、運営費交付金がどうとか、結局人の金に文句ばっかり言っている」と。納得しました。そうですね。大学のお金は、ほぼ全て、国民の血税なのです。

 研究と教育は、大学教育機関の車の両輪です。研究推進のために、学生をないがしろにしたり、罵詈雑言を浴びせたりするのは、本末転倒です。一体、自分を何様と思っているのでしょうか? そのような環境で、たとえ良い成果を出しても、私は嬉しくも何ともありません。だって、答えはみ〜んな、神様が既に知っているのですから。

 先んじて、専門学校の講師を受験した際に言われました。学校教育法第第八十三条で、「大学は、学術の中心として、広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を教授研究し、知的、道徳的及び応用的能力を展開させることを目的とする」と掲げられており、大学には専門学校と違って、教育指導の義務は生じないと。

 でもね、大学・大学院の費用は安くはありません。親御さんにしたらたまんないでしょうね。高い金を払って、自分の子供達が、言われようのない罵詈雑言を浴びさせられていると。

 ・・・ということをストレートに行動したもので、私は今、干されています。無論、研究もレポートもしっかりやってますよ。研究計画書も作っています(じゃないと、若手Aなんか取れませんし)。しかし、内容だけ取られて排除されます。いや、私、正規の学位あるんですけど。もっとも、上辺だけで心を抜いた研究がうまく行くわけはありませんが。

 上司連中は、ある大きな会社からの脱サラです。学歴は、これは言うべきではありませんが、私の方が断然上です。大きな会社の人間て、こんなに卑しいんだと、身に染みてわかりました。純血主義は正しくはないものの、むやみに変なところの、大学人としての誇りの無い人間を採用するのもどうかと思います。

 詰まるところ、ドクターの人は、大企業は辞めた方が良いですよ。せっかくの宝の持ち腐れです。

 屏風は開かないと役に立ちませんが、開きすぎると倒れます。小さく開いた企業で縦横無尽に活躍することが、ドクターの幸せと心得ます。

 早く落ち着きたいものです。



Re:おしん  投稿者:トリム  投稿日:2014年05月01日 21:58:48  No.133005
I P:118.109.127.225
2次面接お疲れ様です。

働く場所が合っているか、どうかはとても大切ですよね。上司の方々はきっと大学で働くには向いていなかったのでしょう。

この社会に生きていると人間と関わらざるをえないですが、関わらざるをえない人間集団が自分とは合わないというのはよくあることですよね。

互いに尊重しあえればよいのでしょうけれど、相手を認めたがらなかったり、自分を大きく見せようとしたり、なかなか難しいところがありますよね。

学歴は、人によっては、より高い学歴の相手への評価をゆがめる要素となることがありますよね。おしんさんの上司の方々ももしかしたらそういったことがあったのかもしれません(おしんさんに対してだけではなくて、通常のルートで教員になった人たちに対しても)。

次の職場が合うことを願っております。



Re:おしん  投稿者:ぽっぽ  投稿日:2015年09月22日 01:59:55  No.133006
I P:110.1.227.241
おしんさん まだ ここを見ていますか?
私も似た境遇で 極めて似たような目にあいました。
取った対策も似たものですが 少し良い解決策を見つけました。
まだBBSをチェックしていればコンタクトしたいものですが・・



Re:おしん  投稿者:antiharassment  投稿日:2015年10月24日 20:00:27  No.133007
I P:1.115.199.187
ハラスメントへの対処法をまとめてみました
これ以上犠牲者を増やさないよう、誰かの参考になれば幸いです
http://antiharassment.blog.jp/

管理者様:問題があれば削除ください



[134] 博士卒・ポスドクの方のキャリアサポート活動  投稿者:KJM  投稿日:2014年07月24日 00:23:53  No.134001 [返信]
I P:106.153.1.182
トリム様,そして掲示板をご覧の皆様

初めまして.KJMと申します.
私は工学系で博士課程を修了し,現在国研でポスドクをしております.

博士卒・ポスドクの方のキャリアサポート,社会との関わり,といった活動について
以前から強い関心を抱いておりました.
これは私自身が博士課程在籍中,心身ともにどん底だった時期の体験が発端となっています.

今までは貴サイトをはじめ,関連する書籍や資料を調べるだけに留まっていましたが,
最近になって思うところがあり,
「自分にも何か出来ることが無いだろうか」と強く考えるようになりました.
しかしながら,研究者から華麗に転身を遂げられた先輩方の経験談はよく見聞きする一方,
当事者つまり現役のポスドクがこのような活動を行っているという話はあまり聞きません.

そこで,博士卒・ポスドクのキャリアサポートに関する活動の実態について,
トリム様をはじめ色々な方から御意見や情報などを教えて頂きたく存じます.
特に,研究者としての経験から専門のキャリアアドバイザ・キャリアカウンセラとして
活動されている方,あるいは転職された方の実例などがもしあれば,非常に興味深いです.
また普段の仕事の傍ら,ボランティア的に活動されている方の話も,
もしいらっしゃるのであれば聞いてみたいです.
どうぞよろしくおねがいします.



Re:博士卒・ポスドクの方のキャリアサポート活動  投稿者:トリム  投稿日:2014年08月04日 01:06:46  No.134002
I P:122.135.48.20
はじめまして。

KJMさんもご存知のようにこのごろは大学でのサポートがかなり充実はしてきているようです。

博士を持っていて人材紹介会社に勤めているという人には何人か会ったことがあります。そのような方々は、KJMさんのように何がしか博士のキャリアサポートをしたいという強い思いはあったようです。

実際に関わっている人の話を聞く限りでは、おそらくですが、博士・ポスドクのキャリアサポートは、どこまで踏み込むかで難しさは変わってくるのではないかと推測いたします。

例えば、KJMさんが、大学のキャリアサポートセンターに雇われたとして、積極的にそこに訪問する人を相手にするだけであれば、学部生を相手にするのとそれほど変わらないかもしれません(それはそれで難しいことはいっぱいあるかと思いますけれど)。しかし、博士で問題なのは、自分自身が人生上の問題を抱えていることに気づいていないことが多かったり、指導教員の無理解に阻まれたりというケースがあることです。そういう壁を一つつづ切り崩していって、一人でも多くの人を目覚めさせるということはとても大変なことだろうと思います。

博士であるということが、キャリアコンサルタントのような仕事に就いた場合に、どのように活かされるのかというと、ひとつには、客(ポスドクとか博士とか)からの信頼を得やすいというのがあるかもしれません。

いろいろな方がここで書き込んでくださったらよいのだけれどと思います。



Re:博士卒・ポスドクの方のキャリアサポート活動  投稿者:KJM  投稿日:2014年09月22日 15:48:30  No.134003
I P:106.153.9.71
丁寧なお返事ありがとうございました.
過去の皆様のご投稿を拝見すると,同じような立場で悩んでおられる方が多く,
「その気持ち分かります」と一人一人に言いたくなります.

私事ですが,上の書き込みをしてからすぐ,状況や心情が一変する出来事が重なりました.
そのため,かなり前向きにキャリアチェンジを検討すべきタイミングが来たように感じています.
書き込んだ段階で,何か予感めいたものがあったのかも?しれません.

>しかし、博士で問題なのは、自分自身が人生上の問題を抱えていることに気づいていないことが多かったり、
ここでいう人生上の問題とは,どういったケースを想定されているのでしょうか.
例えば,いわゆるモラトリアムとして博士課程まで進むような場合などですか?
あるいは,もっと個々人に潜む潜在的な問題でしょうか.
この辺りの御意見をもう少し伺ってみたいと思いました.

>いろいろな方がここで書き込んでくださったらよいのだけれどと思います。
ここには様々なバックグラウンドを持った方がご覧になるようなので,
私もそれを願っております.



Re:博士卒・ポスドクの方のキャリアサポート活動  投稿者:トリム  投稿日:2014年10月05日 15:32:35  No.134004
I P:125.197.241.244
状況や心情が一変するような事態はきっと物事の見方の変わるようなことがあったのでしょうね。

「人生上の問題」というのは、個々人に潜む潜在的な問題というよりは、博士課程に潜む問題と捉えられるようなものであろうと思います。

日本社会においては、大卒や大学院卒、それもそこそこの大学・大学院を卒業する人は、基本的に何も考えなくても、適当な会社に入れば、世の中が本人の代わりにその人のキャリアを描いてくれますし、さまざまな社会保障(年金、健康保険など)から外れないように守ってもくれます(結婚などのような個人の私的領域に関わるとみなされつつあるものは、そのようなレールからは外れつつあるのかもしれませんけれど)。

しかしながら、博士課程に進んだ場合、当然、会社員になるという選択肢はありますが、アカデミックに残るという選択肢を取る方も大勢います。過去20年ほどの流れの中で、ポスドクだけではなくて、教員も、特任教員のような正規ではない教員ポストも随分と増えたようです。そのような新しい流れの中では、自分のキャリアは自分で組み立てるということがより明確に意識されることだろうと思います。また社会保障についても意識しておくことが求められるでしょう。また、大学業界自体が上記のような感じで大きく変容してしまったので、昔の考えでキャリアを歩み始めると痛い目にあうこともありうるでしょうか。

自分でキャリアを組み立てていくという意識が乏しいと、ポスドクなどになった場合に、漂流してしまうことになりかねないなと思ったりもいたします。

新しいキャリアを模索しはじめられたようですが、ぜひうまくいくことを願っております。



[126] 研究者としての道。  投稿者:RTL  投稿日:2012年12月17日 22:39:28  No.126001 [返信]
I P:111.108.95.146
はじめまして。
今年度修了予定の理学部博士課程3年の学生です。
博士号取得後,ポスドクへの進路が決定しておりますが、その後の進路について迷っておりここへ書き込ませて頂きました。

家庭環境のこともあり、博士課程を3年で修了すること(そうでなければ就職)、そしてその後ポスドクであれ何であれ収入を得ることを重要視してきました。
博士課程に進んで研究を続けて来たのは、現在の研究テーマに強い関心を持っており研究を続けたいという自分の好奇心に従ったからです。ただ、お恥ずかしい事に将来設計がやや甘い状態で3年近くを過ごしてきました。研究自体は、必死でやってきたのですが、その先にあるもの、そして目指すもの、何より「研究」という世界環境について深く考えて来なかったようにも思います。もとより、「研究」の世界で生きていくつもりはあまりなく、博士課程で身につけた考え方や知識を活かして将来的にはアウトリーチの仕事が出来ればと考えておりました。

博士論文を執筆しながらそのような仕事を探して就職活動をして、というのは大変だった矢先に、ポスドクのお話を頂き、来年から収入を得て自分で生きて行くことを重視しポスドクとして3年間の進路を確保させて頂きました。
今後頑張っていこうと思ってはいたのですが、博士論文執筆や色々なことが重なり、「研究」という世界に生きて行く事に関心を持てなくなりました。ポスドクとして働かせて頂ける期間は必死で頑張ろうとは思っておりますが、現在そのパワーがない状態です。
私自身の研究室にも問題があるのですが、これまで何度も自殺しそうになったくらい追い込まれ、それでも気付けば自分の好奇心を信じて研究室に留まっておりました。
ただ、やはり、自分の人生を考えるとこの世界で生きて行ける気がしません。

ポスドクのお話は、面接等々で周囲の方々にとてもお世話になりましたので3年間は何とか頑張りたいと思っています。その後は、将来的に、研究の道から進路を変えたいと思っているのですが、そのようなご経験をお持ちの方はいらっしゃいますでしょうか。。。?

ご助言、あるいはご叱咤などご意見頂けるととてもありがたいです。



Re:研究者としての道。  投稿者:今日もがんばろう  投稿日:2012年12月18日 07:10:36  No.126002
I P:125.1.152.94
遅すぎるということはありません。

また、「やや甘い」というのが全く見当違いの場合もあります。

当方はD生の間は考えている者よりも十分でない者の方が多いと思っています。研究が好きで、研究したくて進学したのだからごくごく当たり前の事だと思います。

 まずは学内のキャリアセンターを訪問し、
専門としている方の話を聞くことを勧めます。




Re:研究者としての道。  投稿者:RTL  投稿日:2012年12月20日 21:33:20  No.126003
I P:111.108.95.146
早速のご意見ありがとうございます。返答が遅くなり大変失礼致しました。
ご助言、大変有り難いです。
キャリアセンターの訪問を含め、自分の人生について、「この先」についてしっかり向き合って、考えていきたいと思います。




Re:研究者としての道。  投稿者:BNN  投稿日:2012年12月21日 19:00:07  No.126004
I P:202.223.252.37
はじめまして。
医学研究科博士課程4年の学生です。
RTLさんの書き込みに強い共感を覚え、思わず書き込んでしまいました。

RTLさん同様、私も来年度より1年間のポスドク生活を送る予定です。
そしてまた、こうした進路を決断するにあたって
 ・今後も研究の世界で生きて行く自身が無い
 ・頑張らねばという気持ちはあるものの現在パワーが無い状態である
といった同様の悩みを抱えました。

今日もがんばろうさんが仰られたように、
まずは専門の方にご相談するのが良いと思います。
(既に相談されているかもしれませんが。私もしました。)

その上でポスドクを決心されるのであれば、
今後は肩の力を抜く時間を作りつつ、
取り組まれて行くと良いのではと思いました。

私も似た様な性格なので感じたのですが、
RTLさんは非常に真面目でストイックな方ではないでしょうか。
今後研究から離れた職に就くとしても、上手く息抜きをする
(メリハリをつける、心身共に自分をコントロールする)
能力は必要になると思います。
先の3年間では研究と共に、そういった能力を身につけることも意識してはいかがでしょうか。



Re:研究者としての道。  投稿者:RTL  投稿日:2013年02月05日 05:41:12  No.126005
I P:133.87.242.184
>BNN様
返信が大変遅くなりました。親身なご助言ありがとうございます。共感して下さったとのこと、とても心強いです。おっしゃるとおり、上手く息を抜く事が出来ない日々です。息の抜き方が分からないという状況です。ふと追いつめられると、色々なことが楽しめなくなったり、笑えなくなったりとやや危なっかしい生活を送っています。研究者は皆さん辿る悩みなのかもしれません。
ご指摘の通り、上手くメリハリをつけてやっていくように心がけたいと思います。ありがとうございます。



Re:研究者としての道。  投稿者:トリム  投稿日:2013年02月10日 19:29:03  No.126006
I P:118.108.182.73
今は少し研究から離れてしまっているのですが、追われてしまっていると、どんどんと長期的に物事を考えられなくなっていってしまいますよね。

今日もがんばろうさんが勧めておられたように、すでに学内の専門部署にご相談されているかもしれませんが、そのようなところで相談をしたり、そのようなところが主催するイベントに参加してみるというのが、ひとつの息抜きにもなるのではないかと思います。



Re:研究者としての道。  投稿者:ザムザ  投稿日:2014年02月05日 05:10:01  No.126007
I P:114.184.6.226
ポスドク歴7年、現在、国研勤務のザムザです。かつて、この掲示板でお世話になりましたが、もう40歳を超えました。今ではポスドクさんをお雇いする立場になりました。

博士のキャリアを生かして企業で働くことに興味があるなら、産総研のイノベーションスクールはいかがですか。今年は締め切ってしまいましたが民間企業でのOJTを経験できます。給料もでます。興味があったらウェブを覗いてみてください。

私はポスドク暦7年といっても、そのうち2年は研究生でした。無給どころか、アルバイトをしながら授業料を払ってラボの管理、学生と教官の世話をしていました。大学の教官には恨みしかありません。
・・が、やはり私がお贈りできる言葉は「頑張り続けること」以外、ありません。周囲から苦しい目にあわされた者は、自分だけは同じ過ちをすまいと考えることができるようになります。月並みな言い方ですが、研究だけ、という人生はありえません。今の苦しいお立場が生きるときがきます。

一方、30歳前後で、やる気が出ない、パワー不足と感じるのは良い兆候とはいえません。私は当時ジョギングをしていました(今もしています)。博士課程とポスドクのときは、ジョギングの後に銭湯に行き、コーヒー牛乳を飲んで、研究室に戻りました。長期戦なのですから、どうぞ体力を軽視しないでください。運動はリフレッシュにもなりますよ。



Re:研究者としての道。  投稿者:RTL  投稿日:2014年04月29日 00:29:29  No.126008
I P:114.184.6.67
返信がすっかり遅くなり大変失礼いたしました。
>トリム様
ご助言ありがとうございます。
この1年間余り、日々実験に追われ、ご指摘いただきましたように長期的な視点を失ってしまっておりました。
まだ1年余りではありますが、強迫観念に囚われたりとここ最近心身ともにあまり良くない状態に陥っております。研究室の上司が日々夜中まで、土日も研究しているので、「休む」ことにとてつもない罪悪感を感じるような状態で、息抜きの仕方を覚えないとと思う毎日であります。。。



Re:研究者としての道。  投稿者:RTL  投稿日:2014年04月30日 13:13:45  No.126009
I P:114.184.6.67
>ザムザ様
コメントありがとうございます。
7年のポスドク歴をお持ちなのですね。
産総研のイノベーションスクールは、友人が採用されており、話を聞いて関心を持っておりました。
研究だけという人生はありえない、というお言葉、心強いです。
正直、学生時代と異なる分野に入って、日々色々なことに追われ、心身ともに不調に陥ってしまっており、将来を考え直したりする日々です。
それでも、やっぱり頑張り続けなければ、とも思い…葛藤中です。



Re:研究者としての道。  投稿者:トリム  投稿日:2014年05月01日 21:44:47  No.126010
I P:118.109.127.225
RTL様、ご無沙汰しております。

がんばっておられるのですね。

ポスドクとしてではないのですが、私の場合、博士課程を出てから入った会社で、初めての仕事であったことや、人間関係などの悩みで、仕事が全くうまくいかず、精神的に追い込まれたことがあります。その後、何度かの社内での異動を経て、自分の仕事に関しては割と自信が持てるように業務をこなすことができるようになってきました。

私自身は、ここまで自分自身で決断を行うことなく(同じ会社にとどまり続けるという意味で消極的に決断をしてきているでしょうけれど)、流されることで、今していることが自分のしたかったことでは必ずしもないのですが、それなりに自信を取り戻すことができております。

ポスドクは、進路を自分自身で決めなければならないところが大変なところですよね。「流される」ということもときには解決に結びつくということはあるかと思います。ただ、ポスドクで「流される」という状態がどのように可能であるのかとは思います。たとえば、ザムザさんが勧めておられたような長期インターンシップに申し込んでみるということも一つの選択肢なのかもしれないとは思います。

特に心の健康には気をつけ、自らを追い込まないようにしてください。



[132] 就職・アカポス・ポスドク・・・  投稿者:ういきょう  投稿日:2014年04月06日 20:18:52  No.132001 [返信]
I P:192.188.74.10
初めまして。
私は地方国立大博士(後期)3年目で、ギリギリ今年度卒業できそうな者です。
学科・専攻は情報工学ですが、研究はバイオインフォマティクスです。
(といっても、実際はプログラムばかり書いてまして、所謂”ドライ”系です)
現在、進路について苦悩しております。
もしよろしければ、皆様のご意見をお聞かせください。

アカデミアを目指すのか否か、就活するか否かについて悩んでいます。
まず、恥ずかしながら私は優秀な研究者ではなく、業績も国際会議に1本採択された程度です。
国内の研究会等はわりと参加してますが、ほとんどポスターです。
しかしながら、研究に対しての熱意は負けないという自負はあります。
昔はこのまま研究を続けたくて、ただ漠然と”アカデミアかなぁ”なんて思っていました。

しかし、アカデミアは自分に向いていないのでは?と思い始めました。
教授の方々を見ていると、大学の運営や講義・教育に熱心な人間が向いている、研究だけが好きな自分は向いていないのでは…と思えるのです。
さらに、私も皆さんと同じくポスドクの現状を知り、企業就職という道を考えるようになりました。
そこで、手遅れかもしれませんが、先月くらいから就職活動を始めています。
まぁWEBで情報収集したり、会社説明会に一度参加した程度ですが…

就職する場合はバイオインフォマティクスにこだわらず、IT系の職種を探そうと考えています。
できれば研究を活かせる仕事が好ましいですが、求人自体が多くないようで…
勿論その場合、今年中に研究に区切りというか、自分なりの完成をさせたいと思っています。

長文・乱文で失礼ましたが、以上のようなことを堂々巡りで悩んでおります。
企業に就職するか、研究を続けられる(かわからないけど)アカデミアか、その後の就職が厳しくなるかもしれないポスドクか…
過去の相談やレスを拝見しまして、似た境遇の方がいてとても参考になりましたが、やはり自分の中で答えが出ません。

似たような経験をして何かしらの進路を選んだ方、今現在同じ苦悩を抱えてる方、勿論それ以外の方でも、
もしよろしければご意見・ご助言を頂けるととてもありがたいです。



Re:就職・アカポス・ポスドク・・・  投稿者:トリム  投稿日:2014年04月13日 13:14:48  No.132002
I P:119.242.24.241
はじめまして。

博士課程を出て企業に就職してから10年が経過したものです。

企業に就職するときには、企業に就職することというか、就職先に就職することにかなり前向きだったので、私の意見は参考にならないかもしれませんが、ご自身で向いていないかもと思っていることは、やはり向いていないことが多いのかもしれません。

それは、できるできないということよりも、その仕事や職場で「よい」とされている振る舞いや成果の在り方が、受け入れがたいとか、なぜそれがよしとされるのか共感がもてないということがあるかもしれません。

考えをまとめるのを難しくさせてしまうかもしれませんが、向く、向かないというのは、アカデミアや企業という大きなくくりで考えるよりも、個々の大学や研究室の在り方が合わない、個々の企業の理念が合わないとか個々の企業の中でもその部署の在り方が合わないと言ったようなことはよくあるかと思います。

企業就職を考えるのであれば、D3の4月から就職活動をするのは全然手遅れではないと思います。2013年12月に就職説明会が解禁され、2014年4月から面接がスタートしたと思います(経団連の倫理憲章に従う企業だけがそのようにしているだけで、それよりも遅く始める企業もあれば早く始める企業もたくさんあるかと思いますけれど)。

確かに、同じような悩みを抱えている人とか、ういきょうさんと悩みを共有できる方と出会えっていく中で、何がしか回答を得ていくというのはよいことかと思います。

例えば、文部科学省で、ポスドクインターションシップ事業なるものを昨年度までやっていて、その後も引き続きやっている大学はあるようです。そのようなところで、とりあえず相談の方に話をしてみたり、シンポジウムに出てみるのもよいかもしれません。頭の整理や気持ちの整理になるかと思います。

http://www.jst.go.jp/phd-career/




[131] 岐路  投稿者:アメフラシ  投稿日:2013年10月04日 13:56:10  No.131001 [返信]
I P:134.160.145.2
初めまして。私はバイオ系博士の最終学年ですが、進路について周囲に相談できる方がいないので、皆様の意見を聞かせてください。

博士課程進学当初は研究に対するモチベーションも高く、将来はアカデミアになる事を考えていました。しかし、その後、バイオ系ポスドクの悲惨な現状を目の当たりにした事、ラボの人間関係によってアカデミアに対して不信感を持った事、自分の能力に限界を感じた事から企業就職に切り替えて、就職活動を行いました。

しかし、教授が協力的でない事もあり、残念ながら、非常に苦戦した就職活動でした。

結果として、小さいながらも一社から研究職で内定を頂く事が出来ましたが、その会社は、自分の思い描いていた研究内容やキャリアパスとはほど遠く、思った様な仕事ができないのではないか、と感じています。

また、現在の研究での博士論文が今年度の修了を目指せばランクの落ちるジャーナルへの投稿となる事や、その研究で面白い結果がでた事から、今更ながら、アカデミアとしての基礎研究に対するモチベーションが高くなりつつあり、内定を断ってポスドクをする事も視野に入れて再考している最中です。

安定を求めて企業に就職するか、それとも自分の想いを優先して不安定なアカデミックポスト争奪争に身を投じるか、決めかねています。

もし同じ様な思いを持ちながらも企業就職された方や、
ポスドクになられた方がいらっしゃれば意見を聞かせて頂けませんでしょうか。



Re:岐路  投稿者:トリム  投稿日:2013年10月16日 09:13:41  No.131002
I P:49.129.182.239
私自身は、就職自体に関しては、アカデミックでの研究に大きな未練があったわけではないので、回答者としては適切ではないのかもしれませんが、読ませていただいての感想を書かせていただければと思っております。

まず、企業=安定、アカデミック=不安定

というわけでは必ずしもないと思います。

それなりに法令を順守する企業であれば、めったなことで解雇されたり、退職を迫られたりするということはないのかもしれませんが、必ずしもそのような企業ばかりではありません。

また、企業そのものが必ずしも安定とは限らず、その企業の属している業界やその企業の努力によって安定度は大きく変わるだろうと思います。

また、企業に入っても、個人の仕事が必ずしも安定したものになるとは限りません。例えば、慣れない分野の慣れないテーマに取り組むことになって、ご自身がこれまで蓄積してきた能力を全く活かせないという事態が生じないとは限りませんし、それによって、自信を失ってしまうということもあるかもしれません。

もちろん、アカデミックの場合は、仕事の選択も仕事がうまくいくかどうかも、それが個人に由来することかどうかはともかくとして個人の責任に帰される傾向があり、不安定であることは言うまでもないことかと思います。

小さな会社で研究職として内定を得られたということですが、それはどのような会社でしょうか?「博士」に対して過剰な期待をしておらず、ある程度の長い時間をかけて成長を見守るような姿勢をもっているようなところであれば、あるいは、そのようなところに行くのは長い目で見ればよい選択となる可能性もあるかと思います。しかしながら、「即戦力」を求められているようであれば、分野も異なるようですし、つぶされる可能性もあるかもしれません。

結局、自分が成長し続けることができそうか否かということが大切なのではないかと思います。アカデミックポストには任期がありますし、会社も本来は社員の面倒を見るものではないのではありませんし、永久に続くというものでもないわけですから。



Re:岐路  投稿者:通りすがり  投稿日:2013年10月29日 01:34:40  No.131003
I P:118.18.94.114
バイオ系の博士課程を修了し、専門を活かして企業で研究職として働いてます。

大変ですね。人生に大きく関わることで、悩みがつきないと思います。
いくつかコメントさせていただきます。

<最終的に、アカデミア以外での研究職を狙う場合>
・博士課程を通じて成長することが一番重要です。逆に言えば、論文の詳細なこだわりや、のせた雑誌の質は、アカデミア以外生きていく場合には、(直接的には)ほとんど意味はありません。私のまわりの同僚は、私のもってる実験技術、知識、目の前の課題に対する解決能力には興味はありますが、「学位論文で何を明らかにしたのか」には興味がない様子です。私自身は、周りの方の論文を一度はpdf開いてみてますが、会社では少数派です。
・博士の就職活動は、研究テーマのマッチングが重要です。会社の中にマッチングがよいテーマがあるのかないのか、その感覚はアメフラシさんが一番ご存知だと思います。今回内定辞退した場合は、ポスドクにて専門をかえない限り、ご希望のポストは日本の企業の中にはない可能性もあります。
・折衷案で、ポスドク→民間ですが、これは狭き門です。ポスドクで企業にとって欲しいテーマをやって成果をだすことが大事です。
・内定をもらった会社について。社風とか、お話しした人たちをみて、好感もてましたか? 好感をもてるなら、良い出会いなのかもしれません。あと、博士卒に内定を出した時点で、アメフラシさんにやって欲しい、適性がありそうな仕事があるのかもしれません。やってみれば案外楽しいかもしれません。(大学院の研究には、サンクコストの呪縛みたいな部分があるように思います。)

<アカデミアを目指す場合>
・研究をしたいなら、アカデミアが一番です。
・生き残る人は、「自分の好きな研究を先に進めること」に全てを捧げられ、モチベーションが途切れない人。欲が続く人。見栄っ張りな人。そんなイメージがあります。

研究を続けるには、勝ち続けるしか道がないのはどこでも一緒です。(電気とかIT以外の分野では)「研究すること」自体にリスクがあるように思います。

最後に魔法の言葉。「選択の善し悪しは、選択後の努力が決める。」
どちらを選ぶとがんばれそうか、考えてみてください。応援しております。



Re:岐路  投稿者:通りすがり2  投稿日:2013年10月30日 09:39:00  No.131004
I P:202.223.252.37
初めまして。生物系の博士課程を修了し、現在ポスドク一年目の者です。

私も進路選択の際には悩みました。
現在も、頻度は少なくなってきておりますが、自分の選択が正しかったのか顧みることがあります。

他の皆様が仰られているように、一概に企業=安定ではないと思いますが、
企業のほうが安定である可能性が高いこともまた事実であると思います。

よって仕事とは別次元の話で恐縮ですが、
もしアメフラシさんが将来ご結婚を考えられていたり、
あるいは既にご結婚されているのであれば、ポスドクという選択には大きなリスクが伴うのではないかと思われます。

一方で、自分の想いを優先することが可能な現在の環境は、大変恵まれたものであると思います。
そのチャンスを活かし、自分に賭けてみても良いのではないでしょうか。

以上、まとまりがなく申し訳ございませんでしたが、
いずれの進路を選ばれるにせよ、アメフラシさんの幸運をお祈りしております。



[125] 就職するか進学するか迷っています。  投稿者:TS  投稿日:2012年10月23日 23:47:05  No.125001 [返信]
I P:122.29.52.152
はじめまして。

某国立大の応用化学専攻の修士1年です。
現在は遷移金属を用いた触媒反応について研究していて、
週6日で実験しています。

企業で研究をしたいと考えています。

その場合、修士課程を修了して就職するか、博士課程を修了して就職するかの二通りがあると思います。
それぞれのメリットとデメリットについて、お教えいただけないかと思い、書き込みをさせていただきました。

恐れ入りますが、ご返答よろしくお願いいたします。



Re:就職するか進学するか迷っています。  投稿者:トリム  投稿日:2012年10月27日 08:37:57  No.125002
I P:122.134.157.187
はじめまして

企業で研究していく上でのメリット、デメリットということでしょうか?

修士課程で就職するメリットというと、博士課程を出るよりも早く働き始められるので、退職の年齢が変わらないのであれば、博士課程を出て企業に入る場合よりも、生涯賃金が高くなる可能性が高いということでしょうか。

博士課程を就職して、企業に就職するメリット、少なくても日本の会社に就職するメリットというのは、博士号という称号を持っているだけでは何もないように感じます。デメリットは、修士課程卒で就職とは逆に生涯賃金が下がる可能性が高いということがあげられると思います。

よく就職のことで、博士課程の学生には、修士課程の学生が就職してから最低3年間働いた程度の能力を求めているというところによく表れていると思います。就職時においては、給与や職位、職場内での立場など、だいたい修士課程を出てから4年目という扱いをする場合が多いのではないかと思います(そういう扱いをしないと新卒博士がつぶれてしまうということもあるのかもしれませんけれど)。

10年以上にわたって任期付き研究員のポストが大きく増やされてきました。多分、当初は、博士課程を出るような人は、そのようなポストで自律的に研究テーマ(次の学会発表のネタという小さなことではなくて自分の人生に影響を与えるような長期に取り組むような)を生みだして遂行していくことができる人なのだろうという思いがあったのだろうと思います。

博士課程を出た人も、修士課程を出た人も、企業に入ると、基本的になんらかの研究を遂行するための高度な作業者として扱われる可能性が高いのですが、作業者で終わるのか、そうならないのかというところは結局個々人の自覚によるしかないのが現状だろうと思います(一回、視野が固まってしまうと、多少の研修くらいでは人間は変えられなくなります、周囲が変わらない中で自分が変わるというのもまた難しいものですし)。

そのような中で、博士課程に行くメリットがあるとすれば、自分を前面に出して社会?研究?と向き合っていけるかもしれないという感触をつかみに行くということがあるのかもしれません。

ただ、博士課程の場合、個々人として自覚的に博士課程の教育をなさっている方はいらっしゃるとは思うのですが、今後の自分の在り方を考える機会を与えているだけという人が多いようにも思います。なので、博士課程の場合は、修士課程以上に修了後のことを意識して日々生活をしていく必要があるだろうと思います。

生活の糧を得ることは当然大事ですし、またそれだけではない面も人間はもっておりますし、よくよく考えていただけたらなと思います。



Re:就職するか進学するか迷っています。  投稿者:TS  投稿日:2012年11月20日 00:35:38  No.125003
I P:122.29.52.152
書き込みが遅くなって、申し訳ありませんでした。

ご丁寧に返信いただき、ありがとうございます。
参考になりました。

再び質問させていただきたいのですが、社会人ドクターという方法でドクターをとる人は大分少ないのでしょうか。
会社によりますか?

ご返信よろしくお願いいたします。



Re:就職するか進学するか迷っています。  投稿者:トリム  投稿日:2012年11月25日 22:40:38  No.125004
I P:122.132.162.61
こんばんは。

社会人ドクターに行く人自体は、このごろはそれほど増えていないようですが、博士課程進学者が約16000人いるうちの社会人は、約6000人ほどであるようです。すでに結構な割合が社会人となっているようです(これは、会社勤めのまま来ている人以外にも、会社を辞めてきている人や主婦なども含まれますが)。おそらくTSさんの周囲にも社会人ドクターで大学院に来られている方はいらっしゃるのではないだろうかと思います。そういった方に実際に話を聞いてみるのが一番いいのではないかと思います。

企業から派遣されてきている方や、学費自腹で来ている方などいろいろな形態があるだろうと思います。また、職場の理解があるかないかでも、やりやすさが異なるだろうと思います。

実際に身近にいらっしゃる社会人ドクターの方に、どのような苦労があるのかとか、どのような状況で来ているのかとか、仕事とどのように両立しているのかとか、どのような動機で来たのかといったことを聞いてみることをお勧めします。

博士課程に行くか行かないかはともかくとして、個人的には就職後も学習を続けるということは、極めて大切なことであるとは考えております。

学位を取るだけのために博士課程に行くのであれば、時間的な面や金銭的な面から結構高い買い物かなというように思います。もしも行くのであれば、学位を得るまでの過程も大切にしてほしいと思います。



Re:就職するか進学するか迷っています。  投稿者:TS  投稿日:2012年12月09日 22:34:59  No.125005
I P:122.29.52.152
ご返信ありがとうございます。

思っていたより、社会人ドクターの数が多いです。
確かに生の情報を聞くのが大切ですね。

就職してからも、学習を続けていこうと思います。

わかりました。進学するにしても過程を大切にします。

多くのご助言ありがとうございました。

失礼しました。



[130] (無題)  投稿者:明日は  投稿日:2013年07月31日 18:14:02  No.130001 [返信]
I P:126.197.141.41
明後日の佐賀大学の講演を楽しみにしています!


[129] 明日は  投稿者:今日もがんばろう  投稿日:2013年05月06日 21:15:43  No.129001 [返信]
I P:175.184.89.222
明日は、「博士の日」ですね


[127] 博士号でテクニシャン  投稿者:理系女子  投稿日:2013年02月06日 22:26:29  No.127001 [返信]
I P:131.220.138.90
はじめまして、海外から書かせてください。日本の事情に詳しくないのでお話を聞ければ幸いだと思い書かせてもらいました。当方理系博士女子、アラフォーです。

英語のブランクがあり、また自分にとって未知の分野だったのでポスドクではなくテクニシャンのポジションに応募しました。面接をしていただけることになしました。将来的には研究者としカムバックが企業就職か未知な状態です(共にヨーロッパの某国ですが)。

ちなみにポジションは1年で、その後能力しだいで更新が可能なようです。

さてうちのボスが言うにはただのテクニシャンではなく研究に関わり、論文がでた際に名前を載せてもらうか(それなりの結果をださねければなりませんが)または空いている時間に自分の研究をするのを許してもらうか交渉しろと言います。こう言う交渉て有りでしょうか?

ボスとしてはワタシのカムバックの際のCVに職歴はテクニシャンだが研究に関与し、その証拠にとして論文に私の名前が出ていること、またわたしの文献リストの論文数が一本多くなることを期待しているのですが。その条件が通らない場合は応募を白紙に戻すことを勧めます。

自分個人としてはテクニシャンでも新しいことに挑戦でき知識を集めることに意味があると思うのですが、ボスの意見に逆らう自信もなく悩んでいます



Re:博士号でテクニシャン  投稿者:トリム  投稿日:2013年02月10日 19:11:31  No.127002
I P:118.108.182.73
こんにちは。

この文面だけでは置かれている状況がわからないのですが、「現在、海外の大学で大学院生をしているが、卒業する際に、修業先として、海外の大学又は研究機関のテクニシャンのポストに応募している」ということでしょうか?

テクニシャンの仕事がどうこうということよりも、理系女子さんが、どのような将来を希望しているのかによるのではないかと思います。

未来の仕事にどのようなものを選べるのかというのは基本的にそれまでどのようなキャリアを積み重ねてきたかが大切になってくると考えます。

テクニシャンになることで、どのような将来が拓けてくるのかは、よくは知りませんが、少なくとも研究者への道はかなり険しいものになることは想像ができます。

先方がテクニシャンを応募しているのであれば、それはテクニシャンとしての仕事を期待しており、研究者としての仕事は期待していないだろうと思います。仮に研究ができたとしても、研究者ではないので、時間面や資金面で続けていくのはかなりきついものがあるのではないだろうかと思います。

日本の場合だと、技官から始めて教授になるような方もいたりはしますが、そのようなことは例外的なことだと考えるべきだろうと思います。

道が定まらないということであれば、少しの間、年寄り(ボス)の意見に従ってみるというのもいいのかもしれません。経験でものを語るような年寄り(もちろん賢明な方も大勢いるのは承知しておりますが)の意見は、このご時世では、長期的に見ればとんでもないことになってしまいますが、短期的には選択肢を保留しておくという点で役に立つのではないかと思います。



Re:博士号でテクニシャン  投稿者:理系女子  投稿日:2013年04月12日 22:07:10  No.127003
I P:131.220.14.72
今更ながらお返事ありがとうございました。色々と多忙にしてましてすっかり掲示板に書き込んだ事忘れてました。重ね重ねすみませんでした。


[128] (無題)  投稿者:トリム  投稿日:2013年03月16日 09:29:54  No.128001 [返信]
I P:118.108.157.59
投稿者から要望があり、編集しました。

[128] 人生相談になります  投稿者:かや  投稿日:2013年03月01日 11:13:43 No.128001
I P:202.242.64.252
初めまして。
来年度から私立理系の博士課程進学予定のかやと申します。

進学前に色々将来に関し不安を抱き、インターネットで検索しているうちに「博士の生き方」に出会いました。
色々な方々の意見や在り方を見ることが出来、非常に有意義なサイトであると思います。

早速ですがご相談させていただきたいです。
私の研究している内容は有機合成になるのですが、現在のテーマをもう少し続けていきたい、学生として有機化学や研究に関する知識を身につけたいと思い、博士進学を決めました。

しかし、進学間近となった今、今後研究を続けていく能力があるのか、先のことに関して非常に甘い見解を抱いていたことにやっと気づきました。
今更ではあるのですが、将来は研究職以外で、奨学金を返していけるような職業につきたいと思うようになってしまいました。
情報収集力のなさ、実験計画の甘さ、学振などの助成金の把握等まったく出来ていなかったことが、研究を続けていくことへの自信のなさを招いていると思います。
根拠のない自信のまま突き進んでしまったと思います。
本当に自分自身自己分析や将来への計画が甘いと痛感しております。


今私自身、このまま博士課程に進んでしまうといずれ潰れてしまう。
そのために色々と覚悟を決めたく、ここに書き込ませて頂きました。
自分で決めた道であるので、誰を責められるわけでもありません。
今の心境は以下の2点です。長々と身の話を申し訳ありません。


1.今まさに就職活動が始まっているころだと思うのですが、それに合わせて就職活動をする。(転向を前向きな理由に変える必要がある。第二新卒扱いになる?)

2.3年間は研究に集中して学位を目指し、D2で改めて企業へ就活をする。学費としても3年ほどしか耐えられないと思われます。


客観的に見て、皆様からどう思われますでしょうか?
人生の先輩方からご指摘、ご助言を頂きたいです。
当然ご厳しい意見もございますでしょうが、どうぞよろしくお願いいたします。






Re:(無題)  投稿者:トリム  投稿日:2013年03月16日 09:56:12  No.128002
I P:118.108.157.59
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Re:人生相談になります  投稿者:トリム  投稿日:2013年03月02日 22:39:54 No.128002
I P:125.194.221.53
はじめまして。

このまま、博士課程に進学すると、潰れてしまうということでしたら、就職に向けての心の準備ができているのかどうかはわかりませんが、今から就職活動を始めた方がよいかもしれません。

もしも就職活動を始めるのであれば、2014年4月入社予定の新卒として就職活動を行うのがよいのではないかと思います。

博士課程で進学する先の教員には、中途で退学する旨は了解をいただいておく必要があるだろうと思います。

博士課程中退は、修士課程修了の扱いにはなりますが、新卒の就職活動でそれほど不利になることはないと思います。

何かを辞めるのには、前向きな理由はないものでしょうけれど、何かを始めるには、大概は何がしか前向きな理由があるものなのではないかと思います。

研究職以外にどういった仕事を希望されているのでしょうか?その仕事をしたいということであれば、何か前向きな理由があるものではないかと思われます。

博士課程は、しんどいものですので、途中でつぶれると思うのであれば、やめた方がよいです。学位が取れず、年齢だけを重ね、さらに奨学金の返済が残るということだと不幸なことですから。




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Re:人生相談になります  投稿者:かや  投稿日:2013年03月06日 10:47:12 No.128003
I P:61.199.153.252
トリム様

お返事いただきましたのに返答が遅くなり申し訳ありません。
ここしばらく自分の進路について色々と悩んで考えておりました。
就職活動に関するご助言ありがとうございます。

進学を決めた理由は、学位を取り、その学位を活かして自大学に残るか企業で何か仕事ができればという漠然といったものでしたので、今遅いかもしれませんが進路について様々な可能性を模索しています。
教職を持っていないので、博士進学中に取得するなどなど。
やはりゆくゆくは企業で定職、という思いが強いのならば今就職活動をしたほうがいいということになりますよね。

とにもかくにも、ご指摘いただいたように、まずは進学先の教授と相談というのが先決になるかと思っております。

就職するならば、今は学術関係、研究開発などに興味があります。まだ業界研究が出来ておりませんので、現段階の漠然とした興味はそちらに傾いております。
2014年度の採用はもう始まってるでしょうから、動き出すならば今すぐにでもという焦りがあります。

しかし焦って決めてしまっては後悔だけになってしまうでしょうから、なるべく落ち着いて検討していきたいと思います。

この時期から就職活動を一から始める(今まで一度も就職活動を行ったことがない)ならば、一体何が大切になるのか、自己分析はまだまだできておりませんので、そちらと企業研究を並行して行っていくことなのかなと思っています。
今からでも間に合うのかという、愚かしい質問を思わずしたくなってしまいますね。

トリム様お忙しい中お答えくださりありがとうございます。
まだまだ悩んでいる段階で、今気持ちが揺らいでいる中なので、定まっていない回答ばかりしていると思いますが、いただいたご助言を受けてもう少し悩みたいと思います。



[121] はじめまして、ご相談があります  投稿者:KTM  投稿日:2011年09月03日 07:06:59  No.121001 [返信]
I P:49.132.240.77
はじめまして
今年の春に修士(理学)を卒業して就職した新入社員です。
早速ですが、会社を退職して博士課程に戻ろうと思ってます。
理由は、研究という職業で生きていきたいという強いからです。
元々博士課程に興味はあったのですが、イマイチ決めきれずに卒業してしまいました。
そして会社では研究志望だったのですが、製造に配属になってしまいました。
仕事では新しい発見があって大変勉強になっています。
しかし、今の仕事を続けるよりも一生働くならリスクを背負ってでも
研究をしたいという気持ちが日に日に強くなってきました。
(博士の先はアカデミックに進みたいと思ってます)
本当は3年働いてから・・・と思っていましたが
そうなると学位取得が30になってしまい、ポスドクの年齢制限などあり難しくなってきます。
ブランクがあると復帰もなかなか厳しいという話も聞きました。
そこで、本年度一杯で退職しようと思ってます。
会社を1年で辞めるというのはやはり早いでしょうか?
こういった気持ちは新入社員にはありがちなことなのかもしれませんので
アドバイスよろしくお願いします。



Re:はじめまして、ご相談があります  投稿者:一言  投稿日:2011年09月03日 14:59:55  No.121002
I P:220.219.186.214
研究分野とKTMさんの意志(強い決意)によると思います。

私は博士課程が長く続き、学位取得時には30になっていました。
その後は企業に行き研究開発職についております。
研究分野によっては企業やポスドクの口はあると思います。

KTMさんの置かれている状況や思いは把握できませんが、
私が言うのもなんですが企業で得られることは非常に多いです。
企業をやめて博士課程に進学してから、アカデミックポストについている方もいます。
大学の先生ともよく相談されたほうがよいでしょう。

最終的にどちらかにきちんと決めることが大切だと思います。



Re:はじめまして、ご相談があります  投稿者:とりむ  投稿日:2011年09月03日 23:18:52  No.121003
I P:111.168.63.192
はじめまして。

会社を辞めることそのものについては、職場の同僚には迷惑がかかるでしょうけれど、学校推薦で入社したのでなければ、何かに義理だてすることはないでしょうから、ご自身の意思を尊重されるべきだろうとは思います。

ただ、KTMさんが、会社に残るという選択肢についてどの程度検討をされたのだろうかという点が気になります。

例えば、KTMさんは、今やっている仕事をこの先もずっと続けていくことになるだろうと思っておられるのでしょうか(もしくは、退職までずっと同じ部署にいると考えておられるでしょうか?)?

おそらくは、そのようなことはなく、人事異動があるのではないだろうかと思います。KTMさんの現在いらっしゃる部署からは、どのような部署に異動しうるのでしょうか?おそらくはなにがしか現在の仕事でかかわる部署へ異動になるというケースはよくあることだろうと思います。それらの部署の中で、KTMさんが、興味を引くような仕事はありませんでしょうか?

もちろん、会社に興味のある仕事があるかどうかと、博士課程への進学をあきらめるかどうかということは本来関係のないことではあります。

しかし、もしも、気持ちの面で現状に行き詰まりを感じていて、それの打開策として博士課程への進学がふと頭によぎったということであるのならば、もう少し会社での将来についても見つめてみていいのではないかと思いました。



Re:はじめまして、ご相談があります  投稿者:KTM  投稿日:2011年09月03日 23:53:20  No.121004
I P:49.133.23.228
>一言さん
アドバイスありがとうございます。
先輩方はアカポスや企業に勤めておられます。
企業と直接的に関係した研究はしていませんが。。。
まだ数ヶ月しか働いていませんが、私も働くことで得るものはかなり多いと感じています。
後悔しない決断をしたいと思います。

>とりむさん
アドバイスありがとうございます。
学校推薦ではないので、そういった縛りはありません。
最初のガイダンス等で様々な事業部に訪問させていただきました。
そこを見て希望を出したのですが、そこの事業部はなくなってしまうようです。
また、製造は他部署に異動することは殆どないと聞きました。
そういう意味では気持ちの面で行き詰まりを感じているというのは当たっているかもしれません。
もう少し考えてから決断したいと思います。



Re:はじめまして、ご相談があります  投稿者:KTM  投稿日:2012年08月26日 06:55:04  No.121005
I P:49.132.75.210
1年ほど前にご相談させていただいた者です。
色々悩んだ結果秋から博士課程に進学することにいたしました。
これから企業とは別の意味で大変になりますが
自分で決めたことですので、頑張っていきたいと思います。
ご相談にのっていただきありがとうございました。



Re:はじめまして、ご相談があります  投稿者:トリム  投稿日:2012年08月26日 14:00:52  No.121006
I P:122.131.215.211
ご連絡ありがとうございます。

ご自身の決められた道です。ぜひ、後悔しないように取り組んでください。

難しいことではあると思うのですが、将来の自分のあるべき姿を見据えて、その将来のために今何をしたらいいのかということを意識して、アンテナを張りながら(生き方を見習いたい先輩の振る舞いを参考にしたり、これから生きていくかもしれない世界の仕組みのことを調べたりして、自分が変化する状況の中でも満足できる仕事をし続けられるように)、日々研究・授業に打ち込んでください。



Re:はじめまして、ご相談があります  投稿者:TRR  投稿日:2012年10月16日 23:30:10  No.121007
I P:125.198.213.175
御存じかと思いますが、学業では何より研究成果が問われます。
アカデミックな方向に進まれる場合は実績も相当求められますので、
博士課程の間に実力をつけることが何よりかと思います。
幅広くアンテナを常に張って、学会等にも積極的に参加して下さい。
その情報収集力や交友は、将来の研究資金やポスト獲得に絶対に有利となるでしょう。

頑張ってください。



[124] おっしゃるとおり  投稿者:非公開  投稿日:2012年04月01日 17:03:59  No.124001 [返信]
I P:118.6.205.116
博士課程在籍からそれ以降の状況について奥井さんのおっしゃる通りですね。

私はMBA取得後、証券から民間のシンクタンクに引き抜かれました。仕事の内容がかぶるので現在は博士課程にも在籍しています。私は文系畑できましたが、仕事も大学の研究もほぼ数学・工学系の内容ですので大学院までの研究はほとんど直接的には役に立っていません。大学院を卒業するまでは天狗でしたが社会人になると何もできないことを痛切に感じ死ぬ思いで仕事と勉強に打ち込んでようやく生活できているという感じです。

幸い仕事場が有名なこともあり、大学の先生のポジションのお声がかかったりもしますが、それは研究は当たり前で、実務でどれだけ成果を挙げれたかが99%をしめていると実感しています。それがなければまったく使えない(評価されない)のが今の日本の現状なのでしょうね。

トップクラスの大学でも弁護士、会計士でも毎年何千人も卒業し、10年もたてば10倍以上の人が新しく世に出てきます。経済が停滞かし縮小する日本ではただでさえ仕事が減っていくのにオーバードクターになってくるとまったくと言っていいほどなくなってきます。

いろんな意味で既得権益層が立場の弱い人間を巧みに操ってお金儲けの餌食にしているんだなとつくづく思います。

ドクターや修士は昔の学士みたいなもので、今後は必ず役に立つものなのはたしかです(海外の企業や先端で活躍している人は必ずと言っていいほど修士以上ですし、金融業界(海外)では社長が博士持っているのが当たり前で、博士すらもってない人(日本人)に何を話せというんだといった具合です。)

日本は遅れてますから今後、とても重要になってくると思います。ただ、それは社会人経験や成果を持っているドクターがいえることで何もないドクターはただの趣味ですからね。 厳しく偏った世の中だと思います。

こういった状況も踏まえて本当は大学の先生は指導すべきだし、学生も目の前の問題だけでなく現実を見て選択してほしいですね。同じ苦労はしてほしくない。



[123] 進学か就職か  投稿者:炭素  投稿日:2012年03月16日 18:48:09  No.123001 [返信]
I P:124.208.226.105
初めて書き込ませていただきます.
某私立大学の工学部修士1年に在籍しており,現在就職か博士進学かで悩んでおります.
過去にも似たような質問が多くありますが改めて相談させてください.

修士ではあるプロジェクトで複数の研究機関と共同研究をさせていただいており,非常にやりがいも感じていることからも博士進学を検討しています.
しかし,私の周りでここ数年博士課程進学者がいないため,進学後の研究生活の様子や卒業後に関する情報がまったくありません.
ネットで調べようにもネガティブな情報ばかりで,このまま実状を知れずに漠然としたまま進学することに不安を感じています.
また進学後,自分の研究者としての底に気づき途中で挫折してしまわないかという不安もあります.

博士課程を修了された方々に質問です.
卒業後のことなど,色々と不安もある博士課程ですあが,それでも進学に踏み切れたきっかけ等はありますでしょうか.
また,ここ数年の博士(工学)の学位取得後の就職状況等に詳しい方がいましたらなにかしら情報を頂けないでしょうか.

宜しくお願いいたします.



Re:進学か就職か  投稿者:しんたろう  投稿日:2012年03月19日 21:42:18  No.123002
I P:222.0.52.69
私は民間企業の技術研究所に勤務する研究者です。
博士課程への進学を悩んでらっしゃるとのことですが、アカデミックポストを狙われるのであればお勧めいたしますが、そうでないならばお勧めいたしません。
特に民間の研究者の場合は、修士で入社されて、実務経験を多くされるべきでしょう。
因みに私の勤務先にも博士課程を修了して入社した方がおられますが、はっきり言って企業の研究者としては失格で、悪い言葉でいえば使い物になりません。経験不足と視野の狭さによる実力不足で、同年代の学部、修士卒に遠く及びません。従って昇給昇格も遅れています。
博士の学位が欲しいならば、社会人ドクターという手もあります。



Re:進学か就職か  投稿者:トリム  投稿日:2012年03月20日 08:36:43  No.123003
I P:110.233.136.41
はじめまして。

博士課程へ進学するかどうかは、ご自身が、そこで何か得られることがあるかどうかというところによるのではないかと思います。

炭素さんは、今修士課程にいらっしゃるとのことですが、あなたは今研究室で行っているのは、「実験」でしょうか?それとも「試験」でしょうか?

実験であれば、なにがしかの仮説を立てて、それが合っているかどうかを見て、間違っていれば、また別の仮説を立ててということを繰り返していくことになると思うのですが、試験であれば、ただデータを出すだけで、自分ではとくに判断をしないということになります(なにがしかの判断はするのかもしれませんが、その根拠は浅かったりするような感じです)。

もしも、今行っているのが「試験」だろうということでしたら、博士課程に進学するのはやめた方がいいだろうと思います。多分、修了はできるかもしれませんが、そのあとが辛いです。しんたろうさんが書いておられるように、使えない博士になる可能性があります。

あとは、うまく表現できないのですが、「答え」を見つけるために、必死に悩んだり、資料をあさったり、勉強したりすることができる人の方(苦にならないという意味ではなく)が博士課程には向いているかもしれません。

修士課程を出て、民間企業に行って、うまくいくかというと必ずしもそうとは限らないと思います(もちろん、金銭的な面だけを考えると、実力なくポスドクになってしまって、苦労するよりは、民間企業の方が恵まれているとは思いますが・・・、それは、ポスドクの就労条件が悪いという話で、本人の実力云々とはまた別の問題でしょう)。

修士課程を出たくらいですと、やはり視野は狭い場合が多いですので、その狭い視野を広げてくれるリーダーや先輩に出会えるかどうかというところが一つのポイントになるような気がします。そういった方に出会えないと、データを出すだけの作業員になってしまうことが多いように思います。若いうちはごまかしがきくかもしれませんが、年をとってから困るのだろうなとは思います。企業としても多分扱いに困ることになるのではないかと思います。

ネットにネガティブな情報しかないのは、このことが問題だと感じなかった人は特に発信をする必要がないからだろうと思います。博士課程の民間企業への就職者数自体は、学校基本調査を見ている限りでは上昇を続けておりますし、比率自体も上昇しております。民間企業に就職すること自体は、それほど珍しいことではなくなっているように思います。

進学するべきか、就職するべきかというのは、なかなか難しい問題ではあります。自分が何をしたいのかという視点も大事ですし、何ができれば、世の中を渡っていけるのかという視点、つまりこれから自分がかかわっていく社会構造(アカデミックの世界かもしれませんし、企業の中のことかもしれません、自分の就職する会社を取り巻く状況も入るでしょう)がどのようになっているかということに対する視点も大事だろうと思います。考えているだけでは先に進めないので、どちらかに多少の期待をもって進むことになるのだろうとは思います。

よくよく考えていただけたらと思います。また、悩みがあればなんなりと書き込んでください。



[122] いかがでしょうか  投稿者:いかがでしょうか  投稿日:2011年10月28日 20:31:44  No.122001 [返信]
I P:175.184.90.23
学位取得後の論文がない、
つまり一回目のポスドクとして雇用されている期間に論文がセロという方がいます。

それにも関わらず、二回目のポスドクに雇用されている方が周囲に結構います。

採用する側が、応募書類をよく読んでいない、ザルなのか?
ポスドクに論文を書くことを期待していないのか?
そもそもポスドク職が多すぎて、なり手がいないのか?

二回目のポスドクの場合、一回目のポスドクの時に論文がない方は、応募できないとか、それでも雇う場合は、研究員ではなく、テクニシャン、補助員という職名にすることはできないのかな?

そうすると、無為にポスドクを重ねる人もいなくなると思うのですが、
いかがでしょうか。






Re:いかがでしょうか  投稿者:トリム  投稿日:2011年12月31日 16:06:26  No.122002
I P:220.144.70.185
「いかがでしょうか」さんが、おっしゃるように、ポスドクとして雇うのか、テクニシャンとして雇うのかは、しっかりと何を期待して雇うのかを考えて雇う必要があるのだろうと思いますし、雇われる側も、自分に対して何が期待されているのかを意識する必要があるだろうと思います。

単純に、「手」がほしい場合や、その人のもっている特殊スキルが必要な場合であれば、それはテクニシャンとして雇うのが、その人にとっても場合によってはスキルを磨いていくチャンスになるかもしれませんし、よいことであるように思います。

しかし、ポスドクとして雇う場合であれば、それは、多分プロジェクトを行う上での知恵や知識の面での貢献を期待して雇用するものだと思いますので、最終的に、ポスドク自身の貢献分がその人の論文の形で表れるべきものなのではないかと思います。論文が出ないのであれば、それはポスドクの方の能力ややる気に問題があるのか、プロジェクトの体制に問題があったのか、その両方なのかといったことなのだろうと思います(ただ、学振のポスドクであったとすれば、それは、その人の、いろいろ含めた上での研究能力の問題なのだろうと思いますけれど)。

多分、博士課程で、論文を書くこと自体は、論文が出る流れの中に入れてもらっていれば、適切に指導を受けることで書けるようになるとは思います。ただ、博士課程修了後に、自分でそのような流れを作れるように(または作ろうとするように)指導することは、指導者側にも、それなりに気をつけるべきポイントがあるのではないだろうかと思います。

論文の生産能力の伸びで少し日本は息切れしてきているといわれておりますが、それは、博士課程で、いいテクニシャンを養成してきたけれど、いい研究者はあまり養成してこなかったということもあるのかもしれません。



[33] 出来レース?  投稿者:ym  投稿日:2007年08月15日 21:30:06  No.33001 [返信]
I P:219.43.138.29
初めて書き込みます。
こちらで聞くのが適切なのかどうかわからないのですが、率直なご意見をお聞かせください。

夫がポスドク2回目です。年齢的にあと2〜3年以内に職につけなかれば、方向転換もやむないかなと思っています。
本人はやはり大学や研究所などを希望していて、公募があれば書類を出していますが落ち続けています。
もちろん、業績面で他の応募者たちに比べて見劣りするのが一番の理由だと思いますが、そもそも「公募」というものは本当に公正に審査が行われているのでしょうか?
というのも、私の親が大学教員で、「自分の推薦があるから採用される」とか「うちの研究室を出たというブランドで決まっている」と言うのを聞いてきましたので、研究職の採用はコネの要素が大きい…という思いが拭いきれません。
そういうわけで、いくら公募といってもほぼ採用者は決まっており、まったく知り合いのいないぽっと出の人間が出しても最初から無理なんじゃないかと思っているのですが、私の考えすぎでしょうか?
そういうところも、そうでないところもあるなら、その見分け方も知りたいと思います。



Re:出来レース?  投稿者:ザムザ  投稿日:2007年08月17日 00:52:00  No.33002
I P:124.210.100.101
考えすぎではありません。私の感覚では、9割方、1本釣りであり、さらに対抗馬もあらかじめ立てていると思います。この間、某大学の公募案内に『本案内は、正真正銘の公募です』という一文があり、思わず苦笑しました。

『全く知り合いのいないポッと出の人間』というのは、どの程度をさすのか分かりませんが、例えば理学分野では、採点者が顔も知らなかった、という場合は99%無理だと思います。そんなときは『該当者なし』にしてしまうようです(工学系は分かりません)。
私が関わった公募では、大学、研究所共に、本命馬と対抗馬には、あらかじめ打診がありました。

大学側から見ると、新人はおそらくは10年以上に1人取れるかどうか、という状態です。実力と人格ともに優れている者を獲りたいと思うのも理解できます。しかし、上記のような打診を行うことは、たとえ公募に通ったとしても、その後の人間関係のしがらみを作ることになり、憂慮すべき事態です。
特に大学の先生の中には、『俺が獲ってやったのに反抗しやがって』という、馬鹿馬鹿しい考えを持つ者がいるのです。

見分け方はあります。その研究室のOBと博士の状態を見ればよいのです。ですが、そんなことに時間を使うのは無駄だと思います。



Re:出来レース?  投稿者:ym  投稿日:2007年08月17日 15:14:33  No.33003
I P:219.43.138.29
ザムザさん、ありがとうございました。

>その研究室のOBと博士の状態を見ればよいのです。

なるほど。でも夫はまずそんなことはしなさそうです。仰るとおり時間の無駄ですものね。

やはり出来レースなのですね。夫は世間知らずの面があり、多分そういうことは頭にないのではないかと思います。
私も、口にしたことはありませんが、いつも「誰かから紹介があったわけでもないし、どうせダメでしょ」と思っていました。
ただ、時間と労力を無駄にした上に自信まで失うわけですから、家族としては憂慮すべきことだとずっと思っていて、ここでお聞きしたわけです。
うかがってよかったです。参考になりました。



Re:出来レース?  投稿者:ua  投稿日:2007年08月17日 20:20:48  No.33004
I P:133.6.58.131
どうせコネがないとほとんど採用されないから・・・とあきらめてしまうのですか?
漫画スラムダンクの名言「あきらめたらそこで試合終了だよ」ではないですけど、自信を失おうが労力を無駄にしようが、挑戦するより他ないと思うのですが。
ご家族としては「どうせダメでしょ。」なんて仰らずに、「ダメ元だろうけど頑張れ」と支えてあげて欲しいと思います・・・

世間の大卒就職活動では、何十社も、時には百社もエントリーシートを出し、面接に行き、そして内定を勝ち取っている世の中です。
博士の就職活動は特殊であるとは言え、ある程度めくら撃ちに公募に挑戦するくらいの頑張りをしないとダメなのではないでしょうか。
アカデミカルポストが希望であるなら、9割コネクションでも1割のフリー公募(変な言葉ですけど苦笑)に当たって、採用されるまでやるしかありません。
仮に方向転換し民間で職を探すことになっても、同じです。
無駄だろうがなんだろうが、ガムシャラに就職活動しないと採用されません。

コネがないといいますが、コネを作るためのポスドク先を選ぶなど、ずる賢く打算的に人生設計することもアリだと思います。

きびしい意見で申し訳ないのですが、研究は優秀でも将来への行動力やプレゼン能力が欠如している身近な仲間を見ていて色々ヤキモキと思うところがありまして。
頑張ってください。
良いポストが得られるといいですね。



Re:出来レース?  投稿者:hk  投稿日:2007年08月17日 23:46:23  No.33005
I P:219.38.152.37
博士終了後、1年間のPDを経て民間研究開発職に就いたものです。
同年代の公募に応募する仲間たち及び自分の経験より、
出来レースは7割程と思います。
これに当たった場合には、残念ながら内定者が
覆ることは99%ありません。

残りの公募については、純粋に競争になります。
アカデミックポストを狙い続けるのであれば、
これは本当に根気強く続ける以外方法はありません。

学内(機関内)の人事については、少なからず
情報が流れることがあり、これは当該機関の知り合いに
駄目元で聞いてみると良いと思います。
自分も良く聞かれました。その逆もあります。
そのためには、学会等で同年代をターゲットに
積極的に人脈を広げていき、プライベートでも
付き合いがあるくらいまで持っていく必要があります。

すでに出来レースとなっているようであれば、
ベストは尽くすが採用は非常に困難であることを
念頭に置きつつ進めると精神衛生上少しは良いと思います。

ところで、民間企業への就職はお考えにならないのでしょうか。
過去に囚われず、柔軟な姿勢で臨めば、民間企業の間口は
想像よりも開かれていると実感しました。

以前に自分も直面したことだけに、少しでも参考になれば
と思い、投稿しました。



Re:出来レース?  投稿者:知らぬが仏  投稿日:2007年08月18日 19:22:55  No.33006
I P:121.3.84.199
 同じレベルで考えるのはいかがかと思われますが、皆様の
ご参考までに。あるCOEプロジェクトの特任教授、助教授は
コネ。プロジェクトメンバーとされている女性スタッフは
実質単なるお茶くみ事務員化されておりますが、もともと
特任教授の取引会社の娘などのコネ採用。月に20万近く
もらって、マスカラを塗り合ってぼーっとしています。

ある大物教授が秘書を採用したときのお言葉「知らない人は
仕事ができるかどうかわからない。」といって、ぬるま湯COE
プロジェクトのお茶くみ要員を辞めると言った女性を引き抜きま
した。

 これが日本の大学の大方の現状だなと痛感しました。秘書も
公募をして応募書類があったにもかかわらずです。ましてや、
アカポスであれば、自分の手下にちゃんとなるか?能力はあるか?
ぽっと出の人材を雇う確率は特に日本ではかなり低いと考えるのが
妥当だと思います。プレゼン能力や意欲ももちろん必要です。

 しかも、文系新卒などの企業面接と違って、アカポス公募書類の
作成には業績がある人なら大変な労力を伴います。私は公募に
出ようとする先の人材(ボス)をよく見極めて、無駄な公募は
避けた方がいいという考えに至りました。また、これから
アカポスを狙おうという方で、実力に自信がおありの方は、
この国の大学は早々に見切られる方が経済の流れから見てもよいと
考えています。アカポスは現在激務です。研究だけできるところ
ではありません。5年くらいの任期では相性の悪い教授にあたると
使い捨てられて終わりです。

 どうぞ、せっかく積み上げられた能力や体力、精神力を無駄な
公募で費やさないよう情報を集められて下さい。



Re:出来レース?  投稿者:コネなし  投稿日:2010年08月18日 11:40:28  No.33007
I P:211.1.151.194
私はアメリカの大学でPh.D.を取り帰国。学部は日本でしたが、留学先で専攻を変えたため、日本国内に全くコネのない状態でしたが、現在は某国公立大学法人の准教授です。

9割、あるいは7割がコネ、という声が上げられていますが、採用人事は大学内部の人間関係など、複雑な要員が絡みます。日本国内にろくな人脈も持たなかった私が採用されたのは、学内のA派閥とB派閥の対立が激しく、それぞれが推す人間を採った場合、後々禍根が残るため、漁夫の利?で私が採用となったわけです。

私の勤務先や、私と同じように留学帰りで日本でほとんどコネのない状態の友人達も、ガチの公募でアカポスに就いています。その場合は書類審査や面接で、慎重に見極められます。また、業績だけでなく、教育歴など他の要素もきちんと見られますし、模擬授業なども実際にやらされる場合も多いです。

また、これは聞いた話ですが、ある大学の人事で、書類審査の段階で評価の高かった方、要するに論文の数など研究方面で良い評価だった候補者も、模擬授業の段階でその他の候補者と評価が入れ替わるケースもあったそうです。要は普段からの頑張りがモノを言うわけです。

もっとも、他の方がおっしゃるように、日本の大学人事は、まだまだ出来レースの方が多いと思いますので、普段から学会等で人脈を広げておきつつ、ガチの公募にも応募されてはいかがでしょうか。

諦めるのはいつでも出来ますからね。



Re:出来レース?  投稿者:崖っぷちF私大教授  投稿日:2011年10月04日 12:36:25  No.33008
I P:202.34.242.26
出来レースといわれていますが,助教職は教授の一存が多いと思いますがそれ以上はほとんどガチではないでしょうか? 助教も一般企業の採用と同じような形になる傾向で,教授の一存は最後に残った最後の3人程度に絞られた後の相性を聞かれた後ぐらいではないでしょうか? 准教授は,私が採用の場面から聞く限りほとんどガチです.教授は,部下ではなくて同僚を選ぶわけですから,准教授以下とは違った組織に順応しやすい面が求められるようです.研究業績の一線級が評価されるのは一部の大学の一部の人だけだと思います.年齢構成だとか,後で別の科目を打診されたときにある程度対応能力がある人とかが私立では求められます.

応募する方も,任期付きの助教とかは嫌われる傾向がありますし,その一方実験系の講座では,実験設備の癖を分かっている人が任期でごろごろ変わって上位の大学も研究を維持するのが大変なところもかなりあります.
今の状況は,勤務する人間も,勤務される組織も,,最終的には日本の高等教育の将来について明るい状況ではないと考えますが,今の状況は今の状況として,現場の人間はまず受け入れるしかありません.
変えたければ,力をつけて変えることが可能なポジションに上がってから物を言わないといけません.実力の伴わない発言は無視されますからね.

大学教員には,研究,教育力も必要なのは当然ですが,組織ですから組織内の政治力も当然必要です.パートナーはポスドク2回目ということはそのあたりが分からないというのはアカポスで生きていくのは難しいかもしれません.研究だけで生きてゆくのであれば現状認識と,自分の置かれている状況と自分の社会的価値というのは研究者であれば客観的に評価すべきです.研究でというのであれば,国外の方が評価されやすいかもしれません.



Re:出来レース?  投稿者:256485  投稿日:2011年12月24日 15:10:24  No.33009
I P:61.113.102.114
私はD2〜D3にかけて大学を数校受けましたが、ほとんど書類で落ちました。コネがなかったのですべて公募でした。
ギリギリになって某私大助教に内定が出たので着任しましたが、後で聞いてみるとコネを落としての内定だったそうです。
(研究室教授の推薦を学部長が落として私を採用させたという状態)
その結果、推薦学生を落とされた教授によく思われず、助教で唯一研究禁止等の理不尽な行為を受けました。
アカポスに就くことも大切ですが、アカポスにも任期があり職位も上げなくてはなりません。
ですので、研究業績が積めないことに対する精神的苦痛は半端なかったです。
結局母校の研究室の先生に呼んでいただき、現在は母校の助教をしています。



[120] はじめまして、人生相談をお願いしたいです。  投稿者:VF  投稿日:2011年08月27日 17:50:11  No.120001 [返信]
I P:220.145.143.247
はじめまして
修士の時代から、このサイトはずっと読んでいました。
博士課程には厳しさと、やりがいもあるのだということをいつもこのサイトで確認していました。

私は、今博士課程を来月修了することになりました。大学は中堅私立大です。期間は3年半かかってしまいました。専門分野は(理学系有機化学の実験系です。有機反応の振る舞いを探ることがテーマでした)。公聴会が終わったのが今年の6月半ばで、それから就活をはじめたのですが、化学系や薬学系の企業の採用活動はすでに終わっており、新卒としては、リクナビなどでは、エントリーできる会社がほとんどありませんでした。リクルートエージェントなどの斡旋業者からも紹介できる仕事はないと言われてしまいました。わかっていたはいえ、ちょっとショックでした。本来なら一年以上前にしなければいけないことだったのですが、去年は投稿論文がrejectされてしまい、就活を中止しざるをえず悔しい限りです。

博士課程中の研究テーマは非常におもしろく、まさ没頭していたのですが、同時に厳しい競争を勝ち抜いていく研究者としての能力の限界というか研究者としての適性がないことを強く感じました。当然、ポスドクで業績を上げていくことが自分にできるとは思いません。博士論文をまとめていく過程で、そう認識するようになってしまったのです。

そこで、民間に新卒で就職できない以上、公務員試験も受けたのですが、ペーパーはクリアしたものの面接で落とされてしまいました。ポスドクはやりたくなかったので、研究から足を洗おうと公務員試験にかけていたのですが、残念な結果です。公務員試験は年齢制限もあり、最後のチャンスと考えていたので、かなり精神的に動揺しています。

現在は、仕方なく、いくつかある地方大の教育学部の任期なしポストか高専の求人に応募しようと思っていますが、職を得られる可能性は少ないと思います。

自分自身、性格的に民間会社には向いていないと考えていたことと、3年前には研究が非常におもしろく感じてしまった二つの理由で博士課程まで来てしまったことを今は後悔しています。

博士課程学生またはポスドクの方で、研究職を諦めようと思い、非研究職を探すときの状況は当時の心境も含めて、どのようなものだったのか、お聞かせいただければ幸いです。管理人さまも何か助言があれば、うれしいです。



Re:はじめまして、人生相談をお願いしたいです。  投稿者:トリム  投稿日:2011年08月28日 22:35:01  No.120002
I P:110.233.146.119
公聴会を無事に終えられたとのこと。お疲れさまでした。

私自身は、就職活動で、いろいろな業種を回ってみましたが、研究職以外にもさまざまな可能性が自分にはあるのではないだろうかと考えておりました。

もちろん、今振り返ってみれば浅はかな面はあったと思っております。振り返ってみて、専門分野からあまり離れすぎるのは結構苦労するなということは感じております。

研究職に未練を持たれているのか持たれていないのかわかりませんが、研究室で実験を行って成果を上げるだけが研究者(研究者であったもの)の在り方というわけではないと思います。

世の中には、解決されることを待っている課題がいっぱいありますし、誰も問題だと認識していない問題もいっぱいあるかもしれません。そういったことの解決に取り組んでいくということも一つの在り方なのではないだろうかと思います。これは、決して、社会運動や政治運動に身を投じたり、NPOを起こしたり、わざわざ遠くまでボランティア活動をしに行ったりするということを通してではなくて、日々の生活の糧を得るための仕事を通して実現していけることだろうと考えております。

例えば、化学にかかわっていくということでしたら、その関連の職種というのは多くあると思うので、その中から自分の適性に合っていそうな仕事を探していくということができるかもしれません。

そして、ある職種に就いたのであれば、その仕事を好きになる必要はないと思いますが、その仕事が人並み以上にこなせるようにそれなりの努力と学習と工夫を続けていくことは必要だろうと思います。そうすればご自身のより発展された目標が見えてくるのではないだろうかと思います。



Re:はじめまして、人生相談をお願いしたいです。  投稿者:VF  投稿日:2011年08月31日 17:29:54  No.120003
I P:220.147.25.218
トリムさま

ご返信ありがとうございました。貴重な意見、とても参考になりました。確かに、専門から離れすぎることはできませんよね。
研究をとても面白いものだと感じると同時に新しいことを考え続けて、これを立証し続ける自信と同じことに興味を持ち続ける自信は、少なくとも現時点では持てていません。
博士課程に入ったときは、やる気マンマンで、研究者としてやっていくことが以外考えておらず、当時は、自分が今のような気持ちになることはまったく想像すらできませんでした。博士課程を終えてみて燃え尽きたというのが正直な心境です。こんな心境になったのは就活が新卒スケジュール通りできなかったこととD論審査が長期にわたり、精神的にかなり疲弊したことが原因かもしれません。

何か新しいことにチャレンジしたいという思いがある一方、化学を活かせる職種としてどうのようなものがあるのか悩む日々です。早く新しい自分の目標を見つけて、身の振り方を考えたいと思います。

ここの掲示板に書き込んだことにより、少しは気が楽になったように思います。トリムさま、本当にどうもありがとうございました。



[118] はじめまして。  投稿者:Miso  投稿日:2011年07月08日 06:40:37  No.118001 [返信]
I P:173.59.242.51
大学院生のキャリアパスで検索していて、このサイトにたどり着きました。
とても有用なサイトだと思います。

私はこれまで10年間ほど米国で研究教育に携わってきましたが、今年日本に帰国し、大学院教育(生命科学)に従事することになりました。
新しくできる独立大学院で、5年間一貫教育をすることになっています。
修士の授与はしません。
ですから、研究者志望の学生を集め、養成していくことが主な目的になります。
もちろん全部の学生がacademiaで定職を得る(あるいは得ようとする)ということはありえないので、様々なキャリアパスを在学中から提案する必要があると考えています。
また関連する分野の企業に、カリキュラムの有用性と、そのカリキュラムで育てられたPhDの魅力を売り込む必要も感じています。

この掲示板には企業の方も書きこんでおられるようなので、今後いろいろとご意見を伺えたらうれしいです。



Re:はじめまして。  投稿者:トリム  投稿日:2011年08月07日 17:03:57  No.118002
I P:220.144.123.103
はじめまして。掲示板への書き込みありがとうございます。

博士が、アカデミアだけにとどまっているのは、もったいないことであると考えております。

ぜひ、ここをご活用いただけたらと思います。

よろしくお願いいたします。




Re:はじめまして。  投稿者:Miso  投稿日:2011年08月07日 22:04:07  No.118003
I P:173.59.242.51
トリムさん

はじめまして。
私は大学院卒業後の人生をほぼずっと国外ですごしてきたので、日本のindustryに詳しくありません。
それで、ちょっと疑問に思っていることがあります。
トリムさんやこの掲示板に書き込んでいる方々にヒントを頂ければ助かります。

さて私はBiomedical分野で研究教育を行っております。
この分野では博士が大手製薬企業やBiotechなどのindustryに進むことはごく一般的です。
それらの企業間で転職をおこなうことも普通に行われています(そうやって会社のランクを上げていく人は多いと思います)。
それは、キャリアが個人の資産・価値であり、転職してもそれは尊重されるからだと思います。
つまり研究職として入社した博士を、営業職として使うということはまずありません。
その時点でその人のキャリアが白紙に戻ってしまうからです。
そのかわり研究者としての需要がなくなれば馘首されます。
しかしその会社での研究キャリアは再就職に役立つわけです。

日本の大手企業ではこの点どのように認識しているのでしょう。
やはり終身雇用の名残で、キャリアとはその会社内限定のものなのでしょうか。
専門家として生きる道が見いだせなくなったときに仕事を選ばないということは当然あると思います。
しかしキャリアが、ある会社限定だとすれば、日本のindustryには最初からその道がないという気がします。
いかがでしょうか。



Re:はじめまして。  投稿者:トリム  投稿日:2011年08月12日 11:16:20  No.118004
I P:220.144.64.226
こんにちは。

>日本の大手企業ではこの点どのように認識しているのでしょう。
>やはり終身雇用の名残で、キャリアとはその会社内限定のものなの>でしょうか。

必ずしも、その会社内限定のものというわけではないと認識しております。会社内で積んだキャリアが社外でも通用しうるかどうかは、結局のところは本人の自らのキャリア構築に対する自覚によるところが大きいのではないかと考えております。

必ずしも日本企業には限らないですが、企業には事務職や研究職などのホワイトカラーに対して他部署への人事異動が行われることがあります。この人事異動には、2種類あるのではないかと考えております。

1.異動する人間への教育を目的とした人事異動

2.それ以外の人事異動

「1」は、よくジョブローテーションと呼ばれているもので、企業内で公のシステムとして、又は暗黙の了解の基にとりいれられているものです。

このような人事異動の場合には、異動する本人のもっている専門性を深める、又は専門性を広げるという意味で行われることが多いように認識しております。

例えば研究職の人間であれば、本人が研究職として所属していた事業に関連する企画部門や営業部門へ異動するということはよくあることだろうと思います。このような異動をすることで、自分の専門分野を自分の会社の事業と絡めてより広く見られるようになったり、客の要望をくみ取れる人間になったりしてくれることが期待されているのだろうと思います。

また、事務系の人間の場合も、例えば、経理をやっている人間は、本社や支店や工場などでそれ関係の仕事を通して、専門を深めたり、会社についての理解を深めていったりするようです。

ただ、このような人事異動がうまくいっているかというと必ずしも全部が全部うまくいっているとは言えないのだろうと考えております。というのは、本人の将来にとってよかれと思ってやったことをなかなか理解してもらえない場合もありますし、研究職時代とは仕事内容が変わるのですが、ではその仕事を遂行する上でどのような視点が必要なのかといったことがわからなくて(どうしたらよいのかその部署の人間が誰も知らない場合ということもあるでしょう)、くさっていくということはあるだろうと思います。

昔、日本ではリストラということが騒がれたことがありましたが、その際に年配の方が再就職先を探すのに、就職斡旋のコンサルタントから、何ができるかと聞かれて「部長ならできる」と言って、そのコンサルタントに失笑されたという笑い話がありました。

これは、別に笑い話でもなんでもなくて、人間の心の襞に関係することだろうと思うのですが、会社の中で何かをやろうとするときに、公式のルートを通せばよいというわけではなくて、誰と誰に事前に話を通しておかなければならないといったことがあります。長年社内にいて、人事異動でいろいろな部署を渡り歩き、社内で知己も増えてくると、そのあたりの勘所が研ぎ澄まされてくることはあるのだろうなとは思います。人事異動の機会をこのような勘所を磨くことのみに費やしてきたという人の場合は、おっしゃるように、そのキャリアは社内限定のものと言えるのかもしれません。




Re:はじめまして。  投稿者:トリム  投稿日:2011年08月12日 11:22:22  No.118005
I P:220.144.64.226
「2」に関しては、一つには自分の所属部署や事業部が業績不振等でなくなるから異動せざるをえないという場合があります。二つ目としては、所属部署で「使えない」又は「使いづらい」から異動させるという場合もあります。二つ目の場合は、必ずしも本人のせいばかりでない場合は多いと思うのですが、人間関係の難しさを表すひとつなのではないだろうかと思います。

教育目的の人事異動を行う会社の場合、社員のキャリア形成に対して会社も責任を分担することになってしまうため、それが吉と出て、本人の視野を広げてより大きな仕事ができようにすることがある場合もありますが、逆に自分自身のキャリアに対する意識を甘いものにしてしまう可能性もあるのではないだろうかと思います。

研究職として必要がなくなれば首になるという場合では、自分自身の生きていく武器として自分のこれまでのキャリアやこれからのキャリアについて失敗しないようにどうするべきかということは真剣に考えるだろうと思いますが、失敗はできないため、安全方向に考えがちになってしまうかもしれません。

いずれも、一長一短があるのではないだろうかと思います。



Re:はじめまして。  投稿者:博士は職業じゃないんだ!  投稿日:2011年08月13日 02:38:48  No.118006
I P:110.3.28.160
Misoさん初めまして。
「博士は職業じゃないんだ!」と申します。

私は博士号を持っていますが大手企業に勤めているわけでもなく行政の技術者です。
後述のトリムさんの「2」の状態を体験しました。
人事面で揉め、そこに全く関係のない自分を配属させたということでした。
配属されたところは大学での専門性も関係なく、博士が白紙になった状態です。
なのでMisoさんの「キャリアが個人の資産・価値」は自分のモヤモヤを形にした目から鱗です。
大手企業に「技術職」で就職した友人(修士卒)は確かに大学での専門性を生かして配属されたのですが、本人の「商品開発に関わりたい」という思いは通らず、何年も与えられた業務を行う形です。
ほかの友人の話を聞いても大なり小なり似たようなもので、「キャリアが個人の資産・価値」というのはあるのかもしれませんが、大部分は組織の考えで決まると感じています(あとは本人を大切な人材と考える上司に出会えるかどうか)。この状態は公金を投入して博士を育成するので社会の大きな損失だと思いますが・・・。
これは自分を含め博士の社会進出、還元を行い、博士が社会で活躍する具体例を示さなかったアカデミアに原因があると思います。
研究者(専門家)という職業はアカデミア以外になく技術者という職業があるのだと思います。
海外は知りませんが学会で名の通った方ならいざしらず、「専門家」という文化が希薄な気がします。
「専門」っていったいなんだったんだろう?と思うこともあります。

そこで教育を行うMisoさんに期待することは博士に社会を体験させる機会を作って欲しいです。
現在も通常業務(講演会を含む)の中で、なにが正しいのかわからないので教えて欲しいというような要望は多く、潜在的な需要は非常に大きいと感じます。
サイエンスカフェ、市民講座でも良いのですがそのような場では何か問題、具体的な要望、不安を抱えている方が、はたまた科学に興味を持った方が大部分を占めると思いますので、関心を持った方の「生」の声に触れる機会があればと思います。その中で雇用に繋がる出会いが生まれることも多々あるのでは?と思います(同時に実社会では費用対効果という面で博士の価値を見出す方は圧倒的な少数なので厳しいのも確かですが)。

「生」の声に触れた上で進路を考えられたら今後は大きく変わるのではないかと思います。




Re:はじめまして。  投稿者:博士は職業じゃないんだ!  投稿日:2011年08月13日 02:47:40  No.118007
I P:110.3.28.160
私は多いときは年に200人前後の一般市民に触れる機会があったのですが「修士、博士」は学部よりも勉強期間が長いという理解で「学部、修士、博士」は社会に入るまでの通過期間という認識だと思います。

これは修士、博士(特に博士)が社会に進出して身近で活躍した実例が少ないためで、今後の活躍次第で改善されていくのでは?と思います。



Re:はじめまして。  投稿者:博士は職業じゃないんだ!  投稿日:2011年08月13日 03:11:13  No.118008
I P:110.3.28.160
トリムさん、私はトリムさんの指摘する内容が自分に当てはあり、納得して考えさせられました。

私は幸い上司に恵まれ1の人事異動を体験し、よし技術を生かしてこいって送り出されたのですが、行き先で2(ただし自分は関係なく組織内部の理由)でした。
民間に行った友人も同様な経験がありました。

アカデミアという世界は自分の進路は良い意味で自己責任という世界なので、自分の武器、これまでのキャリア、これからのキャリアについて失敗しないようにするためにどうするべきかということを当面現実的な面から本当に真剣に考えて欲しいと思います。
ただ一つ視点を変えれば博士の需要は潜在的に非常に大きく、これに気付いて道を見つけ、アカデミアに進むなり、社会に進出するなりできればと願います。
個人的には社会に進んで欲しいなと思います(貢献度は非常に大きい)。
人生観を大きく変えるような展開が多く眠っていると思います。
「アカデミア」→「社会」→「アカデミア」へ進む道が現実的な選択肢として存在するような社会になれば大きな発展が生まれるのではないかと考えています。



Re:はじめまして。  投稿者:Miso  投稿日:2011年08月15日 23:55:46  No.118009
I P:134.192.85.183
トリムさん

お考えを書いていただき、ありがとうございました。
とても参考になります。

私がトリムさんの書き込みを見て感じたことが3つあります。
一つは、トリムさんから見た企業でのキャリア育成が、お役所内でのものに似ているということです。
組織が大きくなると官僚組織に似てくるということはあるかと思いますが、やはり、組織がなくならない、終身雇用が保証されている、という前提でのキャリアパスのように感じます。
2つ目は、「博士」を持っているかどうかは関係ないように読める、ということです。
おそらくトリムさんの発言は現実を見据えた上でのものと思いますが、「博士」特有のキャリア育成があっていいのではないかと思っています。
最後に社内限定のキャリアかどうかという点に関してですが、トリムさんの書き込みからはそういう印象を強く受けました。
組織内にいる間は、その意向に逆らうことは難しいでしょうから、専門としてのキャリアを損ねる(ように思える)選択肢しか与えられなかったら、どうしようもないのではないでしょうか。
そういう意味でも、博士に特有なキャリア育成を尊重する文化があれば良いのですが、博士が企業のトップに立つようにならないと難しいでしょうね。
それでは卵が先かという問題になってしまうわけですが......

ちなみに米国では、自分のキャリアを売り込む能力というのも必須のものです。
謙遜を重んじる日本では違う方法論が必要になるのか、それともそういった能力を尊重するように変わっていくのか。



Re:はじめまして。  投稿者:Miso  投稿日:2011年08月16日 01:30:54  No.118010
I P:134.192.85.183
博士は職業じゃないんだ!さん

はじめまして。
書き込みをありがとうございました。

トリムさんへの返信でも書きましたが、博士特有の、あるいは専門性を活かすようなキャリア育成がないというのは、もったい無いことだと思っています。
さてその原因ですが、アカデミアにあることは間違いないと思います。
大きな原因としては、
1.博士の質保証がない。
2.実質的なカリキュラムが存在しない。
3.いまだに研究室単位での徒弟制度である。
があるのではないかと考えています。

大学院入学が非常にたやすいことはよく知られていますし、修了者が何をどの程度学んだのか、外からはよく分かりません。
それと比べると、大学の卒業者は入試での選別を通ってきたわけですし、どのような授業でどんな成績をとったかは調べることが可能です。
そういう意味で、現在の体制から生み出される博士は、社会から見ればなんだかよくわからない存在なのでしょう。

2の点も、これに関連しています。
大学院設置届出に関わった関係で、いくつかの関連分野の大学院カリキュラムを調べましたが、特殊なんとか特論のようなわけの分からない講義ばかりの所が多い印象でした。
おそらく、各教授が自分の専門分野についての話をするような講義なのでしょう。
しかしこれでは博士課程の学生が何を学んでいるのか、外からは全く分かりません。
結局大学院生の「教育」が研究室単位で行われている実情を表しているのだと思います。

こういったことを踏まえて、私の参加する大学院では、指導教官の参加しないqualifying examination(退学勧告あり)を行なうなどして質を保証し、専門教育に加えてコミュニケーションや問題提起の仕方なども含めた、実質的なカリキュラムを設定して教育を行っていく予定です。
博士は職業じゃないんだ!さんが提案されたように、企業インターンシップや、大学以外の研究者を招いた講義なども行い、社会との接点を増やしていくことも計画しています。

私個人としては、専門の研究分野においてはもちろんのこと、いかなる分野にも通用しうる「問題提起・解決のプロ」としての博士を育てたいと考えています。
その上で、社会の側に対しても、博士への評価が上がるよう促していければと思います。



Re:はじめまして。  投稿者:博士は職業じゃないんだ!  投稿日:2011年08月19日 22:26:24  No.118011
I P:110.3.28.160
Misoさん
ありがとうございました。

Misoさんの書き込みを読むと日本のアカデミアは思いつきを積み重ねて、アメリカはシンプルにかつ実践的に進んできたという印象を持ちました。
Misoさんは具体的には書き込んでいませんがケースに応じた具体策があるのだなと思いました(それを聞いてやっぱりアメリカで一度研究してみたかったです。)。

ぜひとも社会との接点を増やすことを行って欲しいです。
今現在アカデミアは博士をもっている人が科学について論じ合っているだけで、重大な意味を持つと考えていると思いますが、アカデミアは社会の中の小さな一部分にすぎないことに気付いていない気がします。
社会との接点を持つことでそれに気付いて欲しいことと、逆を言えば社会に飛び出した博士がまだまだ少ないので活躍する場所が広大にあり、「問題提起・解決のプロ」としての潜在的な需要が非常に大きいということを知って欲しいです。
社会との接点をもつことにも関わりますが自分と他人を介在するのは「お金」であること、また大学院設置に関わったとのことなので「独立行政法人の法的な位置づけ」をご存じだと思いますので経済に強い博士を育てて欲しいです。

すごく期待しています。



Re:はじめまして。  投稿者:Miso  投稿日:2011年08月20日 11:19:36  No.118012
I P:173.59.242.51
博士は職業じゃないんだ!さん

返答をありがとうございました。
いくつか感じたことがあるので書かせていただきます。

私自身の考えでは、基礎研究の発展は経済活動からなるべく自由であるべき、としています。
例えば、先進国でマラリアの研究をしている人はほとんどいませんが、それは患者のほぼすべてが後進国にあり、製薬会社などに利益を及ぼす可能性がないからです。
他にもいろいろと理由はありますが、科学(=知識の蓄積)が利益の追求に縛られてしまうと、後々いろいろな弊害があると思っています。

それはそれとして、博士の能力が社会でもっと使われてもいい、というのはそのとおりだと思います。
私が今不安なのは、もし社会に博士を尊重する文化がないと、わざわざ博士まで行く人がいなくなるのではないか、ということです。
就職率が修士よりも低く、給料は多少多い程度、かつ会社の都合で専門から外されてしまうとなると、博士をとって就職するincentiveがまったく見いだせないように思われます。

社会との接点に関してですが、米国に来てわかったことは、日本の年功序列制度はやはり、象牙の塔を作ってしまっているということです。
こちらでは大学院生から同じ研究室で助教になって、などということはほぼないですから、少なくとも皆、出身大学以外の環境を体験します。
大学院に入る前に、1,2年(社会人として)働くことは普通ですから、そういう意味では皆大人です(経済的に自立している)。
また教会を起点においたコミュニティということもあるかも知れませんが、自分の活動をいかに社会に還元するかという意識も高いです。
教授間でも、"we do our research with tax payers' money"というような表現はよく出てきます。
もちろん社会(経済)に直結する研究をしろというわけではなく、例えば高校生を招いて研究体験をさせるとか、そういった啓蒙活動も「社会への還元」として奨励されています。
私も科学は高尚なものであるとは思いますが、その言葉を吐く日本の多くのアカデミアの研究者は、なにか勘違いしているとは思っています。
かつて研究は奴隷を抱えた貴族や余暇のある上流階級のものでしたが、現在ではそうではありません。

まあ、私の能力は非常に限られていますが、期待に応えて、状況を少しづつ変えていくよう努力いたします



Re:はじめまして。  投稿者:博士は職業じゃないんだ!  投稿日:2011年08月26日 23:45:58  No.118013
I P:110.3.28.160
Misoさん返信が遅れてすみません。

私の伝えたいことは書いたので最後と思っていたのですが、Misoさんの書き込みに応えたいと思い書きます。

>私自身の考えでは、基礎研究の発展は経済活動からなるべく自由であるべき、としています。
Misoさんの考えに僕は全面的に賛成です。
日本では数年前に「博士が100人いる村」という話がネット上に出て、「アカデミアは社会の役に立っていないし、利益を前提とした会社に適応できないからだめだ」というような話が流行りました。
僕はそのころ博士課程で、その話に全く賛同できなかったし、今もその考えは変わりません。
陳腐な表現ですが今でも僕はアカデミアは生命現象に心をときめかせ、真理を追究して欲しいと願っています。

ただ現実的な話として
@国の財政が本格的にまずそうだということ(新聞に出ていたのですがGDPに占める国債の割合についてドイツは80%、アメリカは90%、ギリシャが140%に対して日本は220%。各国事情は様々だと思いますが、「数字」という話だけで捉えるとならどう考えても異常だと思います。)
A来年度以降被災地へ第一優先して重点的に予算を投入しなければならない。
B首都機能の移転(Bに関しては単純な予想の話ですが、各省庁、国会が首都にある以上現実的に議論はされるんじゃないかな?と思います。)

というような状況を考えると独立行政法人に関して法で「国が自ら主体となって直接に実施する必要のないもの」と明文化している以上アカデミアはある程度の期間どうなるんだろう?という思いがあります。

僕としては社会に出たいという博士なら、感覚的なものとして(研究に携わったものとしてふさわしくない表現ですが)
@博士が生きる道は広大にあり、なおかつ潜在的に(進出した数が少なすぎて社会自身がまだ気付いていないと思います)求められているということ(進出した数が少ないので課題は多々あり、今度は本当に独力で切り開かなければなりませんが)
Aアカデミアに生きるなら論文ではなく(ネイチャー、セル、サイエンスは別として)一般市民が実感できるお金(経済尺度)という形で提示できなければならないのでは?と思います(あくまで当面の現実な課題としてです)。



続きです。2  投稿者:博士は職業じゃないんだ!  投稿日:2011年08月27日 00:16:03  No.118014
I P:110.3.28.160
>就職率が修士よりも低く、給料は多少多い程度、かつ会社の都合で専門から外されてしまうとなると、博士をとって就職するincentiveがまったく見いだせないように思われます。
博士の就職率に関してはトリムさんがデータで示しているように、そうとも限らず、なおかつ視点を広げれば人それぞれだと思います。
給料に関しては電力問題で民間、行政四苦八苦している状況だと思いますのである程度考えなければならないかもしれません。
博士を取って就職するinsentiveに関しては本当の実力を身につけていれば年齢、経歴関係ないと思います(アメリカではそうではないかと思います)。僕は初め困難な状況でしたが周囲との信頼関係、市民に対して誠実に働くを最重点として業務を行った結果周囲の評価が得られ(自分で言うのは嫌ですが)打開しつつあります。博士に行く方の能力が低いとは感じません(社会モラルが欠けている人の数は一般社会と比べれば多いと思いますが。)

Misoさんの書き込みを見るとうれしくなります。
僕の実体験ですが、僕は家の事情で道を変えましたがそれ以上の決定打がありました。
研究について教授と議論をしていて僕は真理の追究はもちろんのことMisoさんの「マラリアの話」と同じような話と「自分の活動をいかに社会に還元するか」という面から研究を進めたいと話しました。それに対して「確かに目の前の2,30人は救えるかもしれない。だけどそれになんの意味がある?それよりも真理を明らかにしたらそれ以上の人を救えるだろう?」と言われました。
僕はその時アメリカに行く話があったのですが、進む道が違うと思い決断しました(Misoさんの話を聞くとアメリカ行けばよかったかも(苦笑))



続きです。3  投稿者:博士は職業じゃないんだ!  投稿日:2011年08月27日 00:51:47  No.118015
I P:110.3.28.160
>私が今不安なのは
とありますが安心、不安は科学的なデータではなく心情なので明確な解決策というのは難しいと思いますが、実情はわかりませんが山中先生が「患者のため」と話すのと同じように僕はMisoさんの考えることに対して希望を持ちます。
そういう方がいるのならば明るいと思います。

>大学院に入る前に、1,2年(社会人として)働くことは普通です。
そこがアメリカの強みだと思います。
極端に言えば科学技術に関する博士、修士をもつ弁護士がいて科学を論じることのできる弁護士がいるようなところがアメリカの強いところで、今現在は異分野を兼ね備え持った組み合わせこそが「本当の意味での専門」で今日本社会に求められている人材なのかなと思います。
僕は現在業務の傍ら科学を社会に繋げるためのもう一つの領域(とりあえず今は経済)を修めようと試行錯誤しています。
Misoさんがアメリカで培ったキャリアをそのまま生かいて欲しいと思います(日本のアカデミアの新たな形です。)。
「社会への還元」というと大きな話になってしまいますが「DNAってなに?」ということを答えることぐらいからだと思います(それすら今のアカデミアは出来ていないのではないか?思います。というか自分は同僚に対してそこから始めている状態です。)。

>私も科学は高尚なものであるとは思いますが、その言葉を吐く日本の多くのアカデミアの研究者は、なにか勘違いしているとは思っています。
そうだと同感します。

Misoさんが働くところはどこかわかりませんが、Misoさんのキャリアを生かせば自然とあそこだな〜ってわかるようなときが来ると思いますし、期待しています。
自分も博士を持った身としてできることを一つ一つやっていこうと思いますのでMisoさんも一つ一つ積み重ねて下さい。
お互いやれることを一つ一つやっていきましょう!



Re:はじめまして。  投稿者:トリム  投稿日:2011年08月27日 13:02:14  No.118016
I P:119.241.49.117
Misoさん、博士は職業じゃないんだ!さん、書き込みありがとうございます。

Misoさんが、おっしゃるように、確かに、日本の終身雇用に近い雇用を実現している会社で働いている人は、Misoさんがアメリカで見てこられた会社に勤める方々とは、全般的に社会の捉え方や、自分のキャリアに対する認識が異なるのかもしれません。

例えば、社会の捉え方については、学校時代の友人を除いたら、基本的に会社での付き合いしかないのが普通だと思うので、外の世界のことは本やちょっとした話で情報を得ることはできるかもしれませんが、自分が会社を出るといった決断をするうえで、自分の会社以外の場所に親しみを持つことはなかなか難しいかなと思ったりします(先方の方々も自分のことを知っていてくれるとより安心感が増すかもしれませんが)。

また、キャリアに対する認識も、あまり認識しないか、かなり狭いキャリアに閉じこもろうとする人はもしかしたら多いかもしれません。人事異動にすんなりと従うのは、上記のこともありますが、同時に、自分のもっているものに対する自信のなさがある場合もあるのではないかと思います。なので、とりあえず食べるためには、従わないといけないということになるだろうと思います。

最近では、賢明な会社であれば、社員の自主的なキャリア形成を行う機会を提供するようにはなってきているのではないだろうかと考えております。というのは、昔であれば多少外国に明るくて小利口であれば、日本の将来をある程度予測して、会社を間違わない方向に導いていくことができたのでしょうけれど、このごろは、外国を参考にするわけにもいかなくなったので、会社は組織としての大雑把な方向性は示せるのかもしれませんが(その方向性が必ずしも適切とは限らない場合も多いでしょうけれど)、こまごましたことまでは会社のトップは決められなくなってきております。

そうなると、細かいことは構成員の個々人が自主的に判断してやってくれということになってまいります。そして、自主的に動いてもらうためには、個々人が自分の成長にとって望ましいと思える方向にいけるように支援をしたり、そこまではいかなくても少なくとも納得して仕事をしてもらえるように支援をしていく必要性が高まっていると考えられております。




Re:はじめまして。  投稿者:トリム  投稿日:2011年08月27日 13:07:45  No.118017
I P:119.241.49.117
博士であるということは、そういった中で、個人の属性の一つとして尊重されていくのではないだろうかと思います。

ただ、博士が社会から、ありがたがられるかどうかについては、個人の属性として尊重されるかどうかとは別の問題であるだろうと思います。

博士は、一般的には、自ら課題をもって、それの解決に取り組んでいる人ということになっておりますので、そもそも、課題がわからなくて(課題がなくて)右往左往している人や組織の多い現代社会においては、とても重宝されるはずの存在だと思うのですが、局所的にはこのようになっているとしても、全般的にそのような傾向がないというのは、博士の属性に問題があるのか、受け入れる社会の側の自分たちにたいする問題意識が低いのか、いくつか要因があるのだろうと思います。

博士の側の問題としては、きっといろいろとあるのでしょうけれど、例えば、そもそも課題をもっていないのか、課題をもってはいても持っている課題がつまらない(誰にとってつまらないかということについては多面的な見方があると思いますけれど)人が多いのかといった問題があるのかもしれません。そういう意味で、博士は職業じゃないんだ!さんのご意見はとても示唆に富んでいるなと考えております。

本で読んだのか、話で聞いたのか忘れたのですが、そもそも、導入教育として「博士とは?(もしくは「研究者とは?」)」といった講義がないことは問題ではないかということを聞いたことがあります。実質的なカリキュラムとして、研究室での研究活動に加えてさまざまな活動を実施させていく上で、それらの活動をどのような方向に学生が結び付けていくことを期待しているのかを示すうえで(期待に添うのも期待に逆らうのも学生次第でしょうけれど、学生にとっては考える上でのベースにはなるでしょう)、上記のような講義はあった方がいいのかもしれないと思ったりもしました。



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