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Anti Pollution Faulty
投稿者:Mai
投稿日:2009年10月15日 03:20:17 No.4286001
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はじめまして、海外の途上国で307に乗っています。先日からAnti Pollution Faultyのメッセージが出たため、プジョーディーラーに持って行き電気システム(と言っていました)のチェックをしてもらい警告を消してもらったのですが、その帰り道にまた同じメッセージが出ました。再度持ち込み見てもらいましたが、車を引き取って数時間後には同じメッセージが。数か月前にも同じメッセージが出ましたが、その際は町の修理工場でオイル交換をしてもらったところ警告が消えました。
グーグルで検索してみたら、このエラーが307で多く起きていることがわかりました。皆さんなんとか解決しているようですが、同じ警告メッセージが出ていても状態によって問題は異なるということなのでしょうか。 ディーラーはエンジンなどに異常はないので、走行自体は問題ないと言っていますが、本当に大丈夫なのでしょうか。実はあまり車に詳しくなく、交通手段のために乗っているというところですので、どういう対処をしたらよいのかわからず、不安になってきてしまいました。。おわかりの方がいらしたら教えていただければと思います。車は2006年ですが、すでに10万キロを超えています。
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Re:Anti Pollution Faulty(その1)
投稿者:ロマンスグレー
投稿日:2009年10月16日 18:20:09 No.4286002 |
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Maiさん はじめまして、ロマンスグレーと申します。2004年の307XSに乗っています。 海外でのことですから、いろいろご心配のことと思います。私の307では発生していないのですが、このエラーが出たらどう対処しようかと常々考えていたものですから多少はご助言できるのではと考えメールしました。
まず、結論からいいますとディーラーがいうようにエンジンなどにまったく異常はないというのが事実であれば、走行自体は問題ないと考えられますが、エラーメッセージが数回出ている以上何らかの異常がおきていると考えるほうが賢明です。問題は異常の程度が軽いか重いかということとユーザー側で対応が可能かどうかということだと思います。
これについて、私なりに考えていることを説明しますと(ちょっと回りくどいですが)、このメッセージ随分いかめしいですが、実態はエンジンの燃焼制御不具合とでも云いましょうか、一時的せよ継続的にせよエンジンの燃焼に異常が起き未燃焼ガス(COガスやHCガスが多量に含まれる、だからAnti Pollution Fault)が排出されたことをO2センサー(排気ガスの酸素濃度を計測するセンサー)からの情報によりECU(現地ディーラーのいう電気システム)が燃焼異常と判断し、燃焼を正常にしようと制御するも一定時間内に回復しないときに出すメッセージだと考えています。ちょっと理屈っぽいですかね。下世話な言い方をするとくさいオナラが出続けるみたいなもんです。
たとえば一時的なエラーケースでは、始動時にアクセルをあおりすぎてプラグがかぶったりしたために失火による回転ムラを起こしたような場合(エンジンが異常にブルブル震える)、このエラーメッセージが表示されることがあると思います。程度がたいしたことでなければ表示はされないでしょう。これは結構普通に起きるケースです。 継続的なエラーケースでは、点火系統、燃料系統、アクセル系統等の一時的な異常でエンジン本体や補機内がカーボンで汚れ完全燃焼しにくくなった場合このエラーメッセージが出やすくなると思われます。このケースでは排気管が煤で黒くなり排気ガスが少しガソリン臭くなっているはずです。また点火系統、燃料系統、アクセル系統の故障等で不完全燃焼が継続的に続くような重症の場合は、未燃焼ガスが触媒内で異常反応し触媒が高温になり、このメッセージに続いてCatalytic Converter Faultのエラーメッセージが頻発するはずです。このケースでは排気管が煤で真っ黒で排気ガスが相当ガソリン臭くなっているはずです。この場合は早急な対応が必要になると思われます。 これ以外にO2センサーの故障、バッテリーの劣化、電気回路の接触不良、通信回路の一時的な不具合等によるものもあり、これらが複合的に関連することも考えますとこのエラーメッセージの発生原因は本当に多岐に渡ると思われます。
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Re:Anti Pollution Faulty(その2)
投稿者:ロマンスグレー
投稿日:2009年10月16日 18:24:13 No.4286003 |
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Maiさんの307の場合を考えて見ますと、Catalytic Converter Faultのエラーメッセージが出ていませんので重大な機器の故障が今現在発生しているとは考えにくいです。 メールから307の状態を推測させていただきますと、 @3年間で10万キロ走破している。⇒部品の劣化が考えられる。エンジン内にカーボンがたまってきている。 Aここ数ヶ月で急に発生している。⇒粗悪ガソリンの使用が考えられる。エンジン内にカーボンがたまってきている。 Bディーラーでエラーリセットした帰りに再発しているのでエンジン冷間時に起きるのではなく、エンジン温間時の通常走行で発生したと思われる。⇒バッテリーの劣化が考えられる。点火エネルギー不足で不完全燃焼を起こしている。燃料装置の異常が発生している。 Cオイル交換後、数ヶ月はメッセージが出なかった。⇒燃焼室の密閉がよくなり完全燃焼が行われていた。数ヶ月ではオイル劣化は考えにくい。 やはり、たとえ一時的にでも何らかの事情で通常状態で燃焼が正常に行われていないか、ECUが行われていないと判断している(実際は正常に燃焼している)と考えたほうが妥当だと思います。
そこで、ユーザとして出来る対応としては、 @もしガソリンスタンドをここ数ヶ月で替えられたか、安いガソリンにしたなどがある場合は元に戻されたほうがいいと思います。燃焼異常におおいに関係する。(◎) Aもしおとなしい運転をされているのなら、たまには高回転まで回しカーボンを吹き飛ばされたほうがいいと思います。ただ通常走行時に発生しているので、カーボンがたまって発生したとはちょっと考えずらいのですがね。(△) Bもしエンジンの清浄をこれまでされたことがないのであれば、エンジン清浄剤を入れる。いわゆるガソリン添加剤です。カーボンを落とす効果があると思われます。おおいにエンジンを回してください。(○)
ディーラへの対応依頼は、 @もし3年間でバッテリーを交換されていないのならぜひ交換されたほうがいいと思います。供給電圧が安定しますので、点火装置の点火プラグへのスパークエネルギーが高まり、燃焼ミスが少なくなる可能性があります。すべてにプラスの効果があります。(◎) Aもし3年間で点火プラグを交換されていないのであれば、ぜひ交換されたほうがいいとおもいます。(◎) Bもし3年間の無償保障期間内ならばO2センサーの交換を依頼してください。このセンサーは完全燃焼の肝です。10万キロが寿命といわれてます。(無償ならば◎、でなければ△) C通常運転時に発生していることを考えますとスロットルバルブやインジェクションの異常も考えられますが、無償保障期間であれば何とでもいえるのですが、高いですしこれらはほかの現象も引き起こしますのでちょっと違うのかな(△) とりあえず今思いつくのはこれくらいですかね、Maiさんの307の回復をお祈りします。
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Re:Anti Pollution Faulty
投稿者:ゆん
投稿日:2009年10月16日 21:02:42 No.4286004 |
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自分の'03styleも同じように警告灯を消しても、すぐに点く状態でした、そんな状態で40000km乗りましたが、警告灯以外トラブルありませんでしたし、ディーラーの診断機でもエラーログが残ってないので「たいしたことないですよ」と言われてました。 そして約85000kmでタイミングベルト交換したところアイドリングの安定とパワーアップと多少の燃費の悪化がありました、数日後警告灯が点かなくなり、現在95000kmまで警告出ていません。交換作業は近くの修理工場でしたが「ベルトと周辺のパーツ交換しただけ」と作業したスタッフもなぜ治ったかわからないそうです
参考になればと思いカキコミしました
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Re:Anti Pollution Faulty
投稿者:情熱大陸
投稿日:2009年10月18日 11:19:30 No.4286005 |
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ロマンスグレイ様、非常に参考になります。 情報有難うございます。
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Re:Anti Pollution Faulty
投稿者:Mai
投稿日:2009年10月19日 02:14:16 No.4286006 |
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ロマンスグレーさん、ゆんさん、ありがとうございました。詳細なご説明、参考になります。今日300kmくらい走ったのですが、相変わらずメッセージは出続けていたものの無事何事もなく走行できました。
ガソリンは、違いはよくわからないのですが当地で最も高価なものをいつも変わらず使用しているので、これが原因とは考えづらいかなと思います。回転数は、普段スピードを上げていくときは3,500くらい(メーターのちょうど真ん中くらい)でギアチェンジしてきましたので、今日はたまに4,500くらいまで上げてみました。エンジン清浄剤は、どうやるのか誰かに聞いて試してみます。 バッテリー交換、点火プラグ交換、タイミングベルト、距離数が相当超えていますので、諸々どこかでまとめて見てもらったほうがいいのかもしれませんね。
ありがとうございました。
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Re:Anti Pollution Faulty
投稿者:ロマンスグレー
投稿日:2009年10月19日 10:06:13 No.4286007 |
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ゆんさん ロマンスグレーです、面白い情報ありがとうございます。 タイミングベルトで燃焼改善ですか、よく考えればこういうケースでも改善の可能性はあり得ますね。 タイミングベルトの素材はゴムですが、中にグラスファイバーかアラミド繊維で作られている心線が入っており、引っ張りに対して非常に丈夫に出来ているのですが、長期にわたるとやはり伸びてしまうのは止むを得ないものです。それで吸気バルブの開タイミングとインジェクターの燃料噴射タイミングに微妙なずれが生じ、完全燃焼が妨げられるのだと思われます。これらは千分の一秒単位でコンピュータ制御されていますのでタイミングベルトのちょっとした伸びが、燃焼制御を狂わせているものと思われます。 それでタイミングベルトを交換することで本来の制御タイミングに戻り、アイドリングの安定とパワーアップと多少の燃費の悪化(よくエンジンが回るようになったのでついついアクセルを踏んでしまってるのだと思いますが)が図られたのだと思われます。非常に理屈通りの結果です。本当はいいエンジンなんですよ! もともとヨーロッパのタイミングベルトの品質は余りいいとはいえないそうなので、このエラーが頻発するようになったら交換を視野に入れたほうがいいんでしょうね。新しい知見が増えました。
Maiさん、タイミングベルトの交換指定距離は8万キロで、こいつは切れるとバルブの損傷やピストンヘッドの損傷を招きエンジンを下ろす羽目になって、とんでもない金額になりますよ。早めにディーラーに相談したほうがいいですよ。他の物はその部品の交換だけで済みますが、こいつはそうはいきません。ちなみに日本車はタイミングチェーンにほとんど戻ってしまいましたね。
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